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今日は何の日?

■米国で7代目アコードベースのアキュラTSXを発表

2003年にデビューしたアキュラ「TSX」

2003(平成15)年1月5日、米国ホンダは米国デトロイトで開催された北米国際自動車ショー(1月5日~20日)で新型セダン「アキュラTSX」を発表した。7代目「アコード」ベースの高級スポーツセダンのアキュラTSXは、同年4月から北米で販売された。

TSXのベースとなった7代目アコード

1976年にデビューしたホンダ初代「アコード」。シビックの兄貴分として登場

「アコード」は、1976年のデビュー以来、ミッドサイズのセダンとして長く日米で人気を獲得していた。時代とともに大きく上級化してきたアコードだが、2002年10月にモデルチェンジした7代目アコードは、日欧のボディ共用化を図るため3ナンバーボディとなった。

2002年にデビューしたホンダ7代目「アコード」ユーロR

7代目アコードにはセダンとワゴンが用意され、シャープなフォルムによって世界トップクラスの空力Cd値0.24を達成し、これにより欧州車に負けない優れた高速安定性が実現された。さらに3ナンバー化によって室内が広くなり、FFのメリットと相まって居住性はクラストップレベルとなった。

2002年にデビューしたホンダ7代目「アコード」

パワートレインは、最高出力155ps/最大トルク19.2kgmを発揮する2.0L 直4 DOHC i-VTEC、200ps/23.7kgmの2.4L 直4 DOHC i-VTECの2種エンジンと、5速ATの組み合わせだが、後者の高性能エンジンを搭載した「ユーロR」には6速MTが用意された。駆動方式は基本FFだが、4WDも用意された。

2002年にデビューしたホンダ7代目「アコード」ユーロR

総合的に完成度の高い7代目アコードだったが、欧州では成功したものの日本では厳しい販売を強いられた。

米国でアコードをベースにしたアキュラTSX登場

2003年にデビューしたアキュラ「TSX」

2003年1月のこの日に発表された「アキュラTSX」は、「アキュラ・インテグラ」の後継車としてデビューした。TSXは、日欧向けの7代目アコード(2.4タイプS)をベースにして車体を共有したが、北米では“高級コンパクトセダン”として販売された。エンブレムやグリル、装備などの一部を上級志向にして差別化したのだ。

アキュラ「TSX」のリアビュー

ボディサイズはアコードとほぼ同じ。デザインは基本的には共通だが、TSXは専用グリルとアキュラエンブレムを装着。インテリアについては、アキュラブランドらしくレザーシートや上級オーディオ、ナビなど豪華な装備が標準化された。

アキュラ「TSX」搭載の2.4L i-VTECエンジン

パワートレインは、アコードに搭載された最高出力200ps/最大トルク23.7kgmの2.4L 直4 DOHC i-VTECと、クロスレシオの6速MTおよび5速スポーツATの組み合わせ。足回りは、アコードと同じ前後ともダブルウィッシュボーンだが、TSXのダンパーやスタビライザーは快適性を重視したチューニングが施された。

アキュラ「TSX」のメーター
アキュラ「TSX」のコクピット
アキュラ「TSX」のフロントシート

アキュラTSXは、スポーツクーペ「アキュラRSX」とラグジュアリーセダン「アキュラTL」の中間に位置付けられる高級なスポーツセダンとして、2003年4月から北米で販売を始めた。

アキュラTSXは、その後アキュラTLX統合されて進化

TSXは、スポーティかつ上質なセダンとして人気を獲得し、2008年3月には2代目へとモデルチェンジした。2代目は8代目アコードがベースとなった。

2010年にデビューしたアキュラ「TSXスポーツワゴン」

2代目TSXは、初代よりも力強いダイナミックなスタイリングとなった。2010年には、最高出力280psの3.5L V6 DOHCエンジンが追加され、よりスポーティさに磨きがかかり、人気は加速した。また2010年には、ワゴンタイプも追加された。

2014年にデビューしたTSXの後継にあたるアキュラ「TLX」

しかし、アキュラTSXは2014年モデルをもって生産を終了し、約10年の歴史に幕を閉じた。その後、TSXは「アキュラTL」に統合され、さらに2014年にTSXのスポーティさとTLのラグジュアリーさを融合する形で「アキュラTLX」に統合された。

TLXは、最高出力206psの2.4L 直4 DOHCと290psの3.5L V6 DOHCエンジンを搭載して、さらに3.5LにはSH-AWD(4WD)モデルも追加して多様なニーズに対応した。その後も、2代目TLXでは2.0L 直4ターボと3.0L V6ターボエンジンを搭載して、スポーツセダンの本領を発揮した。

これにより、TSXが築き上げてきたスポーティなセダンの伝統は、TLXが受け継ぐことになったのだ。

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世界戦略車とは言え、世界各国に1モデルで展開するのは難しい。市場ニーズも違うし、安全や排ガスの法規も異なるので、日本向けや欧州向け、北米向け、新興国向けなど、国や地域によって細かいチューニングはもとより、場合によっては車体も変更する必要がある。せめて法規は国際標準化できれば、自動車メーカーは楽になるのだが…。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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