プロトタイプを製作してレースに投入、実戦を通じて熟成して市販化を目指す!

長年の低迷を経て、日産は息を吹き返している。「日本カー・オブ・ザ・イヤー2025-2026」では、期待の新型EV「リーフ」が4位、「テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー」では2位という好成績を残した。

今後も新型車の投入が控えているほか、コスト削減やビジネスパートナーの開拓など、社内体制の強化にも取り組んでいる。そしてこのたび、日産は日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)とともにNISMOブランドの新たな取り組みを行うことを発表した。
そのひとつが、NISMOのロードカーシリーズの拡充だ。現在、日産は世界中で5種類のニスモバージョンを販売している。日本では、「アリア」、「ノート オーラ」、「エクストレイル」、そして「フェアレディZ」、米国では「フルサイズSUV「アルマーダ」が存在している。もし倍増すれば合計10モデルになるが、さらに数モデルが追加で登場する可能性も十分にある。
これは、日産がNISMO車の海外販売比率の向上を目指しているためだ。現在、NISMO車の海外販売は40%だが、日産はこれを60%にまで引き上げたいと考えている。また、2028年までに販売台数を約10万台から15万台に増やすことを目指しているようだ。
現段階でどのモデルがNISMO仕様になるかは、明らかにされていない。複数の市場で販売されているモデルであればNISMO仕様が設定される可能性は高まるはずで、今後の見通しでは、エクストレイル/ローグ次期型、リーフに設定される可能性は高いと見られる。どちらのモデルも複数の市場で販売されているほか、どちらも現行型、あるいは過去のモデルにNISMO仕様が設定されていた。
また、NISMOのプロトタイプモデルの製作にも注目だ。詳細は明らかにされていないが、その車両をモータースポーツに投入して改良し、最終的には市販モデルへと進化させる計画だ。これは次世代GT-Rを示唆しているのか、それともまったく異なるモデルなのか、非常に興味深いところだ。
また、将来のニスモ製品のうち少なくともひとつは、インフィニティのバッジを冠する可能性がある。これは、2025年8月に初公開されたQX80トラックスペックコンセプトの市販バージョンを示唆している可能性が高いと思われる。
このコンセプトSUVは最高出力659PS/485kWを発生する3.5L V6ツインターボエンジンを搭載し、よりアグレッシブなボディキットとローダウンスタンスを採用していた。同様のアップグレードは、将来のNISMO Q50SセダンとQX65クロスオーバーにも搭載される可能性がある。
そしてもう一つ、日産が新たな取り組みの柱に考えているのが、レストア用のヴィンテージパーツの品揃え強化だという。同社はレストア事業が世界的に大幅に成長すると予測しており、現在の市場規模を32億ドル(約4950億円)以上と見積もっているほか、2032年には77億ドル(約1兆2千億円)を超えると予測している。
この市場を活かすため、日産はR32、R33、R34スカイラインGT-Rの部品を皮切りに、部品の追加を継続的に行っていく予定だ。その後は、他のモデルにも展開が進み、ZシリーズやSシャーシ(シルビア、180SXなど)といったパフォーマンスモデルも対象となることが期待される。








