前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2025年12月15日〜21日に発表されたニュースを紹介する。

進化したZ900RS――古典と現代を架橋するニューエディション

カワサキモータースジャパンは伝統あるレトロスポーツモデル「Z900RS」シリーズの2026年モデルを、2月14日に発売することを発表した。Zシリーズの原点「Z1」から受け継がれたクラシカルな佇まいはそのままに、走行性能、電子制御技術、ライダーサポート機能を刷新し、現代のモーターサイクルニーズに対応させた一大アップデートとなる。今回のZ900RSシリーズは、ベーシックモデルに加えて、質感と装備を高めた「SE」、そしてスタイルと個性を強調した「CAFE」という3つのラインアップが用意される。これによりクラシックフォルムの魅力とスポーティな走りの両立を追求するライダーに対して、多様な選択肢を提供する。

新型の中心となる変革は、パワートレインと電子制御領域にある。水冷4ストローク並列4気筒の900㏄エンジンに電子制御スロットルバルブ(ETV)を新たに採用したことで、低〜中回転域におけるスムースな扱いやすさと、高回転域での力強いレスポンスを両立した出力特性が実現された。さらにIMU(慣性計測装置)を活用したカワサキコーナリングマネジメントファンクション(KCMF)、カワサキクイックシフター(KQS)のシフトアップ/ダウン対応化、そしてエレクトロニッククルーズコントロールの搭載により、ユーザーが多様な走行シーンで高度な制御性と快適性を享受できるように設計されている。これらの先進機能は、単なるパワーの増強ではなく、オリジナルのZ900RSが持つ「扱いやすさ」と「走る歓び」を深化させる役割を果たす。

SEモデルはさらに専用装備を充実させ、スポーティな挙動と上質な走りを追求した。ブレンボ製キャリパーとラジアルポンプ式マスターシリンダーを採用した高制動性能、オーリンズ製リアサスペンションによる精密なコントロール性、ゴールドカラーが印象的なフロントフォークなど、走行性能と質感を高める専用パーツにより、通常モデルを凌駕する存在感と走りの深化を実現する。また外観ではオーリンズロゴをあしらったプレートや専用グラフィックがあしらわれ、細部にまでプレミアム感が演出されている。さらにUSB Type-C電源ソケットやGPS対応前後2カメラのドライブレコーダーを標準装備することで、日常の利便性やツーリングの安心感も向上させている。

一方、Z900RS CAFEはクラシックとスポーティを融合した独自のスタイルを打ち出す。フロントカウルによるウインドプロテクション効果とローポジションハンドルがスポーティな操縦感を強調しつつ、燃料タンクには伝説的な「マッハシリーズ」を想起させるレインボーラインのグラフィックが施され、旧世代のレーシングスピリットを現代に再現する。ブラック仕上げのサイレンサーやヒートガードは質感を高めながら、クラシックなフォルムと調和する洗練されたスポーティさを演出する。ユーザーが求める走りの個性とスタイルを両立させるために設計されたこのモデルは、Z900RSが持つ多様性をさらに拡張する象徴的な存在と言えるだろう。

新型Z900RSシリーズは、従来モデルが築き上げてきた「レトロスポーツ」のアイデンティティを受け継ぎつつ、現代のモーターサイクル市場にふさわしい走行性能と装備の充実を実現した。発売日は2026年2月14日で、販売は全国のカワサキプラザを通じて行われる。各モデルの価格はブラックボールエディションが152万9000円、SEが183万7000円、CAFEが154万円と設定される。

Ninja 1100SX/1100SX SE、カラー&グラフィック一新で2026年1月発売

カワサキモータースジャパンがミドルスポーツツーリングの旗艦「Ninja 1100SX」と上質装備の「Ninja 1100SX SE」に新たなカラーリングとグラフィックを施し、2026年1月17日に発売することを発表した。両モデルはライダーサポート機能を充実させた1098 cm³エンジン搭載車で、トラクションコントロールやクルーズコントロール、グリップヒーター、ETC2.0標準装備など幅広い快適装備を備える。SEではブレンボブレーキやオーリンズサスペンションを装備しスポーツ性能を高める。販売は全国のカワサキ プラザを通じて行われる予定だ。 

