プロローグ
どうも。
謹賀新年。
賀正、迎春、初日の出。
本年もよろしく。
「時代の名車探訪」の第3回はS13シルビアを全12回でお送りし、昨日最終回を迎えたが、翌日の今日、元旦からいきなり第4回になだれ込み、唐突に2代目ハイエースを採り上げる。
なお、昨年・・・じゃななかった、おととし2024年の10月に、この「時代の名車探訪」のプロト記事を2回行っているが、そのうちの最初の回で初代ハイエースを採り上げているので、併せてそちらもごらんいただきたく。
2代目ハイエース、1977(昭和52)年2月1日発表・発売。
初代ハイエースは1967(昭和42)年10月の発表・発売だから、9年4か月のロングライフを送ったことになる。
昔のクルマをいまの目で見ると「こーんなに小さかったっけ?」と驚くことが多い。
初代ハイエースも写真で見れば小さく見えるのだが、寸法を見れば意外に小さくない。
標準ボディのデリバリーバンは全長×全幅は4305×1690mmあり、全長はともかく、全幅は当時にしてすでに5ナンバーサイズ上限近くある。
これが10年近く経って2代目になると、トヨタフルキャブオーバー1BOXのフルサイズバンとしてキャラクターをより明確化すべく、初代に対してずいぶん大きく見えるようになった・・・といいたいのだが、標準ボディ同士で比べると、全長4340×全幅1690mmと大して大きくなっていない。
小さく見えると思っていた初代の寸法が小さくなく、大きくなったと思って見る2代目が、小さく見える初代と大差なく・・・見てくれと寸法が直結しないトヨタデザインマジックよ!


このクラス、いまはハイエースとキャラバンが存在するのみで、その人気も市場もハイエースがひとりかっさらっている状態だ。
いまのハイエースは2004年登場の5代めで、発売当初の人気はそれほどでもなかったと思うが、20年と余の間に人気上昇、カスタマイズパーツも豊富に表れるとともに、最近じゃあ、いっちゃあ悪いがガラの悪いハイエースが増えてきたし、街でも高速道路(特に首都高)にはお行儀の悪い走りを見せるハイエースが少なくない。
もしモーターファン本誌が1996年7月号で休刊にならずにいまも継続中で、きょうハイエースが6代目にモデルチェンジしたら、2月1日に発売されるモーターファン2026年3月号では新型ハイエースを大々的に採りあげるだろう。
実際には当モーターファンjpで大きく扱おうし、他のウェブメディアでも大賑わいを見せるに違いない。
だが、2代目ハイエースの頃のモーターファンでの扱いなんて、それはそれは冷たいもんである。
モーターファン1977年4月号の登場なんてたったこれだけ↓。


「国内ニュース」のページで、広報リリースの要約と写真1点でおしまい。
その扱いたるや、サニーキャブやセンチュリーの「昭和51年排ガス規制パス」、「1977年大阪会社ショー開催」「コンソルテに新色登場、1000を整理」「サニーシリーズ車種体系変更」「シグマとラムダ小変更」のニュースと同列なのである。
せっかくのフルモデルチェンジなのに・・・
2月1日のハイエース新型化のすぐ下に、同日付で「キャラバン/ホーミー小変更」されたのは不思議な縁だ。
なお、翌月の6月号で試乗なんてのもしておらず、特集として「マークII/ローレル徹底研究」を組んでいるほか、ギャラン∑2000GSRとコロナ/カリーナの1800に乗っているだけ。
ハイエースのハの字もない。
時代は乗用セダンの時代で、ハイエースなんてしょせん仕事グルマのライトバン。
扱う以前に、視野の外だったのだろう。
2代目ハイエースバリエーション
さて、全体のバリエーションは、登場時点同士の比較で初代より増えている。
初代は「デリバリーバン」と名付けられた標準型バン、小型バスの「コミューター」、デリバリーバンを乗用車化した「ワゴン」、そして「トラック」と、4つの基本型があった。
2代目ではバン型はデリバリーバンの呼称をやめて3タイプに。
すなわち全長4340mmの「標準バン」、4690mmの「ロングバン」、4990mmの「スーパーロングバン」である。
「コミューター」は初代同様12人乗りと15人乗りがあり、「トラック」はスチール低床とスチール高床を用意。いずれも3人乗り+1000kg積みだ。
初代で「トラック」の仲間だった「フラットデッキ」」「ダブルキャブ」「オープンバン」「パネルバン」のうち、フラットデッキを除く3種は新たに「変わり型」に区分けされた。
乗用型「ワゴン」は2か月遅れの4月1日に追加されている。


