カワサキ W175 LTD……ラテンアメリカ(メキシコや南米)にて発売予定



W175シリーズはW800やW230など、国内でも発売中のカワサキのレトロモデル「Wシリーズ」の血統を継承したモデル。エンジンは空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ177ccを搭載。ラテンアメリカ(メキシコや南米)、アセアン諸国などで発売中だ。
カワサキ・ラテンアメリカは2025年11月、W175シリーズをベースにした「W175 LTD」を発表。50代以上の世代には懐かしさを感じさせる。また若い世代には新鮮さを覚えるこのフォルムに、国内では注目が集まっている。
同車のネーミングにある「LTD」は、1976年に登場したZ1ベースのアメリカンモデル「KZ900 LTD」が最初。1980年前後は国内のカワサキ中型・大型アメリカンモデルへ積極的に採用された。
ヨーロピアンモデルをベースに、アメリカンスタイルへとチェンジした、懐かしの“ジャパニーズ・アメリカン”


1970年(米国では1969年公開)、世界中で反響を呼んだピーター・フォンダやデニス・ホッパー出演のアメリカンニューシネマ「イージー・ライダー(監督はデニス・ホッパー)」が日本公開。国内のバイクカルチャーにも“アメリカン”や“チョッパー”というワードが徐々に浸透し、全国で国内モデルをアメリカンやチョッパーにカスタマイズする若者が出現。
当時、東京・原宿を拠点にしていたバイクチーム「クールス」のリーダーだった俳優・舘ひろし氏が大学時代、空冷4ストローク並列2気筒のツインエンジンを搭載した「カワサキW(1966年登場)」をアメリカン仕様にカスタマイズして乗っていたのは知る人ぞ知るお話。
1ドル360円の超円安時代、本場のハーレーダビッドソンは超高額で庶民には高根の花。若者文化から派生したジャパニーズ・アメリカンカスタムは、徐々にメーカーへと派生していった。
一例として、1979年に発売された空冷4ストローク並列2気筒のツインエンジンを搭載したカワサキの「Z400LTD」は、すでにリリースされていた“ヨーロピアンモデル(当時、アメリカンモデル以外のスポーツモデルの呼び名)”のZ400カスタムをベースに、シートフレームを変更。メインフレームや足周りは基本的にそのままで、プルバック型のアップハンドル、段付きシート、ティアドロップ型ガソリンタンクなどに変更してアメリカンらしいスタイリングを獲得。
バイクブームが沸き起こる1982年頃まで、国内の4大メーカーであるホンダ・ヤマハ・スズキ・カワサキは、
・ヨーロピアンモデルをベースに、外装類等を変更してアメリカンモデルへとアレンジ
・400ccモデルのフレームや外観に、排気量のみダウンした250ccエンジンを搭載
するのは定番中の定番。専用設計をしない「使い回し」は、国内では当たり前だった。
ちなみにZ400LTDは1981年、空冷4ストローク並列4気筒DOHC 2バルブ399ccエンジンを搭載した大ヒットモデル「Z400FX」をベースに「Z400LTDⅡ」へと進化。イマドキの感覚としては、「ちょっと待てよ! アメリカンに並列4気筒って!?」と思うに違いない。
LTDが登場した時代を共に生きた人にとっては、今となってはややチグハグ感のあるジャパニーズ・アメリカンに懐かしさを感じるはず。一方、時代が一周回って「これってオシャレで新しい!」と感じる世代がいるのも面白いところだ。
全長2004mm&177ccエンジンながら135kgという軽量化を実現
W175シリーズをベースにした「W175 LTD」はティアドロップ型ガソリンタンク(容量12L)、プルバックタイプのアップハンドル、段付きシート、グラブバー、キャプトンマフラーなどアメリカンならではのアイテムを投入。
エンジンはW175シリーズと同じ空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ177ccを搭載。最高出力は13hp(13.2ps)を発揮。ミッションは5速。車体重量はやや大柄な車体と177ccエンジン搭載モデルながら135kgという軽量化を実現し、機動性も良好。
前後17インチ径のホイールはスポークデザインのキャストホイールを採用。ブレーキはフロントが2POTキャリパー+Φ245mmディスク式、リアはΦ110mmドラム式。フロントブレーキにはABSを標準装備。
カワサキ W175 LTD 主要スペック
| 全長×全幅×全高 | 2,004mm×805mm×1,130mm |
| ホイールベース | 1,320mm |
| 最低地上高 | 150mm |
| シート高 | 785mm |
| フレーム | スチール製セミダブルクレードル |
| キャスター角/トレール量 | 26.0°/78.7mm |
| 乾燥重量 | 125kg |
| 車両重量 | 135kg |
| 燃料タンク容量 | 12L |
| エンジン | 空冷4ストローク単気筒SOHC2バルブ177cc |
| ボア×ストローク | Φ65.5mm x 52.4mm |
| 圧縮比 | 9.1 |
| 最大出力 | 13hp(13.2ps)/7,500rpm |
| 最大トルク | 13.02N・m/6,000 rpm |
| 燃料供給システム | フューエルインジェクション/28mmスロットルボディ |
| ミッション | 5速リターン |
| フロントサスペンション / ホイールトラベル | 30mmテレスコピックフォーク/4.3インチ |
| リアサスペンション / ホイールトラベル | スプリングプリロード調整機能付きツインショック/2.5インチ |
| フロントタイヤ | 80/100-17 |
| リアタイヤ | 100/90-17 |
| フロントブレーキ | 2ピストンキャリパー付きΦ245mmシングルディスク式、ABS |
| リアブレーキ | Φ110mmドラム式 |
| 乗車定員 | 2名 |
| カラー | エボニー、キャンディエメラルドグリーン |
| 価格 | 2026年1月5日現在、未発表 |



















ラテンアメリカやアセアンで人気のカワサキ W175シリーズ
遊び心に溢れたW175シリーズは、ユーザーの好みに合わせて様々なモデルを展開中。ラテンアメリカ市場(メキシコや南米)を始め、東南アジアなどのアセアン諸国で発売中。国内では未発売。
スタンダードなネイキッドスポーツ「W175 SE」

レトロなカフェレーサーをイメージ「W175 CAFE」

オフロードテイストに仕上げた「W175 TR」


西部警察Ⅱの黒カタナ(鳩村仕様)&カーボンカウルの現行KATANA改! “新旧刀”夢コラボ|ユニコーンジャパン | Motor-Fan[モーターファン] 自動車関連記事を中心に配信するメディアプラットフォーム
油冷エンジンのエキスパートが初代スズキGSX-R750(1985年モデル)を現代レベルに完全復活!|モーターサイクルショー2024 | Motor-Fan[モーターファン] 自動車関連記事を中心に配信するメディアプラットフォーム