新開発の軽自動車に適したBEVシステム「e-SMART ELECTRIC」を搭載。部品配置の見直しやボディ・サスペンションを新たに設計
ダイハツは1957年発売の軽三輪車「ミゼット」以降、全国津々浦々で、農林水産業、建設業、配送業など幅広い業種の方々の“働く相棒”として軽商用車を作り続け、トラックやバンのみならず、ダンプやパネルバン等の特装車まで、カスタマーのニーズに応えるクルマを提供してきた。1960年代には他社に先駆けて電気自動車を開発し、商用車の電動化にも積極的に取り組んできた。

カーボンニュートラル社会の実現に向け、物流のラストワンマイルや各産業を支える軽商用車にも電動化の期待が高まっている。このたび発売された「e-ハイゼット カーゴ」、「e-アトレー」では新開発の軽自動車に適したBEVシステム「e-SMART ELECTRIC」を搭載し、部品配置の見直しやボディ・サスペンションを新たに設計することで、室内スペースを変えることなく大容量バッテリーを搭載。

軽キャブオーバーバンNo.1(※1)の積載スペース(e-ハイゼット カーゴ 4シーター)、使い勝手の良さなど、軽商用バンとしての魅力は継承しながら、軽商用BEVバンNo.1(※2)の一充電走行距離257km(WLTCモード)を達成するとともに、運転者の負担軽減につながる、BEVならではの高い基本性能(走行性能、乗り心地、静粛性)も実現した。
※1:運転席前方にエンジン(モーター)ルームを持たない車体構造の軽貨物自動車として荷室長、荷室幅(4名乗車時)、荷室高でNo.1。2026年2月現在。ダイハツ調べ。自社および他社にも同数値の車がある
※2:電気自動車(BEV)のうち、軽貨物自動車でNo.1。2026年2月現在。ダイハツ調べ。自社および他社にも同数値の車がある

BEVシステムは新開発の「e-SMART ELECTRIC」。スズキとダイハツが培った小さなクルマづくりのノウハウと、トヨタの持つ電動化技術を組み合わせ、3社で共同開発したBEVシステムだ。モーター(64ps/126Nm)、インバーター、減速機を一体化した「e Axle(イーアクスル)」を後輪駆動軸上に搭載するとともに、大容量36.6kWhの薄型リチウムイオンバッテリー(リン酸鉄リチウムイオン電池)を床下に配置する。
走行性能面では、走り始めから余裕のあるトルクを発揮でき、適度な回生ブレーキにより、電費の向上と運転のしやすさを両立する。後輪駆動軸上に配置した「e Axle」により、多積載時や登坂時でも、後輪駆動の高いグリップ力による力強い発進とスムーズな加速を実現する。
薄型大容量バッテリーを床下配置した効果で、従来のガソリン車よりも低重心となり、操縦安定性が向上し、荷崩れなども防止可能。BEV専用の骨格補強などで車両剛性を高めるとともに、新設計のトレーリングリンク車軸式コイルスプリング(リヤ)などを採用し、乗り心地を向上させている。
100%モーター走行により、室内はもちろん、早朝・深夜の走行や住宅街での頻繁な駐停車にも安心な静粛性を実現。運転者のストレス低減にも寄与する。

両モデルには、走行時でも使えるAC100Vで最大消費電力の合計が1500W以下の電気製品が使用可能な、アクセサリーコンセントを標準装備。加えて災害時などで電力が必要なときは、車両の走行機能を停止した状態で給電ができる非常時給電システムも搭載された。付属の外部給電アタッチメントを使用すれば、フロントドアとドアガラスを閉めた状態でも車外に電源コードを引き出して給電が可能だ。
また、急速充電やV2H(Vehicle to Home)で使用可能な「CHAdeMO(チャデモ)」規格の急速充電インレットを全車標準装備。急速充電では電欠ランプ点灯から約50分で充電率80%(※)になるため、外出先での買い物時やサービスエリアでの休憩中に素早く充電できる。
※バッテリー温度25℃、50kW出力の急速充電器の場合
e-ハイゼット カーゴ 2シーター/4シーター(税込314万6000円)
「e-ハイゼット カーゴ」は、大容量バッテリーや「e Axle」を床下に最適配置することで、ベース車同等となる軽キャブオーバーバンNo.1(※)の積載スペース(4シーター)と最大積載量350kgを確保し、積載性と使い勝手の良さが継承されている。

使い勝手の良い30個の室内ユースフルナットや、荷室床面の凹凸を無くし荷物が傷つきにくく出し入れのしやすいフラットな空間を実現。さらに、アッパートレイ、室内の頭上スペースを活用したオーバーヘッドシェルフ等、運転席から手の届く範囲を中心に豊富な収納スペースを確保、荷物の取り出しやすさや働きやすさを実現している。


最新の予防安全機能「スマートアシスト」の搭載も見逃せない。ステレオカメラの性能を向上させ、より広範囲な検知・認識が可能となったことで、衝突警報機能(対車両/対歩行者[昼夜])および衝突回避支援ブレーキ機能(対車両/対歩行者[昼夜])が進化。具体的には、横断中の自転車や、交差点での右折時に対向方向から直進してくる車両、右左折時に対向方向から横断してくる歩行者も認識可能だ。
e-アトレー RS(税込346万5000円)

ベース車と同等の荷室スペースを最大限活用しながら、仕事にもプライベートにも活用できるモデルとして設定された「e-アトレー」。ブラック加飾やメッキが特徴的なエクステリア、黒を基調としたインテリアで質感が向上しており、両側パワースライドドアなど、利便性の高い機能が設定された。
●ダイハツ公式サイト「e-ハイゼット カーゴ/e-アトレー」














