トヨタ豊田章男会長、WRCモナコで水素ラリーカーをドライブ

「GRヤリス ラリー2 H2コンセプト」

トヨタ自動車の代表取締役会長である豊田章男氏が、WRC(世界ラリー選手権)シーズン開幕戦のラリー・モンテカルロの舞台で水素ラリーカーによるデモンストレーション走行を披露した。

豊田章男氏がドライブした「GRヤリス ラリー2 H2コンセプト」は、TOYOTA GAZOO Racingが開発した水素燃焼エンジン搭載のラリー車である。「ラリー2」カテゴリーの車両をベースに、圧縮水素を燃料とした内燃機関を搭載し、ガソリン仕様に近いレスポンスやレーシングサウンドを維持しつつ、走行時のCO₂排出量をほぼゼロに抑えることを目指している。2025年にはラリー・フィンランドでも公開・走行が行われており、水素エンジン技術の進化が継続している。

「GRヤリス ラリー2 H2コンセプト」でデモ走行を行った豊田章男会長

当日の走行は雨のコンディションだったが、「GRヤリス ラリー2 H2コンセプト」は観客が注目するなかモナコの市街地特設コースを駆け抜けた。豊田章男会長は走行後に「世界のトップドライバーが参加するラリー・モンテカルロの舞台で、ただのクルマ好きのオジサンがコースをドライブすることが出来たのは大変光栄です」コメントし、モナコのコースを自ら運転できたことに対する喜びとともに、水素エンジン技術の可能性を示す場として意義深いデモンストレーションだったと述べた。

豊田会長は過去にも「水素エンジン搭載車」に関する挑戦を続けており、日本国内のスーパー耐久シリーズにて「水素カローラ」での参戦経験を積んできた。この取り組みは水素燃料の実用可能性を広く一般に示す試みとして注目されており、今回のモナコでのデモ走行もその延長線上にある。 

「GRヤリス ラリー2 H2コンセプト」

GRヤリス ラリー2 H2コンセプトのデモランは、モータースポーツ界における環境対応技術としての水素活用の実例となるだけでなく、トヨタの技術力と未来戦略を示す象徴的な走行であった。今後も同社はモータースポーツを通じて、カーボンニュートラル技術の社会実装を進めていく構えである。

「GRヤリス ラリー2 H2コンセプト」