モータースポーツ活動を通じて「人材育成」に尽力。今後も「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」および「モータースポーツをより魅力的でサステナブルにする活動」に取り組む
SUPER GT
GT500クラス
2026年はGRスープラGT500で参戦。トヨタ・ガズーレーシング・ディベロップメント(TGR-D)を通じ、6チーム・6台を支援し、ドライバーズチャンピオン、チームチャンピオン4連覇を目指す。小林利徠斗が新たに加入する。

GT300クラス
GRブランドおよびLEXUSブランドの車両で参戦するチームのカスタマーモータースポーツ活動をサポート。

全日本スーパーフォーミュラ選手権
TGR-Dより、2L直列4気筒直噴ガソリンターボエンジン(TRD 01F)を8チーム13台に供給。カッレ・ロバンペラ、小林 利徠斗、チャーリー・ブルツが新たに加入する。また、世界で戦えるドライバー育成を掲げるチーム「TEAM GOH」へエンジンを提供する。
ドライバー、エンジニア、メカニックの人材育成を目的としたチームKDDI TGMGP TGR-DCの体制が見直される。

全日本ラリー選手権
JN3クラス内で開催される、若手ドライバー育成カテゴリーMORIZO Challenge CupにGRヤリスで参戦。昨年同様に2024年までTGR-WRJのドライバーを務めた眞貝知志監督のもと、社員を中心としたエンジニアおよびメカニックで「人材育成」を実践する。

ニュルブルクリンク24時間レース
TOYOTA GAZOO ROOKIE Racing(TGRR)は、2025年の参戦によりさらに鍛え上げたGRヤリスで、世界一過酷なコースの完走を目指す。

スーパー耐久シリーズ
スーパー耐久シリーズには以下の3チームが、プロドライバーにTGR社員、ジェントルマンドライバー含めた混成チームで参戦し、クルマを鍛える。
TGRRは、ニュルブルクリンクレースと同じドライバーで参戦することで、“もっといいクルマづくり”をさらに加速させていく。

ARA National Championship 全米ラリー選手権
北米の道でクルマを鍛え「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」をするために、2026年第2戦からシリーズへ新規参戦。マシンはGRカローラベースのラリーカーで、ラリー2相当レベルのRC2クラスに出場する。
ドライバーはアメリカ人若手ドライバーのセス・キンテロで、W2RCと並行して参戦。社員エンジニアやメカニックも参画し「人材育成」を実践していく。

W2RC
ダカールラリーT2クラスへトヨタ車体から参戦している三浦昂が、2026年1月のダカールラリーをもって、トヨタ車体からの参戦を終了する。
ダカールラリー後のシリーズ第2戦以降は、TOYOTA GAZOO Racing W2RCからT1クラスへ参戦し、TGRがサポート。三浦昂のT1クラス移行後も、トヨタ車体は量産車をベースとしたT2クラスへの参戦を継続する。

KYOJO CUP
女性ドライバーがモータースポーツで活躍できる環境づくりを行なうため、各チーム、そして所属女性ドライバーの活動を支援する。

ドライバー育成
TGRドライバー・チャレンジ・プログラム(TGR-DC)
国内外のトップカテゴリーで活躍できるドライバーの育成を目的としたプログラムを2026年も継続。様々な挑戦の場において選手の可能性を広げ、能力を最大限発揮できる環境つくりを推進する。
2026年は以下ドライバーの活動を支援。
・カッレ・ロバンペラは全日本スーパーフォーミュラ選手権、Castrol Toyota Formula Regional Oceania Trophy(FRO)に参戦。
・宮田莉朋、中村仁、佐野雄城は海外を拠点に活動。宮田はFIA Formula 2 Championshipに、中村はFIA Formula 3 ChampionshipおよびCastrol Toyota Formula Regional Oceania Trophy(FRO)に、佐野はFormula Regional European Championship(FREC)およびFormula Regional Middle East Championship(FRMEC)に参戦。
・小林利徠斗、チャーリー・ブルツが全日本スーパーフォーミュラ選手権およびSUPER GTに参戦。
・梅垣清、鈴木斗輝哉が全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権およびSUPER GT、オスカー・ブルツが全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権に参戦。

