ZC33Sチューンに全力投球のレイルが手掛ける新プロジェクト!
ステージを選ばないしなやかなサスキットが完成間近!
タイムアタック仕様や全日本ダートトライアル車両、さらにはATテストカーまで所有し、ZC33Sだけで5台体制というレイル。筑波で59秒台を叩き出すサーキット仕様が有名だが、今回持ち込まれたのは一見すると大人しいデモカーだ。
その理由は明確。今春発売を目標に開発中の純正形状サスペンションキットのテスト車両だからである。

装着されているのは、同社製の空力パーツや補強パーツ程度。エンジンは吸気系のみ変更し、マフラーはノーマルのまま。タイヤ&ホイールも16インチ仕様と、あくまで“誰でも真似できる現実的な構成”にまとめられている。
「車高調を入れて本気でサーキットを走るとなると、どうしてもコストがかかります。でも、そこまでを求めていないオーナーさんも多いはず。年に1〜2回サーキットを楽しむくらい、家族を乗せる機会も多い、というユーザー層を想定して、乗り心地にも配慮した純正形状サスを来春発売予定で開発しています」と語るのはレイルの渋谷さん。
ベースとなるのはKYBローファースポーツ。減衰力は純正比約15%アップ。フロント固定式、リヤ14段調整式という仕様だ。試乗時には前後とも4kg/mmのスプリングを装着。純正形状はストローク量を確保しやすく、スプリングの当たりも柔らかいという利点がある。コストを抑えやすい反面、スポーツ性能とのバランス取りが難しいが、そこはZC33Sを熟知したレイルのノウハウが活きる部分だ。

シャーシ補強も抜かりない。ボディ加工不要で装着できるフロアーパフォーマンスバー(2万5080円)をはじめ、手頃な価格帯の補強パーツを多数ラインナップ。なかでもZC33S用の一番人気はフロントパフォーマンスバー(3万2120円)で、ブレーキング時の安定性向上が明確に体感できるという。

エンジンルームにはフロントストラットタワーバー(2万5080円)を追加。さらにフロントピロボールトップマウント(4万1800円)も装着する。車高が上がらない設計となっており、ストロークを犠牲にしない点もポイント。純正形状ダンパーにも対応する。

吸気系ではBeatrushインテークキット(10万4500円)を装着。剥き出しタイプのエアクリーナーと専用パイピングのセットで、約7psのパワーアップを実証済み。エアクリーナー位置をエンジンから離すことで吸気温度上昇を抑えている。

ブローバイガスを排出しクランクケース内圧を低減するオイルキャッチタンク(3万2120円)も設定。タイプ2では取り付け位置を変更し、他社製インテークキットにも対応する。バッフル付きオイルフィラーキャップが付属するのも嬉しいポイントだ。

ドライバーフットレスト(9680円)、アルミペダルカバー(8360円)、フロアーパネル(2万5850円/運転席&助手席セット)といった操作系パーツもオリジナル。いずれもドライビング精度を高める実用アイテムである。

試乗を担当したNOB谷口のインプレッションはこうだ。
「純正形状らしく柔らかめでロールは大きいけど、コーナーで荷重をかけてもリヤの内輪が浮かず、しっかり接地する。だから安心して踏んでいける。硬い足のスイフトで感じるような怖さがない。サーキットでも十分楽しめるし、想像以上に速く走れるよ。ストリートでの乗り心地も良好。不快な突き上げがなく、普通に使える。これなら奥さんや子供にも気づかれないんじゃないかな(笑)」。

あくまでユーザー目線を貫き、確かな効果を体感できるアイテムを適正価格で届けてきたレイル。ZC33Sを知り尽くした開発陣が送り出す純正形状サスキットは、多くのオーナーにとって見逃せない存在になりそうだ。
●取材協力:レイル木更津店 千葉県袖ヶ浦市三箇1677-5 TEL:0438-40-4847
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