利益率の高い超高級SUVは、ブランドにとって非常に重要なモデルに

発売まで長らく待たれていたアウディの新フラッグシップSUV、「Q9」が、ついに生産に向けて動き出したようだ。この新型SUVは、アウディブランド史上最大のSUVとして、メルセデス・ベンツGLSやBMW X7と熾烈な戦いを繰り広げることになる。

アウディ Q9 プロトタイプ スパイショット

初期の兆候から、アメリカのショールームに並ぶ待望のSUVとなる可能性が示唆されており、アウディディーラーにとって、このSUVは待つだけの価値があるかもしれない。

アウディ Q9 プロトタイプ スパイショット

これまでQ9は公道テスト中にカモフラージュされた姿しか目撃されていなかったが、アウディはすでに非公開でディーラーへのプレビューを開始しているという。このモデルをプレゼンテーションされたVIPのなかには、アメリカ・テキサス州ダラスを拠点とする自動車販売・サービス企業グループ、「フォーブス・トッド・オートモーティブ・グループ」のCEOであり、アウディ全国ディーラー協議会の現会長であるトム・マッカラム氏もいるほか、名前が明かされていないが、複数のハリウッドセレブもいるようだ。

海外メディアからの取材に対し、マッカラム氏は新型Q9はキャプテンシートを備えた6人乗り仕様になると述べたという。また、現行Q7よりも大幅に大型化され、3列目の足元スペースが広くなるため、シボレー・タホやサバーバンといった定番のフルサイズモデルに傾倒する可能性のある顧客層をも惹きつけることができるとみられる。

アウディブランドの販売台数は2025年に16%減の16万4942台と、落ち込んでおり、アウディが米国で業績を回復させるには、今後かなりの企業努力が必要と見られており、利益率の高い超高級SUVは、ブランドにとって非常に重要なモデルを担うことになりそうだ。

3列目のスペースが広くなっただけでなく、Q9はウォークスルー式の2列目も備え、Q7よりも広い荷室容量を提供する。マッカラム氏はキャプテンシート付きの6人乗りバージョンについてのみ言及しているが、より一般的な7人乗りバージョンも用意される可能性もありそうだ。

アウディの新たなフラッグシップSUVの基盤となるのは、プレミアム・プラットフォーム・コンバーション(PPC)アーキテクチャーだ。どのようなパワートレーンが提供されるかは不明だが、このプラットフォームは内燃機関(ICE)、マイルドハイブリッド、プラグインハイブリッド、レンジエクステンダーに対応していることはわかっている。

アウディの通常のモデル展開戦略を考えると、標準グレードに加え、将来的には「S」および「RS」のパフォーマンスグレードもラインアップされる可能性が高いとみられている。また、「ホルヒ」のバッジを冠したハイエンドバージョンも開発中であることが確認されている。メルセデス・マイバッハGLSをターゲットとし、ベースモデルが1600万円、「SQ」では2000万円、そして「RS」や「ホルヒ」は3000万円とも噂されており、量産モデルとしては世界屈指の高級モデルとなりそうだ。

開発中のプロトタイプのスパイフォトから、Q9はアウディの最新のデザイン言語を踏襲することが示唆されている。老朽化したQ7の直立した重々しいプロポーションを、Q5に似たシャープなシルエットに置き換えているようで、これにより、Q9の大型化と洗練された存在感のバランスが取れる可能性がある。

アウデイの歴史を変えるほどインパクトのある「Q9」のワールドプレミアは、2026年前半に中国の主要なモーターショーと予想されている。