若年層に好評なスタイリング 空力性能を追求し燃費も向上

世界戦略車として導入される世界各国での評価はすこぶる高く、国内のコンパクトカー市場でも小さくない存在感を発揮している。2023年末に登場した5代目は、印象に残るデザイン、進化した走行性能と乗り心地、新開発のパワートレインと空力性能の追求による優れた燃費性能、最新の運転支援装備、使い勝手の良いパッケージングと装備などをポイントとして挙げている。
エクステリア




スイフトらしさを受け継ぎながら、クルマ全体を包み込むラウンド形状を用いた親しみやすいスタイリングは、特に若い層から好評だという。この形状がクラストップレベルの空力性能にも寄与しており、空気抵抗は従来比で約4.6%も低減することができたそうだ。スイフトというと、かつてはボディカラーの選択肢が少ないイメージがあったが、いまやそんなことはなく、全9色、13パターンから選べる。インパネからドアトリムにかけてドライバーを囲むように立体的な形状とし、明るい色を組み合わせたインテリアも、歴代モデルとは雰囲気が大きく変わっているが、スズキらしくシンプルなメーターやスイッチ類は初見でも迷うことがなさそうだ。
乗降性


車内空間は、このクラスのコンパクトカーとしてはAピラーの角度が立っていてルーフが前後に長く、前席からウインドウまでの距離が遠いので狭く感じないのが特徴で、後席も閉塞感がないよう工夫されている。基本骨格は「ハーテクト」と呼ぶプラットフォームを継承するが、各部に大幅な改善が施されている。日本向けは従来型と同じく5ナンバー枠に収まるよう海外向けと比べてトレッドが狭くされている。従来型はナロートレッドで操縦安定性を確保するため足まわりを固めて乗り心地が硬くなっていたところ、現行型はあまり硬さを感じないように配慮されている。従来型ではやや気になった直進安定性も改善された。
インストルメントパネル

エンジンは1.2ℓ直3と1.2ℓ直3モーターを搭載する標準車、1.4ℓ直4ターボを搭載する「スポーツ」が用意される。トルクが増したISGの効果で発進や再加速時にトルクを上乗せする感覚も増しており、エンジン停止から再始動する際の音や振動も小さい。シンプルなシステムを最大限に活用してできるだけエンジンを掛けないように制御されており、エネルギーフローやエンジン再始動を伝える表示などによって、マイルドハイブリッドによる電動感をより味わえるように配慮されている。
居住性


低剛性ダンパーを用いたという新開発のCVTによりパワートレインの音や振動が抑えられているほか、タイヤや風切り音など車外から侵入する音もよく抑えられていて、このクラスとしては静粛性がかなり高い。かつては見劣りしていた先進運転支援機能もいまやクラストップレベルの充実ぶりで、最上級グレードには停止保持機能を備えた電動パーキングブレーキまで装備されている。
うれしい装備






月間販売台数 2394台(24年11月~25年4月平均値)
現行型発表 23年12月
WLTCモード燃費 25.4 ㎞/ℓ※「HYBRID MX」のFF/5速MT車

ラゲッジルーム


しっかりとしたつくり込みと良心的な価格設定に変わりはない。「日常の移動を遊びに変える」というコンセプトのとおり、意のままの軽快な走りを楽しむことができるのは、ターゲットとしているというZ世代の心にも響くに違いない。


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