
かつてアウディの最小モデルは、A2という小さく個性の強い外観のコンパクトハッチバックだった。
それから約20年が経った今、BEVで復活を遂げそうだ。
厳密には後継車ではないものの、初代A2の雰囲気と個性的なスタイリングを一部取り入れたモデルの開発を進めている。
数ヶ月前には公道テスト走行の様子を目撃したが、ニュルブルクリンクで捉えた、その独特なデザインは以前よりもさらに際立っている。

最新プロトタイプを見ると、高く丸みを帯びたルーフがより目立ちやすくなっている。
このEVが初代A2のデザインと最も共通点を持つのはあの奇妙なルーフラインだが、正直なところ、初代A2との共通点が見られるだけでも驚きだ。
高くアーチを描くルーフは、フロントドア前方に広大なスペースを生み出している。
巨大なAピラーの代わりに、アウディはフロントクォーターに小さなウィンドウを追加した。
1980年代のファンには申し訳ないが、当時の換気窓のように開くようには見えない。
しかしこの窓のおかげで、キャビンの輪郭のほぼ端までガラスが敷き詰められている。
リアでは、カモフラージュ柄から、ウィンドウがハッチまでほぼ完全に伸びていることが窺える。
もしアウディがそれを実現すれば、車内は驚くほど明るいはずだ。
残念ながらリアウィンドウは偽物で、本物ではないようだが、少なくとも実際の形状をパネルを覆うためのステッカーで隠しているようだ。
ノーズは完全に電気自動車といえる。
ラジエーターへの空気の流れを良くするための開放型グリルの代わりに、ほぼ完全に塞がれた大きなシルバーのパネルを装備。
その下の大きな開口部は、HVACシステムへの空気導入と、バッテリーとモーターの冷却を目的としている。
アウディのチェッカーフラッグ型LEDアクセントライトはノーズ上部にはっきりと見え、その上のテープはヘッドライトのように見えるが、実際にはヘッドライトではない。
ヘッドライトははるかに小さく、バンパーのチェッカーフラッグのかなり下に位置する四角いランプだ。
A2のハッチは分割されているように見えるが、これはスポイラーによる視覚的な分割であり、実際には2ピースのテールゲートではない。
そのため、スポイラー下とLEDテールゲート上の覆われた空間は、大部分がガラスで覆われている可能性がある。
ドア下部の大きなグレーのプラスチッククラッディングは「クロスオーバー」を彷彿とさせ、少なくとも、従来の乗用車よりも高い最低地上高を実現している。
アウディ最小の電気自動車は、フォルクスワーゲングループの他の小型車と同様に「MEB Entry」プラットフォームをベースとしており、前輪駆動とクワトロ四輪駆動、最大400馬力の電気モーターを1基または2基搭載するバージョン、そして急速充電で最大500kmの航続距離を実現する各種バッテリーを搭載することが予想されている。
かつて1999年から2005年まで販売された元祖「A2」は、ガソリンエンジン車のAT仕様がない(ディーゼルエンジン車には5速ティプトロニックがある)ため、日本への正規導入は見送られたという過去があるが、果たして令和版「A2」は日本発売されるのか、注目だ。











