完全電気自動車のみの計画だったが、内燃機関搭載モデルが発売される可能性も

先日、スクープ班のカメラがが、メルセデス・ベンツ新型SUVのプロトタイプを捉えたが、提携するCGアーティスト、Nikita Chuickoが予想CGを完成させた。

メルセデス・ベンツ ミニ Gクラス 予想CG

初代Gクラスの登場は1979年。以来、このモデルは幾度となく改良が重ねられてきたが、なかでも最も大きなアップデートは2018年に行なわれた。ボディスタイルがまったく異なる、ほぼ新型のモデルが市場に投入されたのだ。

Gクラスのスタイルを踏襲した新型「ジュニア」SUVが登場するという噂が繰り返し飛び交っていた。そしてついに、初めてプロトタイプを捉え、新型SUVの外観を垣間見ることができた。

メルセデス・ベンツ ミニ Gクラス プロトタイプ スパイショット

新型SUVのプロトタイプは、現行Gクラスと紛れもなく同一視できるだけでなく、完全にオリジナルのボディを特徴としている。まず、見た目はよりコンパクトで、5ドアのスズキ・ジムニー ノマドを彷彿とさせる。フロントには、お馴染みの丸型ヘッドライトとリング状のLEDデイタイムランニングライトが備わるが、明らかにGクラスよりも大型だ。グリルは、上下が拡大される代わりに、両サイドが切り詰められている。また2本のバーを配置することでスポーティな仕上がりが予想される。

サイドビューでは、新型はお馴染みの丸窓を特徴とし、フロントガラスもほぼ垂直だが、現行Gクラスよりも角度が急になりそうだ。最も類似点はリアにも見られる。C字型のパーキングライトを備えたテールライト、トランクリッドにはスペアタイヤまたはラゲッジボックス、そしてバンパーにはナンバープレート用の凹部が一体化されている。

量産型では、新しいラダーフレームを採用し、パワートレーンは完全電気自動車のみの計画だったが、電気自動車の販売が低迷していることを考えると、内燃機関(少なくともハイブリッド車)搭載モデルも開発されるのは当然と言えるだろう。これは、昨年デビューした大型Gクラスの電気自動車版の販売不振からも裏付けられる。

正式名称が決まっていない「ミニGクラス」の登場は2027年。日本にも導入される可能性が高いが、価格が元祖Gクラスの1850万円の半額以下、800万円程度まで下がれば、史上最大のヒットとなる可能性を秘めていると言っていいだろう。