
アウトドアシーンが似合う特別装備が満載!
世界的にみても、自動車の電動化に最も積極的なブランドのひとつがボルボだ。そんなボルボがEVを普及させるために開発したエントリーモデルがEX30。ボルボの電動SUVのなかで最もボディサイズが小さく、国産車でいえばトヨタ・ヤリスクロスや日産キックスと同程度。実際街中を走ってみると、狭い路地でもスイスイ走れる非常に扱いやすいサイズ感。そんな同車の「EX30 Cross Country」は、アウトドアシーンが似合う特別装備をたっぷりと身にまとっている。
標準車との大きな違いはマットブラックで仕立てた前後バンパー。エンブレムまわりにはスウェーデンの最高峰“ケブネカイセ”の地形図をモチーフにしたデザインが描かれれており、逞しさと個性を強くアピールしている。そして最低地上高が標準車より20mm高い195mmを確保しており、しっかり整地されているキャンプ場であれば小さな凸凹を気にせず走れるのがうれしい。他にも専用19インチホイールなど、標準車とは差別化された装備が充実している。

そんな「EX30 Cross Country」での車中泊、取材前に“小さすぎて無理でしょ!”なんて声も多くあったが、メーカーのカタログ数値を見る限る十分可能なのでは? というのが著者の印象。実はリアゲートを開けると、内側パネルに室内数値の参考値が記されており、前席を一番前までスライドさせた際の荷室最後端からの奥行きが176cmと表記されている。つまり身長170cm程度の大人であれば十分可能というわけだ。

では実際寝てみるとどうなのか? 車中泊のためのスペースづくりは、まず後席を倒して荷室部分と後席の背面をフラットにするが、これだと奥行きが1330mm程度とかなり短い。そこで前席を一番前までスライドさせ、後席と前席の隙間を埋めることで、1700mm超えの奥行きを確保することができる。今回は、2ℓのペットボトル1ケースとキャンプマットを使い隙間を埋め、しかも前席のコンソールボックスの高さがちょうどよく、フラットなスペースが完成した。







電気自動車は冬の車中泊も快適!
実際寝転んでみると室内高が720mmと少々低いのが気になるが、パノラマ・ガラス・ルーフがのおかげで圧迫感は全くなし! 開放感と心地よさは格別だった。
そして何よりも、電気自動車は車中泊において大きなアドバンテージがある。今回車中泊したのは12月上旬、富士ふもとっぱらキャンプ場。天気予報では深夜に雨予報! しかも最低予想気温は氷点下3度! 冬の車中泊は想像以上に車内が冷え込むため寒さ対策は必須だ。
車内で短時間の休憩であれば、エンジンをかけて室内を温めるという手段もあるが、騒音・排ガスによる他者への迷惑、一酸化炭素中毒の危険性もあるため、オートキャンプ場などではエンジンのかけっぱなしを禁止している場所も多い。しかし電気自動車はその心配がない! 騒音・排ガスがでないうえ、エアコンを付けたままでもバッテリー上がりの心配もない。唯一の懸念は、一晩エアコンを稼働したままでバッテーリー残量が足りるかということだったが、実はエアコン使用レベルであればほぼ心配は不要だった。

夜の21時過ぎから翌朝6時頃まで、室内温度25度で約8時間エアコンを稼働させた事によるバッテリー使用量は15%程度。冬の車中泊やキャンプの場合、寒さで深夜に目覚めてしまうということもあるが、シュラフすら不要なくらい暖かくてぐっすり眠れた。
美しいスタイリング、機能性に優れた「EX30」は都市型ラフスタイルに最もフィットする存在と言われているが、「EX30 Cross Country」は想像以上にアウトドア遊びに最適な1台。週末は1人でアウトドア遊びや車中泊、そんな大人にぴったりの1台だ。

【ラゲッジルームの積載性は?】ラゲッジ下収納がかなり便利




一充電走行距離500kmを超え、長距離移動も安心のEX30とは?

車両本体価格:649万円
ボディカラー:ヴェイパーグレーメタリック
シートカラー:パイン
インテリアカラー:チャコール








充実の純正アクセサリーで、アウトドア遊びがより楽しくなる!



リサイクル材料によって製作されたオリジナルのルーフボックス。全3サイズが用意されており、空気力学に基づいた設計により燃料消費量・走行距離への影響を最小限に抑える。


マット本体の縁部分が高くなっているためゴミを室内に散らかせない役目を担う。水や汚れから室内を効果的に保護する。前後・4枚セット。


※記載される数値は編集部計測による実測値です。
PHOTO:塩谷佳史