TGR-DCレーシングスクール(TGR-DC Racing School)
プロドライバーとして活躍するための育成を、国内FIA-F4選手権シリーズを通じて実施。
2026年のスクール選考会開催内容は後日発表される。選考会受講者の中から、優秀で将来性の見込めるドライバーに対し、次年度以降のレース参戦を支援する。

WRCチャレンジプログラム
FIA世界ラリー選手権(WRC)で活躍できるドライバーおよびコ・ドライバーの育成を目的に、フィンランドを拠点にヨーロッパでのトレーニングを実施。
2期生の山本雄紀はRally2でWRCイベントのフルシーズン参戦に挑む。3期生の後藤正太郎と松下拓未はRally2、4期生の尾形莉欧と柳杭田貫太とコ・ドライバーの前川富哉はRally3へそれぞれステップアップする。そして、箕輪大也とジール・ジョーンズが5期生として2026年から新たにプログラムに加入する。
このほか、エストニア出身のジャスパー・ヴァヘル(18歳)が加わりRally2で参戦。日本国外からのドライバーを初めて迎え、プログラムを拡大する。

参加型モータースポーツ
「クルマを操る」「走りを楽しむ」といったクルマ本来の魅力を楽しんでもらえる場を、全国のサーキットや自治体と連携し提供する。また、参加型モータースポーツへの挑戦を目指す方々に向けた支援を、参加者の皆さんの安全を第一に考え、実施していく。
TOYOTA GAZOO Racing GR86/BRZ Cup
TGR GR86/BRZ Cupは、GR86/SUBARU BRZ(型式:ZN8/ZD8)を使ったワンメイクレースで、性能差が少ないからこそ接戦が繰り広げられる見ごたえのあるカテゴリーだ。
参加車両は「GR86 Cup Car Basic」および「SUBARU BRZ Cup Car Basic」で、全国のトヨタ販売店およびスバル販売店で購入可能。
プロドライバーの技で競われる「プロフェッショナルシリーズ」、上位を目指す意欲的なドライバーが競う「クラブマンシリーズ」の2シリーズがあり、2026年シリーズは全国主要7サーキット、全7大会の開催が予定されている。

TOYOTA GAZOO Racing Yaris Cup
TGR Yaris Cupの参加車両は、1.5Lエンジン搭載のヤリスをベースにした「Yaris Cup Car」で、マニュアルトランスミッション車だけでなく、CVT車の設定もある。2026年も、居住地に合わせて参加シリーズを選択できるよう、5シリーズに分けて全国で開催し、モータースポーツに初めてチャレンジする方にも安心して参加してもらえるよう、サポート体制を充実させる。
2026年の一部の大会では、初心者・入門者向けの「ノービス・クラス」を設置し、参加の選択肢を増やす。

TOYOTA GAZOO Racing Rally Challenge
TGR Rally Challengeは、初心者に優しいコース設定で、安全かつ手軽にエントリーできる入門者向けラリー。国内B級ライセンスがあれば、GRヤリスやGR86だけでなく、ヤリスやアクアなどのハイブリッド車やAT車でも参加ができ、ラリー初心者はもちろんのこと、女性も参加しやすいのが魅力だ。
2026年も特別戦を含む全12戦を全国各地で開催する予定。サポート体制を充実させることで、モータースポーツに初めてチャレンジする方にも、安心して参加してもらえる環境づくりに取り組む。

e-Motorsports
誰もがレーシングドライバーを目指すことができる環境づくりの一環として、e-Motorsports活動に取り組んでいく。詳細は、準備が整い次第、発表する。
※文中敬称略