Sugomiスタイリングの新型「Z1100」「Z1100 SE」正式発売へ

カワサキモータースジャパンが「Z1100」と「Z1100 SE」の新型モデルを2026年2月14日に発売することを発表した。両車は1098cm³水冷4気筒エンジンを搭載し、最新の電子制御スロットルバルブやクイックシフター、エレクトロニッククルーズコントロールなど充実したライダーサポート機能を備える。Sugomiスタイリングを纏う攻撃的なデザインと高次元のパフォーマンスを両立し、スポーツネイキッドカテゴリーでの存在感を高める仕様となった。カワサキ プラザを通じて全国展開される予定。高次元の走りと洗練された装備でライダーの期待に応える一台として注目される。 

新型ヒマラヤ 450 マナ・ブラック エディション、国内限定20台受注開始

ロイヤルエンフィールドがEICMA2025で発表した「HIMALAYAN 450 MANA BLACK EDITION」の日本向け受注が2026年1月5日からスタートする。マナ峠の過酷な高地から着想を得たディープなマナ・ブラックカラーと専用純正アクセサリーを装備し、冒険心を刺激する仕様に仕上げた。この452cc水冷単気筒SHERPA 450エンジン搭載モデルはオン/オフ問わず軽快な走りを発揮し、ブラック・ラリーハンドガードやラリーシート、チューブレススポークホイールなど細部までこだわった装備を採用。日本では20台の限定受注となり、価格は98万1200円(消費税込み)。 

トライアンフ新時代への幕開け:Thruxton 400 & Tracker 400 デビュー

トライアンフモーターサイクルズジャパンが2025年12月16日、新たな400ccモダンクラシックシリーズとしてカフェレーサー「Thruxton 400」とフラットトラック由来の「Tracker 400」を発表した。どちらも最新の単気筒TRエンジンを搭載し、最高出力42PSへ進化させるとともに、伝統的なデザインと現代的な走行性能を高次元で融合。Thruxton 400はスポーティーかつ洗練されたカフェレーサースタイルを体現し、Tracker 400はフラットトラックレーサーのスピリットをロードモデルへ昇華させた。両モデルは2026年3月販売開始予定で、全国正規販売店にて予約受付中だ。 

若月佑美、レンタルバイクでカワサキコーヒーブレイクミーティングに初参加

俳優・若月佑美が静岡・ボートレース浜名湖で開催された「カワサキコーヒーブレイクミーティング」に、プラザのレンタルバイクサービスを利用して初めて参加する様子を収めた動画が公式YouTubeチャンネルで公開された。若月は今年普通二輪免許を取得し、「W230」を駆ってイベントへ。参加者との交流や会場の雰囲気を体感する映像となっており、バイク文化の魅力が伝わる内容になっている。この動画はカワサキ公式チャンネルで視聴可能だ。 

高保温+吸湿発熱で脚を守るThermOne膝上ロング丈ソックス登場

リベルタが展開する機能衣料ブランド「LIDEF」から冬のスポーツや屋外作業、オートバイツーリングに最適な新商品「ThermOne(サーモワン)膝上ロング丈ソックス」が登場した。厚手の吸湿発熱素材を採用し、足先からすね、ひざまでを集中保温する設計で、走行風による冷えを効果的に防ぐ。太もも部分は柔らかく伸びる編み立てで快適なフィット感を実現し、締めつけ感を抑えつつ保温性能を高めた仕様となっている。足首や土踏まずもサポートし、レッグウォーマーや膝ウォーマーいらずの1足で冬の寒さ対策に応える。全国のバイク量販店で取り扱い、3190円(消費税込み)で販売中。 

FCLバイク用「調光×2色切替」フォグランプ発売記念モニターキャンペーン

エフシーエル(FCL)が新開発のバイク用フォグランプ「調光×2色切替フォグランプ」の発売を記念した無料モニタープレゼントキャンペーンを実施する。晴天時にクリアなホワイト、雨天や霧など悪天候時には視認性を高めるイエローへ即座に切り替え可能な2色機能と、状況に応じて光量を調整する調光機能を搭載した同モデルは、夜間や悪天候走行での視界リスクを軽減することを狙いに開発された。応募は公式Instagramで受け付け、当選者5名に無償で製品を提供、装着後のレビュー投稿が条件となる。応募締切は2026年1月4日まで。ライダーの安全走行を支える新フォグランプ体験の機会として注目される。

