“国宝級”公認ワイドスタイル

走行わずか2万5000kmのミントコンディション!

国内でのスープラはA80系が2代目にあたるが、そのルーツは1978年登場のA40/50系セリカXX北米仕様、「セリカ・スープラ」に遡る。初代はフェアレディZの対抗馬となるスペシャリティGTとして誕生し、A60系以降はフラッグシップスポーツとして進化。走りの深化とともに、スープラの名は確固たる地位を築いていった。

A80系スープラは、90年代トヨタ車らしい曲面的でグラマラスなフォルムが特徴。前後ダブルウィッシュボーンのシャシーはZ30系ソアラと共通だが、ショートホイールベース化に合わせて燃料タンク位置を変更し、重量配分を最適化。搭載されるエンジンは3.0L直6DOHCの2JZで、280psを誇るシーケンシャルツインターボと、225psのNAが設定された。

このJZA80を約10年前に迎え入れたのが、長野県のチューニングショップ「プロポジション」代表・山崎秀亮さんだ。

「95年式の中期型RZで、私が2オーナー目です。前職時代に新車で購入した初代オーナーと一緒にパーツを選びながら仕上げたクルマで、事情があって手放すことになり、私が引き継ぎました。思い入れの詰まった一台ですね」。

なんといってもまず目を引くのは、発表された東京オートサロンの会場で即オーダーをしたというドゥーラック製「ワイバーン」のワイドボディキット。今では絶版となってしまっているフロントカウリングのフェンダーは、片側20mmを拡幅したフェンダーと専用のインナーフェンダー構成という非常に凝った作り。クイックファスナーにより簡単に脱着が可能だ。

ワイバーンワイドボディキットは、開口部を多く備えたフロントバンパーやディフューザー形状のリヤバンパーなど、今見ても色褪せない造形美を誇る。

ルーバー付きボンネットも同シリーズの専用品で、冷却性能とスタイルを高次元で両立する。インナーフェンダーとクイックファスナーで装着されている。

シングルテールの砲弾型マフラーもドゥーラック製で、もちろん当時物のお宝パーツ。前オーナーは装着パーツのカタログや取説を全てホルダーにまとめて保管していたという。

エンジンは2JZ-GTEをベースに、NA用純正ガスケットを用いたハイコンプ化によるブーストアップ仕様で約500ps。GT-R用ニスモ燃料ポンプと3S-G用純正550ccインジェクターで燃料系を強化し、制御はパワーFC。HKSインタークーラーとドゥーラック製ラジエターで冷却対策も万全だ。今後はHKSの最新タービンと電スロ化、フルコン制御へのアップデートも計画中とのこと。

走行距離は約2万5000kmで、基本的に雨天や冬季は走らなかっただけに下回りも新車のようなコンディション。車高調はエンドレスジールファンクション。ブレーキはエンドレスのcc-Rgで強化済みだ。

インテリアにはTRD製320km/hフルスケールメーターやエアバッグ対応ステアリングといった希少パーツを装着。追加メーターはドゥーラックのブースト計に加え、アペックスの排気温度計とパワーメーターが並ぶ。

ラゲッジにはドゥーラック製テンションゲージを装着。極太オーバルシャフトによりボディ剛性を高めるとともに、ワイドボディ公認取得のため、ワンオフ製作されたLEDテールランプも注目ポイントだ。

ホイールはネオクラシックテイストのウェッズスポーツTC105X DSR。ダブルシフトリムを採用し、サイズはフロント10J+20、リヤ11J+15の18インチ。タイヤはシバタイヤを組み合わせる。

走行2万5000kmという奇跡的なコンディションに加え、絶版ワイドボディを公認取得したJZA80スープラ。まさに“国宝級”と呼ぶに相応しい一台であり、その進化の続きにも期待が高まる。

●取材協力:プロポジション

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