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今日は何の日?■NB型ロードスターに特別仕様車NRリミテッド追加

2000(平成12)年1月18日、マツダは2代目(NB型)「ロードスター」に上質感を高めた特別仕様車「NRリミテッド」を設定して発売した。NRリミテッドは、より洗練されたスタイリングと高級感あるクラシカルなインテリア、充実した快適装備によって、ロードスターの魅力を一層際立たせた500台限定モデルである。
人馬一体をキーワードに開発された初代(NA型)

初代ロードスター「ユーノス・ロードスター」は、1989年9月にデビュー。ユーノスは、当時マツダが展開していた5チャンネル(販売系列)のひとつで、高級車などのスペシャリティカーを扱う販売チャンネルの名称である。

初代ロードスターは、現在もマツダで継承されている開発コンセプト“人馬一体”をベースに開発された第1弾。リトラクタブルヘッドライトを装備した、能面“若女”をモチーフにした和のテイストを生かしたオープンスポーツで、コンパクトな軽量ボディが特徴だった。

パワートレインは、最高出力120ps/最大トルク14.0kgmを発揮する1.6L 直4 DOHCを縦置きしたフロントミッドシップで、トランスミッションは5速MT、遅れて4速ATも追加された。特にハイパワーではなかったが、重量を車体中央に集中させた50:50の理想的な前後重量配分と軽量化ボディによって、レスポンスに優れた走りと高いハンドリング性能が楽しめた。
NA型ロードスターは斬新なライトウェイトスポーツのオープンモデルとして、標準グレードの5速MT車が170万円、4速AT車が174万円と、誰でも入手できる低価格で国内外で大ヒットした。翌1990年の販売台数は2万5000台を超え、世界中でライトウェイトスポーツ旋風を巻き起こした。
キープコンセプトで正常進化した2代目(NB型)

「ロードスター」は、1998年に初めてのモデルチェンジで2代目へと移行。ユーノスブランドが終了したことから、ロードスターの単独ネームとなった。

2代目は基本的にはキープコンセプトだが、リトラクタブルヘッドライトから固定式ライトになり、各機能がブラッシュアップされ、パワートレインには125ps/14.5kgmの1.6L 直4 DOHCに、145ps/16.6kgmの1.8L 直4 DOHCが加わり、トランスミッションは5速/6速MTおよび4速ATが組み合わされた。その後、最高出力は160psまで向上し、さらに2004年にはターボエンジンの追加によって最高出力は172psに達した。

車両価格は、1.8L標準グレード(6速MT)が218.5万円に設定され、2代目ロードスターも引き続き人気を獲得。2000年には英国MGの「MGB」を抜いて、2人乗り小型オープンスポーツカーとして生産累計台数53万1890台で世界一となり、ギネスブックに認定された。

特別仕様車NRリミテッドが限定500台で登場

NRリミテッドのベース車は、最高出力145ps/最大トルク16.6kgmを発揮する1.8L 直4 DOHCエンジンと6速MTを搭載したNBロードスターのSグレード。NRリミテッドでは、内外装と快適装備に特別仕様が付加された。

エクステリアには、深みのある赤色(アールヴァンレッドマイカ)の外板や、インテリアに合わせた専用のベージュの幌、バフ仕上げのアルミホイールが採用され、ロードスターの魅力をさらに際立たせた。インテリアについては、専用のベージュの内装及び本革シートや、濃い色味のナルディ製専用ウッドステアリングホイール、ウッドシフトノブの採用、ホワイトメーターパネル及びクロームメッキメーターリングの採用などによって、高級感のあるクラシカルな雰囲気が演出された。

さらに快適装備として、ボーズ社製サウンドシステム+FM/AM電子チューナー付きCDデッキ、パワードアロック、電動リモコン式カラードドアミラーなどが採用された。

500台限定車の価格は251.6万円。これは、ベース車よりも31.1万円高額だった。NRリミテッドは限定車として一定の成果をあげたことから、後期型の2002年のマイナーチェンジで、NRリミテッドとほぼ同等の仕様となる「VSコンビネーションB」が、カタログモデルとなったのだ。
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特別仕様車は、標準モデルとは違うというユーザーの特別感を満足させるという目的で市場に投入されるが、一方でユーザーの好みそうな様々なアイデアや装備を盛り込んで、次のマイナーチェンジやフルモデルチェンジの機会に新たな装備として採用するかどうかの参考にするために、ユーザーの反応をみるという狙いもあるのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。