これまたモーターファン誌の扱いは小さく、「国内ニュース」ページでのワゴン追加のニュースに至っては写真すらない。
8行の文字で説明するのみである。
ひどい。
なお、他社も含め、フルキャブ1BOXの乗用版は当時だって存在していたが、小さな小さな火種のように存在するだけで、これらの人気が出始め、特集などが組まれるようになるのはもう少し先のことだ。
ここから写真とともに、各ボディの代表機種をお見せする。
・標準バン
(全長×全幅×全高:4340×1690×1925mm ホイールベース:2340mm)
【3人乗り+850kg積】
4ドア1600 : スタンダード(RH20V-JRJ)、デラックス(RH20V-JDJ)
5ドア1600 : デラックス(RH20V-JDFJ)
【3/6人乗り+850/600kg積】
4ドア1600 : デラックス(RH20V-JDEJ)
5ドア1600 : デラックス(RH20V-JDEFJ)
4ドア1800 : デラックス(RH21V-JDFJ)
5ドア1800 : デラックス(RH21V-JDFEJ)


・ロングバン
(全長×全幅×全高:4690×1690×1920~1930mm ホイールベース:2545mm)
【3人乗り+1000kg積】
4ドア1600 : デラックス(RH30V-JDJ)
【3/6人乗り+1000/850kg積】
4ドア1600 : デラックス(RH30V-JDE)
5ドア1600 : デラックス(RH30V-JDFE)
4ドア1800 : デラックス(RH31V-JDE)
5ドア1800 : デラックス(RH31V-JDFE)
【6/9人乗り+750/500kg積】
4ドア1600 : スタンダード(RH30V-JRGJ)、デラックス(RH30V-JDGJ)
4ドア1800 : デラックス(RH31V-JDGJ)


・スーパーロングバン
(全長×全幅×全高:4990×1690×2105~2115mm ホイールベース:2845mm)
【3/6人乗り+1000/850kg積】
4ドア1600 : デラックス(RH40V-JDE)
4ドア1800 : デラックス(RH41V-JDE)
【6/9人乗り+750/500kg積】
4ドア1600 : デラックス(RH40V-JDGJ)
4ドア1800 : デラックス(RH41V-JDGJ)


・コミューター
【12人乗り】(全長×全幅×全高:4340×1690×1920mm ホイールベース:2340mm)
標準1600 : デラックス(RH20B-JDEJ)
【15人乗り】(全長×全幅×全高:4690×1690×1925mm ホイールベース:2545mm)
ロング1600 : デラックス(RH30B-JDGJ)
【15人乗り】(全長×全幅×全高:4990×1690×2100mm ホイールベース:2845mm)
スーパーロング1600 : デラックス(RH40B-JDGJ)
【15人乗り】(全長×全幅×全高:4990×1690×2100mm ホイールベース:2845mm)
スーパーロング1800 : デラックス(RH41B-JDGJ)


・ワゴン(全長×全幅×全高:4340×1690×1910mm ホイールベース:2340mm)
【9人乗り】
4ドア2000 : カスタム(RH22G-JG)、デラックス(RH22G-JD)
【10人乗り】
4ドア2000 : スタンダード(RH22G-JRE)、デラックス(RH22G-JDE)


・トラック
(全長×全幅×全高:4335~4440×1690~1695×1920~1940mm ホイールベース:2290mm)
【3人乗り+1000kg積】
スチール低床1600 : スタンダード(RH11-JRJ)、デラックス(RH11-JDJ)
スチール高床1600 : スタンダード(RH11-JRBJ)、デラックス(RH11-JDBJ)
ジャストロー1600 : スタンダード(RH11-JRLJ)、デラックス(RH11-JDLJ)


・変わり型
(全長×全幅×全高:4340~4360×1690×1910~1970mm ホイールベース:2290mm)
【6人乗り+750kg積】
ダブルキャブ1600 : スタンダード(RH11P-JRJ)、デラックス(RH11P-JDJ)

【3人乗り+1000kg積】
オープンバン1600 : デラックス(RH11-JDCJ)

【3人乗り+1000kg積】
パネルバン1600 : デラックス(RH11SV-JDJ)

今回はここまで。
次回は車両内外の詳細をお見せする。
本年も、「MFクルマなんでもラウンジ」「よろしく旧ジムニーシエラ」とともによろしく。
【撮影車スペック】
トヨタハイエースワゴン カスタム
(C-RH22G-JC型・年式不明・4速コラムシフト)
●全長×全幅×全高:4340×1690×1910mm ●ホイールベース:2340mm ●トレッド前/後:1445/1400mm ●最低地上高: 195mm ●車両重量: 1380kg ●乗車定員:9名 ●最高速度: – km/h ●最小回転半径:5.3m(車体5.8m) ●タイヤサイズ:6.00-14-6PRLT ●エンジン:18R-U型・水冷直列4気筒OHC ●総排気量:1968cc ●ボア×ストローク:88.5×80.0mm ●圧縮比:8.5 ●最高出力:100ps/5500rpm ●最大トルク:15.5kgm/3600rpm ●燃料供給装置:キャブレター ●燃料タンク容量:58L ●サスペンション 前/後:ウィッシュボーン式コイルばね/車軸式半だ円板ばね ●ブレーキ 前/後:ディスク/デュオサーボ ●車両本体価格:186万9000円(当時)





