ベイビー・ランボルギーニのガヤルドが唯一の激安ランボ?

激安かどうかは人それぞれだろうが、2026年2月現在、比較的、中古車平均価格が落ち着いているのは、“ベイビー・ランボルギーニ(ベイビー・ランボ)”こと「ガヤルド」だ。スモール・ランボともいわれる2003年デビューのガヤルドは、「アウディ R8」と兄弟姉妹関係にあり、アウディ製アルミスペースフレーム、最高出力500PSの5.0リッターV10をリヤミッドに搭載している。
組み合わされるトランスミッションは、シングルクラッチの2ペダルであるe-gear(eギア)で、ガヤルド最大の泣き所でもある。3ペダルのMTがほとんど流通していないため、消耗が著しいといわれるeギアのクラッチ交換費用も織り込む覚悟が必要になるかもしれない。

アウディ R8が2013年にDCTに移行したことからも分かるように、500PS超のハイパワーをシングルクラッチで受け止めるのは、いまから思うと無理があったといわざるを得ない。
2003年から2013年まで約10年販売されたガヤルドだが、その初期型は2006年モデルで最高出力が520PSに引き上げられた。2008年に後期型「LP560-4」に移行し、eギアは、軽量化をはじめ、制御変更によるスムーズな変速フィールを獲得し、さらに、新たに「CORSA(コルサ)」モードが加わり、大幅なアップデートが図られている。さらに、最高出力も560PSに向上し、駆動方式はビスカスカップリングを使うAWDを採用している。
2010年には、RWD「LP560-2」も加わり、ハイパワーを2WDで受け止めるスリリングな走りを提供しているが、物件数は極端に少ない超希少車となっている。
ガヤルドを狙うのなら初期型

2026年2月現在の中古車平均価格は、1200万円強で1000万円を切る個体も極少ないが出始めている。年式は2004〜2008年式の間で散見される。一方で走行距離が極端に短かったり、eギア交換済み、MT車などの物件は価格応談というケースが大半となっている。
さらに、ガヤルドで特徴的なのは、走行距離が短い個体が多く、5万kmを超える物件は希だ。2万〜4万km程度が多くなっている。Eギアのクラッチ交換をある程度前提としながら、物件数と価格のバランスを考えると、初期型を狙うのがベストチョイスかもしれない。
最も高い信頼性を確保するウルスはある意味激安かも!?
決して激安ではないものの、現在のランボルギーニで最も物件数が多く、2018年発売と新しいのがSUVのウルスだ。2026年2月現在で160台を超える中古車が流通していて、そのうち約14%が500km未満で、しかも走行距離が短い個体(登録未使用車も含む)も多い。

2018年の日本上陸時の新車価格は税別2574万円(8%税込で約2800万円)であったが、2026年2月現在の中古車平均価格は約3900万円と、安くても2500万円前後となっていて、中古車価格としてはかなり高値安定となっている。
そのため、今回のテーマである激安からは外れるかもしれないが、フォルクスワーゲングループの「MLB Evo」プラットフォームを採用していることからも分かるように、すこぶる高い信頼性を実現している。4.0リッターV8ツインターボも「ポルシェ カイエン」「アウディ RS Q8」と基本的に同じであり、ネックとなりがちなトランスミッションもZF製8速トルコンATで、こちらの信頼性も高いのが魅力だ。
ペルフォルマンテとウルスSEはプレミア状態が常態化
ウルスは、2018年の初期型「ウルス」、2022年デビューのサーキット志向である「ペルフォルマンテ」、同年の660PSの「ウルスS」、2024年発売のプラグインハイブリッド(PHEV)でシステムトータル最高出力800PS、最大トルク950Nmを誇る「ウルスSE」などが主なモデルとなっている。

デビュー時のペルフォルマンテは約3500万円、ウルスSは約3060万円、ウルスSEは約3150万円という新車価格だったが、ペルフォルマンテの中古車価格は、4000万〜5000万円、SEも4300万〜5000万円に迫るプライスでプレミアが付いている。 そうなると素のウルスに当時の新車価格(税込)程度で乗るのが、最も今回のテーマに近いのかもしれない。リセールは比較的高値で維持されていて、ランボルギーニのバッジが付いたモデルに乗ってみたいというニーズに最もマッチするのがウルスといえるだ。
今回のテーマである「激安ランボ」という意味は、現在はガヤルドのみといえるだろう。しかし、先述したようにトラブルの心配がほとんどなく、しかも流通量も豊富で、普通に誰もが乗れるウルスは、ランボルギーニのイメージをより身近にしている面もある。

