EICMAでEVスクーターなど公開

イタリアン・スクーターレジェンド Lambretta(ランブレッタ) が 2025 年ミラノ・モーターサイクルショーEICMA 2025 にて、ブランドの未来を象徴する新モデルを披露した。クラシックなスタイルと最新技術を融合させたElettra Sと、歴史あるLambretta Jの現代版を中心に出展し、都市モビリティの新たな方向性を示した。展示されたモデル群は、伝統のデザイン哲学を尊重しつつ電動化と現代性能を融合させた戦略的ポートフォリオであり、グローバル展開に向けた布石とも言える。

Elettra S|アイコンが電動で再誕

ランブレッタの新たな未来像を象徴するのがElettra Sだ。このモデルは2023年のコンセプトを経て製品版として完成され、ブランド初の本格量産電動スクーターとして登場した。スチール製のクラシックなボディラインはそのままに、永久磁石同期モーターを搭載し、定格約4.0 kW、ピーク6.0 kWの動力性能を発揮する。0-40km/h加速は約10秒、最高速度は約90km/hと都市走行に理想的なスペックを備える。バッテリーは72 V/4.5 kWhのNMC リチウムパックを採用し、最大航続約120 kmを実現。家庭用充電でもフル充電まで約5時間40分、急速充電で80%まで約3時間24分という利便性も特徴だ。フルLEDライト、TFTディスプレイ、三つの走行モード(Eco/Normal/Sport)など、都会での日常利用を意識した装備が整えられている。発売は2026年後半、価格は約6500ユーロが見込まれる。

Lambretta J|歴史的デザインの現代再構築

EICMA 2025で同時に披露されたLambretta Jは、1964年に登場した “Junior” を現代的に再解釈したモデルだ。直線基調のサイドパネル、六角形ヘッドライト、伸びやかなシートなどオリジナルのデザイン要素を継承しつつ、現代技術を注ぎ込んだ車体構成となっている。プラットフォームはメタル製フレームを採用し、前後にタイロッド式フォークとダブルショックを装備。エンジンは125ccと200ccの水冷4ストロークで、都市部や郊外での機動性と快適性を両立させる仕様となっている。発売は2026年春、価格は約4500ユーロからの設定が予想されている。

伝統と未来をつなぐ戦略的展示

EICMA 2025 のランブレッタブースでは、Elettra S と Lambretta J のほかにも多彩なラインナップが披露された。Gシリーズの G350、スポーティな X シリーズ(X300/X125)、V-Specialシリーズ(50/125/200)など、ブランドの多面性を示す構成だ。また、一部はカスタム仕様として展示され、デザイン性と個性を強調したモデルも注目を集めた。これらの出展は、ランブレッタが単なるレトロブランドではなく、未来の都市モビリティにも対応する総合スクーターメーカーとしてのポジション確立 を狙った戦略と言える。

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