絶景巡りを楽しむ冬のドライブ&ツーリングスタンプラリー始動

日本自動車連盟(JAF)静岡支部が、御前崎市観光協会や大井川流域エコ・アウトドアツーリズム協議会とともに「~風を刻め・歴を巡れ~ 4市1町絶景ドライブスタンプラリー」を開催に協力する。2025年11月21日から2026年2月22日まで、御前崎市、牧之原市、島田市、川根本町、静岡市の12カ所に設置されたスタンプスポットをスマートフォンで巡り、風光明媚な海沿いや茶畑の山間ルートの絶景、灯台や道の駅、温泉やダムといった観光地を楽しむ周遊イベントとなる。スタンプを6個以上集めると各市町の特産品が抽選で当たる企画も用意され、参加は無料でバイクライダーやクルマのドライブ客いずれも対象となる。詳細は公式案内を参照されたい。 

ミズノ×HRC、世界戦舞台で統一ユニフォームパートナーシップ締結

ミズノとホンダ・レーシング(HRC)が2026年シーズンに向けてパートナーシップ契約を締結し、HRCスタッフがミズノ製新ユニフォームでFIM MotoGP、F1、IMSA、インディカー、全日本スーパーフォーミュラ、SUPER GTといった国内外トップカテゴリの戦いに挑むことが決定した。2輪と4輪カテゴリーを跨ぐ統一デザインはHondaとして初の試みで、日米で共通のデザインスキームを採用する。新ユニフォームは機能性とブランドアイデンティティを追求し、2026年シーズンの開幕戦で初披露予定。ファン向けアパレル展開も計画され、競技現場とファンを結ぶ新たな価値を創出する。 

ブレイズ、STYLE BOX MEETING 2025 FINALに出展決定

電動モビリティメーカーのブレイズが2025年12月21日に愛知・スカイエキスポ多目的広場で開催される「STYLE BOX MEETING 2025 FINAL」に出展する。カスタムCAR編集部主催のこの屋外イベントで、ブレイズは電動アシスト自転車「スタイル e-バイク」や特定原付区分の電動バイク「スマートEV 特定原付モデル」、折りたたみ可能な電動キックボードEV、2WAY乗り対応モデルなど4種類の最新電動モビリティを展示・試乗体験できるブースを展開。商用車と電動モビリティの新しい移動体験を提案し、来場者に次世代モビリティの魅力を体感してもらう狙いだ。入場料は1000円(中学生以下無料)。

余剰地が次世代インフラに変わる、Gachacoステーション設置パートナー募集開始

Gachacoが、バッテリー交換式電動バイクの普及拡大に向け、東京・大阪エリアで「Gachacoステーション」設置パートナーの募集を開始した。駐車場の隅や建物脇などの狭小地を活用できるコンパクト設計により、これまで収益化が難しかった余剰スペースを新たな価値へと転換する。ステーションは専用アプリ上で表示され、電動バイクユーザーの来訪による集客効果も期待される。街のエネルギー拠点としてインフラを広げ、持続可能なモビリティ社会の実現を目指す取り組みとなる。

カワサキ プラザ那覇、リニューアルオープン

沖縄県那覇市にあるカワサキ プラザ那覇が2025年12月12日にリニューアルオープンした。沖縄県唯一のカワサキ プラザとして、木目調のフロアと白を基調にした明るい空間に生まれ変わり、最新モデルの展示やプラザアパレル、コミュニティスペースなどで来店者を迎える。那覇空港から車で約13分とアクセス良好な立地に位置し、レンタルバイクにはカワサキの最新機種もラインナップ。バイクライフを提案するスタッフが、訪れるライダーやこれからのライダーに向けて新しい体験を提供する場となっている。 

カワサキ プラザ千葉中央が新装オープン

千葉市中央区の「カワサキ プラザ千葉中央」が2025年12月15日にリニューアルオープンした。木目調フロアと白い天井が織りなす明るい空間に生まれ変わり、話題のニューモデルやプラザオリジナルアパレルをゆったり展示。ライダー同士が交流できるコミュニティスペースや、ヘリテージを感じられるウォール展示も設けられ、五感で楽しめる店舗体験を提供する場となった。アクセスは京葉道路「蘇我IC」近くで四輪駐車場完備、電車でも徒歩圏と利便性が高い。経験豊かなスタッフが安全で安心なモーターサイクルライフのサポートにあたる。新装を機に千葉エリアのライダーに新たな拠点を提示する。