連載

今日は何の日?

■スバルBRZにワンメイクレース車が登場

2013年にデビューしたスバル「BZR RAレーシング」

2013(平成25)年1月25日、スバルはワンメイクレース“GAZOO Racing 86/BRZ Race”参戦用車両として競技用の架装を施した「スバルBRZ RAレーシング」を発売した。BRZは、トヨタと共同開発したライトウエイトFRスポーツで2012年3月にデビューし、トヨタでは兄弟車「トヨタ86」として販売された。

トヨタとの提携の目玉として誕生したBRZ

2012年にデビューしたスバル「BRZ」

スバルは、2005年にトヨタと資本提携を結び、その中の目玉企画としてFRのライトウェイトスポーツを両社が共同開発し、両社で市場展開することを取り決めた。目指したスポーツモデルは、スバルのコア技術である水平対向エンジンを搭載した新しいプラットフォームをベースに、企画をトヨタ、開発と生産をスバルが担当した。

そして2012年3月にスバルBRZが発売、トヨタ86は翌4月から発売が始まった。

2012年にデビューしたスバル「BRZ」の兄弟車、トヨタ「86」

スポーツカーらしい典型的なロングノーズの流線型フォルムに、搭載エンジンはスバル自慢の2.0L DOHC水平対向4気筒エンジン(FA20)。これに、トヨタのガソリン直噴“D-4S”システムを組み合わせ、NAながら最高出力200ps/最大トルク20.9kgmを発揮し、トランスミッションは6速MTと6速ATが用意された。

低重心で軽量コンパクトな水平対向エンジンの特徴を生かし、さらにFR駆動によって高性能で俊敏な走りを実現したBRZは、当時の日本車には珍しい本格的なライトウエイトFRスポーツとして、多くの走り好きから大歓迎された。

スバル「BZR」搭載の2L DOHC水平対向(FA)エンジン

その完成度の高さの割には、標準グレードRが247.8万円(6速MT)/254.625万円(6速AT)とリーズナブルな価格だったこともあり、当初の受注台数は3500台を超え、トヨタ86とともに冷え込んでいるスポーツカー市場で大健闘した。ちなみに、レース車両のベースになったRAグレード(6速MT)の価格は、205.8万円だ。

ワンメイクレース用車両のスバルBRZ RAレーシング追加

2013年にデビューしたスバル「BZR RAレーシング」

2013年1月のこの日、2013年夏から開催されるワンメイクレース“GAZOO Racing 86/BRZ Race”参戦のためのレース車両「RAレーシング」が発売された。このレースは、文字通りBRZ RAレーシングと、トヨタテクノクラフトが開発した「86レーシング」のどちらかで競うレースである。

スバル「BZR RAレーシング」搭載の2L DOHC水平対向(FA)エンジン

カスタマイズに最適なグレードであるRAグレードをベースに、ブレーキ性能を向上し、トルセンLSD、空冷式エンジンオイルクーラーなどを装備。また、4点式シートベルトや6点式ロールケージなどの安全装備を施し、レースを想定したサーキット走行を安心して楽しめる仕様に変更された。

具体的な主要装備は、フロント/リアベンチレーテッドディスクブレーキ、専用ブレーキダクト(フロント左右・車載搭載)&専用ブレーキバックプレート、トルセンLSD(リミテッド・スリップ・デフ)、空冷式オイルクーラー、4点式シートベルト(FIA公認競技専用部品)&アンカーボルト装着、6点式ロールケージ(サイドバー付)、マニュアルエアコン(クリーンフィルター付)、 専用フロアマット(運転席/助手席・車両搭載)、フロントトランスポートフック&リヤトランスポートフック(競技専用部品・車両搭載)などである。

パワートレインは、上記FA20エンジンと6速MTの組み合わせ。車両価格は286.8万円で、ベース車RAグレードよりも81万円高額に設定された。

レース用4点式(5点式)シートベルトは公道では違法で走れない

BRZ RAレーシングカーにも装備されている4点式シートベルトだが、一見安全そうに見えるが、実は公道を走行する場合は必ずしも安全とは言えず、実は違法なのをご存じだろうか。

スバル「BZR RAレーシング」のFIA公認4点式シートベルト/アンカーボルト

サーキットやダートコースでスポーツ走行するクルマには、左右の腰部と肩部の計4点で乗員を固定する4点式(※プラス、股下1点の5点式)シートベルトが義務付けられている。レース中の大きな前後左右Gの中でも、ドライバーの姿勢を維持し、操縦をしやすくすること、さらに高速中に衝撃の大きいクラッシュが発生した場合には、車外へドライバーが放り出されないように4点式(5点式)シートベルトの装着が必要なのだ。

しかし、公道を走行する一般車に4点式(5点式)シートベルトを装着すると、次のような2つの問題が発生して危険なために法規違反となる。一つ目は運転時に体が自由に動かせないこと、緊急時に容易にベルトが脱着できないこと。二つ目は身体をタイトに固定するため衝突時にエアバックが役に立たないことである。

・・・・・・・・・・
2021年7月に「スバルBZR」は2代目へ、「トヨタ86」も2代目となるGR86に移行したことから、レーシング用車両は、2.5L水平対向(FA24)エンジンを搭載した2代目BRZベースの「BRZ Cup Car Basic(カップカーベーシック)」に変わった。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

連載 今日は何の日?

歴史 3時間前

リッターカーの先駆車、ダイハツ「シャレード」が1.3Lのコンパクトカーへと舵を切った4代目は80万円~【今日は何の日?1月29日】

歴史 2026.01.28

日産「サニー1600ツインカムVR」はCA16DE搭載のラリー・ダートラ専用車、139.5万円で88年発売【今日は何の日?1月28日】

歴史 2026.01.27

スバル「フォレスター」がマイチェン! トータルにブラッシュアップを図った2代目MC版は197.4万円~【今日は何の日?1月27日】

歴史 2026.01.26

日産C110ケンメリ「スカイラインGT-R」は悲運のGT-R!?生産台数たったの197台/163万円で73年登場【今日は何の日?1月26日】

歴史 2026.01.25

ワンメイクレース用スバル「BRZ RAレーシング」が競技用パーツテンコ盛りでベース車より81万円高の287万円で13年登場【今日は何の日?1月25日】

歴史 2026.01.24

スズキ「パレット」でスーパーハイトワゴン界独走のタントを追え!111.3万円~08年登場【今日は何の日?1月24日】