パスポートでタフネス性能を高めた「トレイルスポーツ」を拡大か

近年、本格志向のオフロードモデルが注目を集めている。その証左に、スバルはこれまで以上に多くのウィルダーネスモデルを投入し、ヒョンデはすべてのSUVにXRTトリムを採用、ホンダはこれまで以上に多くのモデルにトレイルスポーツのバッジを冠しているなど、現在、世界的に自動車メーカーは、「オフロードこそが新たなスポーティ」と考えているようだ。

2022年モデルの米ホンダ・パスポートとリッジラインで初めて導入された「トレイルスポーツ」のバッジは、現在ではCR-Vとパイロットにも採用されており、HR-Vのトレイルスポーツも、そう遠くない将来に発売されると思われる。

ホンダHRC パスポート トレイルスポーツ

実際、米国でトレイルスポーツは人気も高く、販売も好調なことから、ホンダがトレイルスポーツのサブブランドをさらに目立たせたいと考えているのも当然のことだろう。そして先日、SEMA 2025で、よりハードコアなモデル「パスポート トレイルスポーツ HRC コンセプト」をプレビューした。

先日、ホンダ東京本社の会議にて、海外メディアから最もハードコアなトレイルスポーツ「HRC」コンセプトの生産開始の有無について、質問を受けたホンダ・ノース・アメリカの滝沢一浩氏は、明確なイエス・ノーの回答は避け一方、トレイルスポーツ戦略はまだ始まったばかりだと示唆したという。

ホンダHRC パスポート トレイルスポーツ

しかし、同氏は「これはSEMAだけのものではありません」と滝沢氏は述べ、ホンダは「トレイルスポーツのラインナップを拡大しようとしています」と付け加えた。

これを聞くと、HRCコンセプトが生産されるように聞こえるが、同氏の発言の真意は、HRCコンセプトに加えられた多くのアップグレードが、近い将来、あるいは後日、量産モデルに採用されるということのようだ。

滝沢氏はさらに、ホンダが米国市場におけるトレイルスポーツモデルの位置付けについて、タイプRになぞらえながら説明、「オフロード分野はホンダがライバルに挑戦したい重要な分野であり、トレイルスポーツこそが同社が戦うための武器」だと説明している。

最新世代のパスポート・トレイルスポーツは、ホンダ史上最も頑丈なトレイルスポーツとなり、ほとんどの人が想定する以上のオフロード走行性能を実現した。

また、ユニボディシャーシのせいで「本物の」トラックではないと批判されてきたリッジラインは、世間の評価以上にオフロード性能に優れている。しかし、真のオフロードバージョンが登場することが期待されており、パスポートがさらにタフネス性能を高め、スバルのWildernessモデルに匹敵する走りを見せてくれることが期待されている。

また、ホンダは、しばらく手を出していなかったボディオンフレームのオフロードSUVセグメントに再び参入する可能性もあるかもしれないと噂されている。

米国でのトレイルスポーツの人気がより高まれば、日本導入の可能性も十分考えられそうだ。