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今日は何の日?

■2代目フォレスターのマイナーチェンジで正常進化

2005年にデビューしたスバル2代目「フォレスター」のマイナーモデルチェンジ車

2005(平成17)年1月27日、スバルは2002年に2代目へモデルチェンジしたクロスオーバーSUV「フォレスター」をマイナーチェンジした。マイナーチェンジは、総合的な正常進化を目指し、デザインだけでなく各機能をブラッシュアップすることで商品力の強化を図った。

スバル初のクロスオーバーSUVフォレスター誕生

1995年秋に開催されたフランクフルト・モーターショーと、その後開催された東京モーターショーでも展示されたフォレスターのコンセプトモデル「ストリーガ」

フォレスター誕生の2年前、1995年開催の東京モーターショーで「ストリーガ」というコンセプトモデルが公開された。角張ったワゴンボディで、キャッチフレーズは“マルチスポーツ4WD”。当時人気を獲得していた都会派SUVと呼ばれたトヨタ「RAV4」やホンダ「CR-V」とは、一線を画するクロスオーバーSUVだった。

1997年にデビューしたスバル初代「フォレスター」

モーターショーで好評を得たストリーガは、1997年2月にフォレスターと名乗って市場に投入された。ストリーガから引き継いだ角張ったボクシーなフォルムで、当時のカタログで“あらゆるシーンでの使いやすさとあらゆる道での爽快な走りを追求、乗用進化型SUV”とアピールしていた。

1997年にデビューしたスバル初代「フォレスター」のEJ20型エンジン
1997年にデビューしたスバル初代「フォレスター」のAWDシステム

「インプレッサ」のプラットフォームをベースに、パワートレインは水平対向4気筒の最高出力250ps/最大トルク31.2kgmを発揮する2.0L SOHC(EJ20型)インタークーラーターボエンジンとフルタイム4WDを組み合わせたスバルが誇る“シンメトリカルAWD”。ハイパワーながら、低重心によって安定した操安性と力強い走りが自慢だった。

1997年にデビューしたスバル初代「フォレスター」のリヤビュー

他のSUVとは一味違う、スバルらしい力強い走りと高いオフロード性能が、オフロード好きの間で大人気となった。

オンロード走行も磨きをかけた実用性重視の2代目

2002年にデビューしたスバル2代目「フォレスター」

2002年2月にデビューした2代目は、先代からのキープコンセプトで基本メカニズムも踏襲された一方、開発コンセプトは“BEST of BOTH(オフロードでの十分な走破性とオンロードでの優れた走行性能を合わせ持つ)”であり、クロスオーバーSUVとしてポテンシャルを上げることが掲げられた。

2002年にデビューしたスバル2代目「フォレスター」のボディ構造

最低地上高200mmを確保して、運転のしやすさと乗降性の向上を狙ってヒップポイントを地上から600mmの位置に設定。また全長を10mm短縮して取り回し性を向上させ、ボディ剛性を高めながら軽量化も実現。また、スタイリングは先代を踏襲した躍動感ある面構成で、インテリアはスポーティな空間が演出された。

2002年にデビューしたスバル2代目「フォレスター」のパワートレーン

パワートレインは、水平対向4気筒の最高出力137ps/19.0kgmを発揮する2.0L SOHC、220ps/31.5kgmの同DOHC インタークーラーターボの2種エンジンと、5速MTおよび4速ATの組み合わせ、駆動方式はもちろん4WDである。

スバル2代目「フォレスター」搭載2.0L水平対向4気筒ターボエンジン

車両価格は、4速ATの標準グレードで179.5万~195.0万円(NA車)/219.7万~228.5万円(ターボ車)に設定。2代目フォレスターも発売後3000台/月を超える人気を獲得、スバルらしいSUVとしての地位を確固たるものとした。

機能価値の進化を目指してマイナーチェンジ

2005年にデビューしたスバル2代目「フォレスター」のマイナーモデルチェンジ車

2005年1月のこの日、2代目「フォレスター」のマイナーチェンジが行なわれた。フォレスターの基本コンセプトをさらに極め、走行性能や使い勝手の全てにわたり性能向上を図るとともに、デザインの洗練度や質感を高めるなどの商品力強化が行なわれた。

スバル2代目「フォレスター」マイナーチェンジ車のリアビュー

スタイリングは、パーツの張り出しを無くすことで滑らかな一体感ある美しいシンプルでスポーティなフォルムとし、また大型グリルでSUVらしい力強さが強調された。インテリアはシートに撥水加工を施し、マルチセンターコンソールの採用やラゲッジルームの機能向上などによって利便性と質感が高められた。

スバル2代目「フォレスター」マイナーチェンジ車のコクピット

また走行性能についてもブラッシュアップされ、シャシー剛性の強化やサスペンションの見直しなどによって、優れた走破性はそのままに操縦安定性が高められ、さらに4WD制御をより緻密にして安定した快適性の高い走りが実現された。

スバル2代目「フォレスター」マイナーチェンジ車のシートアレンジ

パワートレインは、水平対向4気筒エンジンの140ps/19.0kgmの2.0L SOHC、220ps/31.5kgmの同DOHCインタークーラーターボの2種エンジンと、5速MTおよび4速ATの組み合わせ、駆動方式は4WD。NA(自然吸気エンジン)エンジンには、等長排気システムを採用し、低中速域のトルクアップやエンジンレスポンスの向上により実用領域の加速性能が大幅に改善。さらに、優れた燃費性能と排ガス性能も魅力だった。

車両価格は、197.4万~232.0万円(NA車)/235.2万~242.55万円(ターボ車)に設定された。

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デザインや車体構造、エンジンなど全面刷新する5年~7年で行なうフルモデルチェンジに対して、その間に2~3回マイナーチェンジを行なうのが一般的である。マイナーチェンジでは、ちょっとした内外装の変更やユーザーからの不評な点を改善する狙いで実施されることが多い。だが今回のフォレスターのマイナーチェンジは、より多くの機能を総合的にブラッシュアップした、かなり大掛かりなマイナーチェンジと言える。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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