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今日は何の日?■インプレッサスポーツワゴンにお買い得な装備を付加したI’sセレクトII

2001(平成13)年12月28日、スバルは2008年8月にデビューした2代目「インプレッサスポーツワゴン」に特別仕様車「I’sセレクトII」を設定して販売を開始した。「I’sセレクトII」のベースは、1.5リッター水平対向4気筒SOHCエンジンを搭載した「I’s」で、人気の装備を付加したお買い得感ある特別仕様である。
セダンとスポーツワゴンで構成されたインプレッサ
インプレッサは、「レオーネ」の後継として、また「レガシィ」よりひと回り小さい弟分として1992年10月に誕生した。ボディタイプは、サッシュレスの落ち着いた雰囲気の4ドアセダンとコンパクトなラゲッジを持つ5ドアのスポーツワゴンの2種だが、セダンにはトップグレードとして高性能インタークーラーターボエンジンを搭載したスポーツセダン「WRX」が設定された。

エンジンは、すべて水平対向4気筒エンジンで、WRX専用の240ps/最大トルク31.0kgmを発揮する2.0L DOHC インタークーラーターボ(EJ20型)とそのNAを筆頭に、1.8L SOHC(EJ18型)、1.6L SOHC(EJ16型)、1.5L SOHC(EJ15型)の5機種で構成。駆動方式は、MTにはビスカスLSD付センターデフ式4WD、ATにはトルクスリップ式4WDを組み合わせ、1.6Lと1.5Lの下位モデルにはFFも用意された。また1994年には、スバルのモータースポーツ統括会社STIがチューンナップした「WRX STi」がデビューし、最高出力250ps/最大トルク31.5kgmを誇った。

人気を獲得したインプレッサは、さらなるイメージアップのため1993年にインプレッサWRXベースのマシンで世界最高峰のWRCへ挑戦。WRXはすぐに実力を発揮し、WRCで1995年から3年間マニュファクチャラーズタイトルを獲得するという日本初の偉業を成し遂げ、インプレッサWRXは日本を代表するスポーツモデルへと駆け上がった。
2代目のスポーツワゴンに廉価なI’sを設定
2000年8月、インプレッサは初めてのモデルチェンジで2代目に移行し、初代同様セダンとスポーツワゴンが設定された。

スタイリングは、現在のスバルでも採用されている“ヘキサンゴングリル”の原型となった台形グリルと、今もなお賛否が分かれる特徴的な「丸目」ヘッドライトを採用。1995年に「メルセデス・ベンツEクラス」が採用して以来、「丸目」はちょっとした世界的なトレンドになっていたのだ。

搭載された水平対向エンジンは、1.5L(EJ15)、1.6L(EJ16)に加えて、WRX には最高出力250ps/最大トルク34.0kgmの2.0L DOHCインタークーラーターボを用意。ちなみに、2ヶ月後にはSTIチューンのWRX STiも設定され、こちらは280ps/38.4kgmを発揮して6速MTのビスカスLSD付センターデフ式4WDが組み合わされた。

スポーツワゴンには、高性能な2.0L(NA&ターボ)エンジン搭載車と廉価な1.5Lエンジン搭載車を設定。1.5L車「スポーツワゴンI’s」には、最高出力100ps/最大トルク14.5kgmを発揮する水平対向1.5L DOHCエンジンが搭載され、トランスミッションは5速MTとスポーツシフトE-4速ATが組み合わされ、駆動方式はFFと4WDが選べた。




スポーツワゴンI’sの車両価格は、2WD仕様で136.3万円(5速MT)/145.6万円(4速AT)、4WD仕様はそれぞれ18万円高に設定された。このモデルが、特別仕様車「スポーツワゴンI’sセレクトII」のベース車である。


さらに格安設定された特別仕様車スポーツワゴンI’sセレクトII
2001年12月のこの日に追加設定された「スポーツワゴンI’sセレクトII」は、性能と機能に関わる仕様はベースの「I’s」と同じ。

追加で装備されたのは、CDプレーヤー&AM/FM電子チューナー一体オーディオ、オフディレイルームランプ連動アンサーバック機能付電波式リモコンドアロック、電動格納式カラードドアミラーである。
車両価格は、2WD仕様で122.0万円(5速MT)/131.3万円(4速AT)、4WD仕様はそれぞれ18万円高に設定された。これは、ベースのI’sよりも14.3万円安価な設定であり、非常にお買い得であることが分かる。
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多くのスバルファンにとっては、「高性能ターボ+4WD」が理想だろうが、1.5Lエンジン車はスバルのラインナップのボトムの役目を担った。多少非力でも、シンメトリカルAWDを楽しみたいというファンにとっては、市場要望の高い装備を充実させながら低価格を実現した「スポーツワゴンI’sセレクトII」は魅力的だろう。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。


