軽快なストリートネイキッドとしてのアイデンティティ

Honda CB125Rは、2018年のデビュー以降、軽快さとデザインの均衡により125ccクラスの存在感を確立してきた。シンプルでありながら引き締まったフレーム、ネイキッドモデルとしての機能美、そして走りのリニア感が特徴だ。2026年モデルでは、これまでの姿勢を堅持しつつ、カラーリングの刷新により新たな表現を獲得している。新色は単なる塗色変更ではなく、ライダーの個性をより鮮烈に引き出すことを狙ったものとなっている。
2026年の新色展開は、単一のトーンにとどまらず、複数のカラー・テーマが用意されており、走りの印象や気分に合わせて選べる自由度を高めている。その意図は、CB125Rが持つストリートネイキッドとしての自在さと、日常からツーリングまで対応するオールラウンダー性を強調することにある。これにより若年層から幅広いライダー層まで、視覚的な魅力を与えることを目的としている。
新色のコンセプトとカラーラインナップ

2026年モデルで最も注目すべきポイントは、そのカラーコンセプトにある。単色で統一する伝統的なアプローチに加え、ツートーンやアクセントカラーを組み込んだデザインが取り入れられている。この新しい配色センスは、従来モデルが持っていた「シンプルながら力強いイメージ」を維持しつつも、視認性と個性を強調する方向へ振れている。
例えば、クラシックなブラックベースにアクセントラインを加えた配色は、夜間の視認性を向上させるだけでなく、フレームの造形美を際立たせる役割も果たす。また、鮮烈なレッドやブルーのツートーンは、日常の街乗りにおける存在感を高め、単なる交通手段を超えた「所有する喜び」を引き出す設計意図が感じられる。こうした配色の幅広さは、ユーザーのライフスタイルや好みに合わせた選択肢を広げる。
デザインと機能性の両立

カラー変更はデザインだけの話に留まらない。CB125Rのフレームやパーツは、カラーリングの変化によって機能的な見え方をも変える。例えば、シルバーのアクセントが施されたモデルでは、エンジンや足回りのメカニカルな部分が強調され、スポーティな印象を高めている。また、マット系の塗装は光の反射を抑え、柔らかな表情を見せることで、都会的で洗練された印象を演出する効果もある。
これらの新しいカラーは走行時の視認性にも寄与しており、安全性とデザインを両立する意図を感じさせる。単色では表現しきれなかった立体的なフォルムが、カラーによって際立つことで、CB125Rは走行中の視覚的な魅力も高める。
市場戦略とブランドアイデンティティ

HondaがCB125Rの2026年モデルにカラー刷新を施した背景には、125ccクラスの競争激化があると言える。同セグメントでは、単にスペックや走行性能を競うだけでなく、ブランドとしての「見せ方」が求められている。視覚的な訴求は、特に若年ライダーや初めて二輪車を所有する層に対して大きな影響力を持つ。
2026年のカラーバリエーション展開は、CB125Rの「存在感」を強化し、Hondaブランドの中での位置づけを改めて印象付ける役割を果たす。過去モデルの成功を次のステージへとつなげるべく、カラーリングによる新たなアプローチが採用されたとも言えるだろう。これにより、CB125Rは単なる125ccネイキッドとしての枠を超え、個性を持ったライダーの選択肢としての価値を向上させている。
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