純正でここまで進化したBi-Beam LEDヘッドライトの実力
9型ハイエースの純正ヘッドライトの進化。
「これなら社外品に交換しなくても十分では?」
「将来的に加工ベースとして使えそうだ」
そう感じるオーナーも少なくないはずです。
ここでは、Bi-Beam LEDの仕組みや成り立ち、9型ハイエースでの採用状況を中心に解説します。
Bi-Beam LEDとは?|1つのLEDでロービームとハイビームを両立
Bi-Beam LEDとは、1つのLED光源でロービームとハイビームの両方を担うヘッドライト方式です。
従来のハイエースでは、
ロービーム用とハイビーム用で光源を別々に持つ構成が一般的でした。
一方、Bi-Beam LEDでは、
- 内部の遮光パーツ
- リフレクター(反射鏡)の制御
によって照射範囲を切り替えています。
この構造により、
- ヘッドライトユニットの小型化
- 高い発光効率
- 安定した配光性能
を実現しており、純正装備らしい完成度の高さが特徴です。

Bi-Beam LEDの歩み|HID時代から続く進化の流れ
Bi-Beamという考え方自体は、決して新しいものではありません。
HID(ディスチャージ)全盛期にも、
- バイキセノン
- バイファンクション
といった名称で同様の仕組みが採用されていました。
ただし当時は、
- 構造が複雑
- コストが高い
- ユニットが大型化しやすい
といった理由から、主に高級車や輸入車向けの装備でした。
その後、LEDの高出力化と小型化が進んだことで、
- 構造の簡素化
- 耐久性の向上
- 消費電力の低減
が可能となり、2020年代に入ってからはトヨタ車を中心に量産モデルへ一気に普及しています。
【重要】9型ハイエースでのBi-Beam LED標準採用グレード
9型ハイエースでは、一部でBi-Beam LEDヘッドライトの採用されています。
標準装備となるグレード(国内仕様)
- 特別仕様車スーパー GL“DARKPRIME II”
Bi-Beam LEDヘッドライトが標準装備されているのはハイエース・バンの特別仕様車スーパー GL“DARKPRIME II”のみ。
メーカーオプション設定のグレード
- スーパーGL、DX系グレード(バン/ワゴン/コミューター)
→ LEDヘッドランプ(Bi-Beam)はメーカーオプション扱い
9型であっても、標準グレードではオプション装備で税込み8万8000円となります。

ハロゲンやHIDと何が違う?9型Bi-Beam LEDのメリット
ヘッドライト内部がシンプルでスマート
光源が1つになることで内部構造が整理され、無駄なスペースが減少しています。
デザインの自由度も高く、将来的には殻割り加工やカスタムベースとして注目されるポイントです。
ハイ/ロー切り替え時の違和感が少ない
同一光源で切り替えるため、
- 光軸のズレが起きにくい
- 切り替え時のチラつきが少ない
といったメリットがあります。夜間走行時の安心感は、社外LEDバルブとは明確な違いがあります。
純正ならではの車検対応配光
明るさだけでなく、
- 明確なカットライン
- 適切な照射幅
- 対向車への配慮
まで含めて設計されている点も純正Bi-Beam LEDの強みです。
「明るいが検査が不安」といった心配が少ないのは大きな利点です。
流用・カスタム視点で押さえておきたいポイント
9型ハイエースに採用されたBi-Beam LEDヘッドライトは、近年の車両らしく、
ヘッドライト単体ではなく車両側の制御と連動して機能する設計が採られています。
そのため、点灯やハイ/ロー切り替えは、
- スイッチ操作
- ハイ/ロー信号
- ECUとの連動制御
といった要素が組み合わさって行われています。
このような構成から考えると、
制御方式が異なる8型以前のハイエースへの流用は、現時点では簡単ではなさそうというのが実情です。
配線をつなぐだけで成立するタイプとは異なり、車両側との整合性が大きなポイントになります。
とはいえ、純正ヘッドライトは構造や制御を知ることで新たな可能性が見えてくるのも事実です。
今後、解析や検証が進めば、思わぬ形でカスタムの選択肢が広がる可能性もあります。
まとめ
9型ハイエースで標準採用されたBi-Beam LEDヘッドライトは、
純正装備でありながら、デザイン・性能ともに大きな進化を遂げています。
純正ヘッドライトが新しくなると、
「この顔、いいな」「欲しくなるな」と感じてしまうのは、
ハイエースオーナーなら自然な反応かもしれません。
純正か、社外か。
その選択肢を考える時間も含めて、ハイエースカスタムの楽しさは続いていきます



