インドネシアで開催中の「KUSTOM FEST(カスタム・フェスト)」とは?
東南アジアはバイクの主要市場であり、インドネシアはタイやフィリピンを凌ぐ二輪車販売台数を誇る。バイク大国・インドネシアのジョグジャカルタ(この地は豊かな文化と歴史的遺産で有名)で毎年開催の「KUSTOM FEST(カスタム・フェスト)」は、カスタムカーやカスタムバイクだけでなく、エンターテイメントなどジャンルを超えた様々な作品を披露するショー。インドネシアの豊かな文化を反映した、ユニークなカスタム&アート作品が展示される。
ベース車両:ホンダ Stylo(スタイロ)160




ホンダStylo(スタイロ)160は2024年、インドネシアを始め、東南アジア市場向けに発売されたスクーター(国内仕様は未発売)。丸みを帯びた親しみやすい外観と、レトロなイタリアンスクーターのようなフロントマスクのデザインが特徴。
エンジンはPCX160やADV160と同系の水冷4ストローク単気筒SOHC 4バルブ156ccを搭載。最高出力は15.4ps/8,500rpm、最大トルクは1.5kg-m/7,000rpm。
前後ホイールは12インチに設定。前後ディスク式ブレーキのABS搭載モデルと、フロントがディスク式・リアがドラム式のCBS(前後連動ブレーキ)搭載モデルがラインナップされた。
同車をベースに、ロー&ロングフォルムの最高速仕様風にアレンジしたのが、シルバーカラーのカスタム。純正箇所はフレームの一部と駆動系周りのみで、ノーマルとは別物のフォルムに仕上げているのがポイントだ。
スクーターベースながらニーグリップも可能な大容量のガソリンタンクを導入。一体感溢れる流れるようデザインのガソリンタンクやカウル類はシルバーカラーに統一し、ゴールドのデザインを施してインドネシアムードを演出。
前後ホイールはリム・スポーク・ハブにメッキを施し、レトロさと豪華さをアピール。フロントフォークは丸パイプを素材にした前後2個のアーム部に加え、フロント2本のツインショックで構成された、レトロスタイルのスプリンガー式に変更。
スプリンガーフォークは後側を固定し、スプリングが装備された前側で衝撃を吸収するしくみで、ハーレーダビッドソンなどのビンテージアメリカンなどに繁用。
フロントフォークと同様の丸パイプを採用した右側スイングアームは、2本のアームで構成の独自デザインを採用。
低めにセットされたバーハンドル、ゴールドカラーのバックステップ、豪快にカチ上がったダウンアップ型のメガホンマフラー、ガソリンタンク下のクリアランス部にセットされたターボチャージャーの過給器など、スパルタンなアイテムが随所に投入済みだ。








