ブラック基調のエクステリアと本革シートの採用でスポーティかつ上質な雰囲気に
マツダにとって、2026年はビッグイベントが控えている。それが新型CX-5のローンチだ。後席の居住性および乗降性が格段に向上しているほか、インパネも大型センターディスプレイを配置した先進的なデザインを採用するなど、その進化のほどに注目が集まっている。日本では春頃の発売開始が予定されており、今から楽しみにしているファンも多いだろう。が、新型CX-5で賛否両論(!?)となっているのがパワートレイン。2.5Lガソリンエンジン+マイルドハイブリッドの「eスカイアクティブG」が搭載されることが発表済みで、ディーゼルエンジンが未設定なのだ。
2012年の初代CX-5とともにお目見えした2.2Lディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」は、それまでのディーゼルのイメージを覆すスムーズさを実現しつつ、ディーゼルらしいトルクフルな走りと経済性も兼ね備えていたことからたちまち大人気に。以来、日本におけるディーゼル復権の立役者ともなった名機である。
そんなディーゼルエンジンが新型CX-5では選べなくなることから、「新型CX-5を待とうか、それとも現行型CX-5のディーゼル車を買おうか…」と迷っている方も多いのではないだろうか。そこで注目したいのが、マツダが2025年10月に予約受注を始めたディーゼルエンジン専用の新グレード「XD Drive Edition(XDドライブエディション)」だ。CX-5をはじめとしてCX-30、マツダ3、CX-60、CX-80の計5車種に設定される。
新グレードの名称には、ディーゼルの余裕ある走りでロングドライブを後押しする「Drive」と、移動そのものが日常や人生を前向きに動かすきっかけ(Drive)になってほしいという想いが込められているのだとか。
では、各車に設定されたXD Drive Editionをそれぞれ簡単にご紹介しよう。

CX-5 XD Drive Edition(FF:390万1700円/4WD:413万2700円)
CX-5 XD Drive Editionは、現行型CX-5でディーゼルエンジンを選びたい方にピッタリの選択肢となりそうだ。これまでCX-5のディーゼル車の最上級モデルだったXD Exclusive Modeに代わる存在で、ブラック基調のアイテムの採用によってエクステリアは一段と引き締められた印象を受ける。
撮影のためにCX-5を動かしてみたのだが、そのバランスの良さを再認識させられた。日本の路上でも大きすぎず小さすぎない、ちょうどいいサイズも光る。新型は後席の居住性向上および荷室拡大のため、全長が115mmほど長くなる。CX-60との全長差は165mmから50mmまで縮まるから、そこまで大きくなくても…という方にとっては、熟成極まる現行型も有力な選択肢となりそうだ。

CX-5 XD Drive Edition 主要装備
【エクステリア】
・シグネチャーウィング(ブラッククローム)
・フロントグリル(縦基調/ピアノブラック)
・フロント・リヤバンパーセンターガーニッシュ(シルバー)
・各種バンパーガーニッシュ、クラッディング(ボディ同色)
・アルミホイール(ブラックメタリック塗装)
・ドアミラー(ピアノブラック)
・センターピラーガーニッシュ(ピアノブラック)
また、CX-5 XD Sports Appearanceでは価格改定が行われた。従来は390万600円(FF)/413万1600円(4WD)だったのに対して、385万円(FF)/408万1000円(4WD)へと約5万円値下げされたのは、この物価高のご時世で実にうれしいニュースと言えるだろう。
CX-30 XD Drive Edition(FF:336万500円/4WD:359万7000円)
子どもが巣立って家族構成に変化があり、後席を利用する機会が減ったから愛車のダウンサイズを考えている…なんて方には、CX-30がピッタリ。現行型CX-5が全長4575mm×全幅1845mm×全高1690mmなのに対して、CX-30は全長4395mm×全幅1795mm×全高1540mm。ひと回り小さい上、全高1550mm以下だから機械式立体駐車場に対応しており、都市部でも気兼ねなく取り回せるサイズが武器だ。
CX-30に追加されたXD Drive Editionはブラック基調のエクステリアアイテムに加えて、レザーシート(黒革 or 白革)でインテリアも上質な雰囲気に包まれている。また、CX-30に搭載される1.8Lディーゼルエンジンは燃料噴射制御の見直しなどが行われ、燃費向上が図られたのもトピックだ(FFは19.5km/L→20.2km/L、4WDは18.7km/L→19.2km/L)。

