マイナーチェンジしたヤマハXMAX。

前回紹介したヤマハNMAX155と同じタイミングでモデルチェンジされたXMAX。同じスクーターとはいえ重量が183kgにもなる大柄なボディは原付2種と同じボディを採用するNMAX155とは次元が異なる走り&サイズ感。しかもスポーティな走りまで味わえるオールマイティなビッグスクーターだ。

重量が183kgになる大柄ボディ。

今回のモデルチェンジで大きく変わったのが電動スクリーンを装備したことと、2画面モニターの採用やマフラーの軽量化が実施されたこと。大注目のビッグスクーターを紹介する動画がユーチューブで配信している「モトチャンプTV」に存在する。「新型XMAX試乗! オールマイティな250ccスクーターにベタ惚れ!」という回がそれで、ここでは動画をダイジェストにまとめて新型XMAXの魅力に迫りたい。

ジャーナリストのケニー佐川(左)と編集長チャボ(右)が解説。

動画ではお馴染みながら久しぶりのコンビが復活した。ジャーナリストのケニー佐川とモトチャンプ編集長のチャボが解説してくれる。早速、モデルチェンジで新採用された装備を見ていこう。まずは電動スクリーンだが、100mmの無段階調整が可能となっている。その効果は試乗してからのコメントを参考にしてほしい。

右側にTFTパネル、左側にLCDパネルを配置したメーター。

続いて2画面を採用したオールインワン型ディスプレイ。スモークレンズを採用しているため、日差しや映り込みの影響が最小限にされている。2画面のうちスピードなどは左のLCDパネルに表示され、従来型より輝度を引き上げTFTパネルと遜色ないレベルになっている。またTFTパネルはスマホにY-Connectをインストールさせることでバイクと連携させることが可能。メンテナンスタイミングのお知らせが受けられたり通話通知なども機能する。それだけでなくGarminのアプリをダウンロードすればナビゲーションシステムとしても機能してくれる。

XMAXをテストライド!

コースではコーナーでスタンド周辺と何度も擦るケニー佐川の激走。

今回もサーキット秋ヶ瀬のコースで試乗をしている。ケニー佐川がテストライドするわけだが、しばらく周回してマシンに慣れてくるとコーナーごとにスタンド周辺が路面と擦ってしまうほど習熟している。まず感じるのは250ccクラスの実力。150ccクラスとは別次元の加速性能に舌を巻くほどで、狭いコースなのに80km/hを超える速度域まで突入している。

もちろん一般道でも試乗している。

もちろん一般道でも試乗をしている。大柄な車体ゆえに混雑した街中をスイスイと走る感じではないが、一旦走り出してしまうと想像以上に軽快に走ってくれる。しかもクイックなハンドリング性能であるため、サイズを感じさせないほどスポーティ。もちろん車体の剛性感は十分なので荒れた路面でも安心してクリアすることができる。

新機能である電動スクリーンを使うには左スイッチを操作して画面を切り替えてから上下ボタンを押す。

試乗中に電動スクリーンを試している。一般道でもスクリーンを上げると風切り音が低減され、ヘルメットの上を「そよ風」が通り抜けるのを感じられる。これはコースでも同様の印象で、やはり音と風圧の低減は効果抜群。コース上で十分な効果が感じられるので、例えば高速道路を走行したり長距離ツーリングを楽しんだりするには最適な装備と言える。疲労低減にもつながるはずだ。

こちらが通常状態のスクリーン。

ケニー佐川が絶賛しているのが車体構成の良さ。前輪に120/70-15、後輪に140/70-14と異径サイズのタイヤ&ホイールを採用していることでスポーツバイクのようなコーナリングを可能としている点。また125ccクラスと比べると20cmほど長いホイールベースにより抜群の安定感をもたらしている。フロントフォークも長く一般的なスクーターだとアンダーブラケットまでしかないところ、XMAXはトップブリッジまで貫通している。三又周辺の剛性が高いためコーナリングだけでなく小さなスクーターのような微振動がまるでない。まさにモーターサイクル的な乗り物なのだ。

最も高い位置にセットした状態。

編集長のチャボも安心感があってラクなことを特筆している。取り回しは決して軽くないが走り出してしまうと重さは全く気にならず、むしろクルンと曲がれる軽快感や安定感が突出している。250ccクラスのスクーターが街乗りでも最強ではないかとのこと。個人的に「欲しい」と感じるほどなのだ。タンデムでも長距離をこなせるだけの実力なので、これ1台で全てをこなせるのがXMAXなのだ。

決して安くはないが価格に見合った性能と機能。

150ccクラスと比べて価格はやはり高い。けれど総合的に考えてXMAX1台ですべてをこなせるのであれば決して高い買い物ではない。チャボ的には女性とのタンデムで高速を走って海に向かうようなシチュエーションにも最適とのこと。街乗りからツーリング、さらにはスポーツライディングからデートまでこなせる、まさにオールマイティなスクーターなのだ。