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今日は何の日?

■5代目レジェンドのマイナーチェンジで商品力強化

2018年2月にデビューしたホンダ5代目「レジェンド」のマイナーチェンジ車

2018(平成30)年2月9日、ホンダは2014年12月にフルモデルチェンジした高級セダンの5代目「レジェンド」のマイナーチェンジを行なった(発表は2月8日)。今回のマイナーチェンジでは内外装デザインを変更したほか、シャシーやボディなどの改良、さらに運転支援システム“Honda SENSING(ホンダセンシング)”も強化された。

ホンダの3ナンバーフラッグシップのレジェンド

1985年に誕生したホンダ初の3ナンバー高級セダン「レジェンド」

ホンダ初となる3ナンバーのフラッグシップセダン「レジェンド」は、英国ローバー社との共同開発で1985年10月に誕生した。北米では、ホンダの海外向け高級車ブランド“アキュラ”のフラッグシップモデルとしても販売された。

ホンダ初代「レジェンド」に搭載されたC25A型2.5L V6エンジン
ホンダ初代「レジェンド」に搭載されたエンジン。上が2.5L、下が2.0L

高級セダンとしては当時珍しいFFレイアウトを採用し、Cd値0.32の優れた空力性能を発揮する低いフロントノーズと広い室内空間が特徴だった。パワートレーンは、レジェンド用に開発された最高出力145ps/最大トルク17.0kgmを発揮する2.0L、165ps/21.5kgmの2.5L V6 SOHCエンジンと5速MTおよび4速ATの組み合わせ。

1987年の初代「レジェンド」マイナーチェンジ時に国内初導入されたエアバッグ(画像は1990年の2代目)

また1987年のマイナーチェンジで、国産車として初めて運転席にSRSエアバッグシステムを装備し、1989年には世界初となるFF車のTCL(トラクションコントロール)システムを導入するなど、当時最先端の安全装備を採用したことで注目を集めた。

1990年にデビューしたホンダ2代目「レジェンド」
1990年のホンダ2代目「レジェンド」の衝突実験

1990年10月、初のフルモデルチェンジで2代目へ移行。2代目のエンジンは、縦置きの215ps/30.5kgmの3.2L V6 SOHCに一本化され、先代の横置きから縦置きエンジンのFFミッドシップレイアウトに変更された。

1995年にデビューしたホンダ3代目「レジェンド」

その後、1996年2月に登場した3代目は、先代のFFミッドシップレイアウトを踏襲しながら、エンジンは排気量を3.5Lに拡大した新開発の215ps/31.8kgmのV6 SOHCに変更。安全性能が強化されたのが特徴だった。さらに、2004年10月の4代目レジェンドでは、搭載された3.5Lエンジンは、当時の280ps自主規制解禁の第1号として最高出力300ps/36.0kgmをマークして注目された。

2004年にデビューしたホンダ4代目「レジェンド」

5代目レジェンドはハイブリッド専用車

2014年にデビューしたホンダ5代目「レジェンド」

2015年12月にデビューした5代目は、画期的な3モーターハイブリッドシステム“SPORT HYBRID SH-AWD”を搭載したハイブリッド専用車となった。

ホンダ5代目「レジェンド」の3モーターハイブリッドシステム“SPORT HYBRID SH-AWD”

ハイブリッドシステムは、フロントに1個、リアに2個配置された計3つのモーターとエンジンをフロントに配置。具体的には、エンジンは314ps/37.7kgmを発生する3.5L V6直噴i-VTECと35kWのモーターを内蔵した7速DCTを組み合わせ、リアには左右に27kWのモーターを配置するという構成である。

ホンダ5代目「レジェンド」マイナーチェンジに搭載されたSPORT HYBRID SH-AWD 駆動力配分イメージ

ドライバーの要求や走行状況に応じて、FF駆動、FR駆動、4輪駆動の3つの駆動方式と、EVドライブ、ハイブリッドドライブ、エンジンドライブという3つの走行モードの中から、最適な駆動方式と最もエネルギー効率の良い走行モードを連続的に自動で切り替えるという優れモノだ。

また、世界初となる歩行者との衝突回避を支援する“歩行者事故低減ステアリング”など、予防安全や事故回避のための先進の運転支援システム“Honda SENSING(ホンダ センシング)“を搭載して、安心かつ快適な走行が実現された。

マイナーチェンジでブラッシュアップした5代目

2018年2月にデビューしたホンダ5代目「レジェンド」のマイナーチェンジ車
ホンダ5代目「レジェンド」マイナーチェンジ車のリアビュー
ホンダ5代目「レジェンド」のマイナーチェンジ車のボディサイズ

2018年2月に行なわれたマイナーチェンジの特徴は、内外装デザインと走りの上質化、そしてと安全支援技術の強化である。

ホンダ5代目「レジェンド」のマイナーチェンジ車のコクピット

スタイリングについては、フロントグリルや前後バンパーを一新し、よりワイド&ローでアグレッシブな印象を際立たせたほか、リアのツインフィニッシャーの採用でスポーティな走りをイメージ印象付けた。インテリアについては、シート形状を大幅に変更し、安心感のあるホールド性と快適性が大きく改良された。

ホンダ5代目「レジェンド」のマイナーチェンジ車のエンジンとタイヤ&ホイール

またボディ骨格の接着剤塗布範囲を拡大することで剛性を高め、またハイブリッドシステム“SPORT HYBRID SH-AWD”をさらに進化させ、安定したハンドリング性能と上質な乗り心地の向上も改善ポイントだった。

ホンダ5代目「レジェンド」のマイナーチェンジ車の乗降性
ホンダ5代目「レジェンド」のマイナーチェンジ車の居住性

さらに、安全運転支援システム“Honda SENSING”に、高速道路などの渋滞時に0km/hから約65km/hまでの速度域で前走車との車間を保ちながら自車の走行車線をキープするよう、アクセル、ブレーキ、ステアリングの操作をアシストするホンダ初の“渋滞運転支援機能(トラフィックジャムアシスト)”が追加された。

ホンダ5代目「レジェンド」マイナーチェンジのジュエルアイLEDヘッドライト
ホンダ5代目「レジェンド」マイナーチェンジのリアコンビランプ

マイナーチェンジ車の価格は707.4万円。ちなみに2014年モデルチェンジ時の価格は、680万円だった。

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自動運転レベル3 “Honda SENSING Elite(ホンダ・センシングエリート)”を国際モータージャーナリスト・清水和夫氏が体験(画像:StartYourEnginesXよりスクリーンショット)
自動運転レベル3 “Honda SENSING Elite(ホンダ・センシングエリート)”を国際モータージャーナリスト・清水和夫氏が体験(画像:StartYourEnginesXよりスクリーンショット)

その後レジェンドは、2021年に自動運転レベル3に適合した“Honda SENSING Elite(ホンダ・センシングエリート)”を搭載して大きな話題を集めた。しかし、販売は苦戦を強いられ、結局2021年にレジェンドは36年の歴史に幕を下ろした。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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