CX-30 XD Drive Edition 主要装備
【エクステリア】
・シグネチャーウィング(ブラック)
・アルミホイール(ブラックメタリック塗装)
・ドアミラー(ピアノブラック)
【インテリア】
・レザーシート(黒革/白革)
・ドアトリム(合成皮革)
マツダ3 XD Drive Edition(ファストバック FF:317万7900円/4WD:341万4400円・セダン FF:317万7900円)
Cセグメントのクラスでは屈指の美しいスタイルの持ち主であるマツダ3でもXD Drive Editionは選択可能だ。装備内容はCX-30と同様だが、ファストバックではレザーシートが黒革だけではなく、赤革も選べるのが特徴。また、XD Drive Editionの追加と同じタイミングでマツダ3(とCX-30)ではマツダコネクトの操作性改善も実施され、10.25インチのセンターディスプレイではApple CarPlay/Android Autoのタッチパネル機能が追加された。


MAZDA3 XD Drive Edition 主要装備
【エクステリア】
・シグネチャーウィング(ブラック)
・アルミホイール(ブラックメタリック塗装)
・ドアミラー(ピアノブラック)
【インテリア】
・レザーシート(ファストバック:黒革/赤革、セダン:黒革)
・ドアトリム(合成皮革)
CX-60 XD Drive Edition(FR:427万200円/4WD:449万5700円)
CX-80 XD Drive Edition(FR:475万9700円/4WD:499万6200円)
そして、この機会にCX-5からのステップアップを検討しているならば、CX-60/CX-80がある。縦置きプラットフォームに搭載される最新のディーゼルエンジンは直列6気筒 3.3Lで、8速ATとの組み合わせによりパワフルかつゆとりある走りを実現。排気量の余裕は燃費性能にも直結しており、CX-5がFFで17.4km/L、4WDは16.6km/Lなのに対して、CX-60はFFが19.7km/L、4WDで18.4km/Lと、CX-5を凌駕しているのだから驚きだ。室内の仕立てもプレミアムという表現がしっくりとくるもので、”いいもの感”にあふれている。そんなCX-60/CX-80に追加されたXD Drive Editionの主要装備は下記のとおり。

CX-60/CX-80 XD Drive Edition 主要装備
【エクステリア】
・シグネチャーウィング(ブラッククローム)
・フロントグリル(CX-60:ハニカムタイプ、CX-80:バータイプ/ピアノブラック)
・アルミホイール(ブラックメタリック塗装)
・ドアミラー(ピアノブラック)
【インテリア】
・レザーシート(グレージュ/ブラック)
また、CX-60/CX-80のXD Drive Editionには「Nappa Leather Package」も用意され、上記装備に加えて人気のナッパレザー(ブラック)を選ぶことが可能。さらに、これまではXD-HYBRIDやPHEV搭載車でしか選ぶことができなかったタン内装を採用した新グレード「XD Premium Sports」が登場したのも要チェックである。その代わり、CX-60では「XD L Package」「XD Exclusive Mode」、CX-80ではさらに「XD」「XD S Package」が姿を消すなど、グレード構成の再編が行われた。
長距離移動を強みとするディーゼルエンジンの価値を高めるグレードとして、必要な装備や上質さを標準で備えており、日常からロングドライブまで安心して使える「XD Drive Edition」。マツダのディーゼル車を購入しようと考えているなら、チェックしておきたい存在だ。
