まだまだ安価な1JZ-GEこそイジるべし!

エンジン本体ノーマルのまま250馬力オーバーを達成

280psを発揮する1JZ-GTEを搭載した高性能スポーティセダンのイメージが強いJZX100型マークII。しかし、ターボエンジンを搭載しているのはツアラーVのみ。中古市場に数多く存在するのは、NAエンジンの1JZ-GEと4速ATを搭載したグランデ系で、まだまだ手を出しやすい価格帯にある。

中古で1JZ-GTEが手に入りやすかった時代は、グランデに換装してターボ仕様を構築する手法も多かった。しかし、現在は1JZ-GTEそのものが入手しづらく、手に入ったとしても非常に高価。湯水のようにチューニング費用を掛けられる人は別にして、コストを考えたら現実的ではない選択肢になってしまった。

では、1JZ-GEを搭載したJZX100はスポーティに仕上げることはできないのか…というと、そうでもない。

“ラスティー”が手掛けたこのマークIIは、エンジン本体には手を入れず、NAならではの10.5:1という高圧縮比のまま、HKSのGT2スーパーチャージャー(GT2-7040)を装着。最大ブースト圧を約0.6キロに設定し、ダイノパックの係数1.0で245.8ps(係数1.15で282.7ps)を発生させているのだ。

ラスティー代表の有田さんによると「NAエンジンの高い圧縮比のまま過給しているので、レスポンスも良いし、アクセルを踏み込んだ時のパンチ力がありますよね。スーパーチャージャーはターボのようなラグがなく低回転からスムーズに吹け上がる、まるで排気量アップしたかのような印象になります」とのこと。

ターボのように急激なトルク変動がないスーパーチャージャーだが、NA車の4速ATのままではトルクコンバーターが滑ってしまうため、シュヴェーレンの強化ATを搭載。ちなみに、グランデのサイドブレーキは足踏み式だが、取材車両はラスティーがリリースするローポジション用アームレストの装着に合わせて、手引き式に変更している。

スーパーチャージャーの取り付けに関しては、HKSには1JZ-GE用のキットが存在しないため、ブラケット等をワンオフメイド。燃料系はインジェクターと燃料ポンプを大容量化し、F-CON Vプロで燃調や点火時期をセッティングしている。

前置きインタークーラーは、スロットルボディに向けてパイピングをレイアウトしやすい86/BRZ用スーパーチャージャーキットのインタークーラーを加工流用している。

なお、この1JZ-GE改スーパーチャージャー仕様は、セッティングまで含めてトータル約130万円で完結できるという。一般的なボルトオンターボキットだと、取り付け工賃込みで160万円オーバーということを考えると、いかにコストパフォーマンスに優れたパワーアップキットであるかが分かるだろう。

●取材協力:カーメイクラスティー 千葉県白井市冨士51-4  TEL:047-441-6226

「いま、なぜクレスタなのか?」海外評価が覆したJZX100の序列に迫る

相場高騰、部品供給問題、個体差…JZX100を取り巻く環境は決して甘くない。そんな中でSTガレージが示したのが、エンジン内部ノーマルで430馬力を引き出す現実的かつ痛快なチューニングだ。AXCENTエアロで統一された外観とともに、クレスタという素材の奥深さが際立つ一台である。

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