連載
今日は何の日?■ウイングロードエアロの装備を充実させたGエアロリミテッドS

2000(平成12)年12月27日、日産自動車は2代目「ウイングロード」に特別仕様車「ウイングロードGエアロリミテッドS」を追加して発売した。ウイングロードは1996年に誕生し、1998年の2代目にはエアロシリーズが設定されたが、GエアロリミテッドSはそれに幾つかの装備を追加したモデルである。
●ステーションワゴンブームの中で登場したウイングロード
スバルの「レガシィ・ツーリングワゴン」の初代BF型(1989年~)および2代目BG型(1993年~)の大ヒットで、1990年代の日本市場は空前のステーションワゴンブームが起こった。日産は、1996年5月に安価でコンパクトなステーションワゴン「ウイングロード」を、同年10月には高性能な高級ステーションワゴン「ステージア」を投入した。

ウイングロードは、「サニーカリフォルニア」と「サニーADワゴン」を統一する形で誕生。カルフォルニアとADよりもハッチゲートの傾斜を強めてより乗用車的なイメージを強くし、サイズやスタイリングはライバルの「カローラ・ツーリングワゴン」に近かった。
パワートレインは、最高出力105ps/最大トルク13.8kgmを発揮する1.5L 直4 SOHC、125ps/16.0kgmの1.8 L直4 DOHC、76ps/13.5kgmの2.0L 直4 SOHCディーゼルの3種エンジンと、4速ATおよび5速MTの組み合わせ。駆動方式はFFをベースに日産が独自開発したアテーサ4WDが用意された。
ウイングロードはコンパクトで扱いやすい、そして安価なステーションワゴンとして存在感を示し、大ヒットにはならなかったが堅調な販売を記録した。
●ベーシックシリーズとエアロシリーズで構成された2代目
1999年5月、ウイングロードは初めてのモデルチェンジで2代目へと移行した。2代目は、“走る、使える、スタイリッシュ・コンパクト”を開発コンセプトに、軽快な走りとクラストップレベルのユーティリティ機能を合わせ持つステーションワゴンを目標に開発された。

ラインナップは、走りを予感させるフルエアロボディでシャープなデザインの“エアロシリーズ”と伸びやかなラインで軽快感を表現した“ベーシックシリーズ”で構成。インテリアは、サニー系セダンに準じた高級感と同時に、コンパクトながら居住性も優れていた。
エンジンは、いずれも直4 DOHCの最高出力190psの2.0L、120psの1.8L、120psの同リーンバーン仕様、105psの1.5Lリーンバーン仕様の4種エンジン。トランスミッションは、4速AT(E-ATx)と5速MTが組み合わされ、軽快で快適な走りが実現された。また4WDシステムについては、新開発の小型、軽量の4WDシステム(オートコントロール4WD)を採用し、燃費と走破性を高い次元で両立させた。
車両価格は、2WD仕様で1.5Lエンジン搭載のベーシックシリーズが139.8万~166.8万円、エアロシリーズが149.8万~220.7万円に設定された。
●特別仕様車「ウイングロードGエアロリミテッドS」

2000年12月のこの日に登場した「ウイングロードGエアロリミテッドS」は、2代目ウイングロードのエアロシリーズGエアロリミテッドをベースにした特別仕様車である。
設定された特別仕様車「GエアロリミテッドS」は、エントリーユーザーを含む若者に向けた比較的安価なモデルで、CD・MD一体AM/FM電子チューナーラジオやパワーアンテナ、リモートコントロールエントリーシステムが特別に装備された。また、ボディ色は人気のアスリートシルバー(メタリック)とホワイトの2色に加え、新色のシャーベットシルバー(リタンメタリック)が設定された。

もともとの2代目ウイングロードのGエアロリミテッドが、荷室が広く後席を倒すことで最大約2655mmの長尺物を積載できるなど、荷物の積載能力に優れていたので、若者がアウトドアなどマルチに楽しむにはちょうど良いワゴンだった。

パワートレインは、最高出力105ps/最大トルク13.8kgmの1.5L 直4 DOHCと4速AT(E-ATx)および5速MTの組み合わせ。駆動方式は、FFをベースとして4WDも選べた。
車両価格は、2WD仕様で165.8万円(4速AT)/160.8万円(5速MT)、4WD仕様で194万円(4速AT)/189万円(5速MT)。ベースのGエアロリミテッドが154.8万円(4速AT)/149.8万円(5速MT)なので、GエアロリミテッドSはベースよりも11万円ほど高額に設定されていることになる。
・・・・・・・・・・
装備を充実させるこの種の特別仕様車は、個別に欲しいものをオプションで選ぶよりも、ユーザーにとっては価格が抑えられてお買い得感があるのが特徴である。メーカーにとっても、個別に管理するよりもパッケージ化して管理する方が在庫管理しやすい、また生産ラインでの部品調達や組み立ての効率が上がるというメリットがあるのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。




