「ヤマハパフォーマンスダンパー」は、乗用車および二輪車の主要部に搭載する車体制振ダンパーだ。走行中の車体のごくわずかな変形や振動を吸収し車両挙動を穏やかに整える装置だ。ヤマハ発動機が2000年に考案後、2004年4月に量産品として初めて採用されて以降、さまざまな車種に採用され、2023年11月には 累計300万本を達成した。

通常、乗用車および二輪車の車体は走行に伴い1mm以下のごくわずかな変形が生じている。弾性体である金属製の車体は変形に対する減衰性が低いため、外力による変形エネルギーはほぼそのまま蓄積・放出され、固有振動数で変形を繰り返そうとする。

ヤマハパフォーマンスダンパーは、車体への減衰要素の付加により、車体の変形エネルギーを吸収し、熱エネルギーとして発散させるように設計されている。これにより車体の過大な変形速度が抑制され、高い運動性と安定性を両立し、操縦安定性を向上させることはもちろんのこと、快適性の向上にも寄与する。