メルセデス・ベンツは、世界的人気を誇る「Gクラス」(通称:ゲレンデヴァーゲン/G-Wagen)の特別仕様車となる、「カブリオレ」バージョンのテストを開始している。テストはまだ始まったばかりだが、お馴染みのエンジンオプションが採用され、エクスクルーシブな雰囲気と優れた走行性能を両立させる。

メルセデス・ベンツGクラス・カブリオのティーザーキャンペーンは、同社がプロトタイプを公開したことで、本格的に始動したようだ。
当然のことながら、最初のテストは、マグナ・シュタイアー社(自社ブランドを持たず他メーカーから依頼を受けてクルマを開発・生産するコントラクトメーカー)が、Gクラスを製造しているオーストリアで行なっている。メルセデス・ベンツは詳細には触れていないが、「エンジニアたちは、このオープントップモデルが比類のない、紛れもないGクラス体験を提供できるよう、包括的なデータを収集しています」と述べている。
最初のテストラウンドの後、プロトタイプは寒冷地スウェーデンへとテスト地を移す。これは、このモデルの「タフな性能、ドライビングダイナミクス、そして信頼性」を極寒の気温下で試す機会となるとともに、この寒さはソフトトップの有効性も明らかにするはずだ。

プロトタイプを見ると、先代Gクラスのような3ドアではなく、限定生産された「G650ランドレー」と同様の5ドアをベースにしていることがわかる。また、比較的小さなリヤウィンドウを備えたリトラクタブルルーフ(ソフトトップ)を装備するようだ。
サードブレーキランプは、スペアタイヤキャリアに移動され、そのウィンドウの中央に配置されていることもわかる。
その他、Cピラーが太くなり、ボディとルーフを区切る黒い帯も確認できる。また、補強が追加され、コンバーチブル専用のスイッチ類や、おそらくエアスカーフシートを備えた、若干改良されたインテリアが装備されると予想される。

エンジンラインナップは通常モデルから引き継がれる予定で、最高出力449ps/330kW・最大トルク559Nmを発揮する3.0L直列6気筒ターボエンジンが期待される。しかし、 最高出力585ps/430kW・最大トルク849Nmを発揮する4.0L V型8気筒ツインターボエンジンも搭載される可能性がありそうだ。
詳細は今後数ヶ月で明らかになると思われるが、同ブランドはGクラス カブリオレを「特別仕様車」と呼んでおり、生産台数が限定され、価格が「天文学的な水準」になることを示唆している。
