快適性か、速さかではない
両立を可能にするKWサスペンション
世界最高峰のサスペンションメーカーとして知られるドイツのKW(ケーダブリュー)。その名は、ニュルブルクリンク24時間レースやDTMといったトップカテゴリーでの輝かしい戦績によって広く知られている。そこで培われたノウハウを惜しみなく投入し、アフターマーケット向けとして開発されているのがKWのサスペンションキットだ。
“ドリキン”の愛称でお馴染みの土屋圭市氏も、KWの実力を高く評価するユーザーのひとり。
昨年、新たな愛車として迎えたFL5シビックタイプRには、コストパフォーマンスに優れたSTブランドのXTAを装着。さらに、ハイグリップラジアルでの本格的なサーキット走行を見据え、次のステップとしてKWのV3クラブスポーツを投入する予定だという。

このサスペンションシステムの高性能を支えているのが、独自のバルブシステムだ。一般的なダンパーがロッドに装着されたピストンのシムバルブで伸び・縮み双方の減衰力を発生させるのに対し、KW(ST)は伸び側をロッド側、縮み側をベースバルブ側で独立制御。ツインチューブ構造との相乗効果により、低速域ではしなやかに、高速域ではレーシングスペックに迫る安定性を実現している。
なお、KWとSTの違いは主にシェルケースの素材にある。KWは高い耐腐食性を誇るステンレス製を採用する一方、STはスチール製とすることでコストを抑え、より手の届きやすい価格帯を実現している。

ピロボールタイプのアッパーマウントは、土屋号に装着されているST XTA系およびKW V3クラブスポーツが採用。ST XAおよびKW V3は、純正アッパーマウントを使用する構成となる。

FL5に車高調を装着する際に必要となる電子制御サスペンション用のウォーニングキャンセラーは、KW製キットでは標準付属。一方、STでは別売りとなる点には注意したい。

またFL5は、リヤ側の減衰力調整ダイヤルがトランク内張りの奥に配置されているため、調整性に難がある。そこで土屋号では、フェンダー内にリモートダイヤルを設置し、セッティングのしやすさを向上させている。

FL5用のストリート向けラインアップは、STがXA(23万3200円)、XTA(32万4500円)、XTA Plus3(54万100円)の3タイプ。KWはV3(44万3300円)とV3クラブスポーツ(86万2400円)の2タイプを用意する。減衰力調整機構やピロアッパーの有無など仕様は多彩だが、自身が求める走りを明確にした上で、最適な1本を選びたい。
●問い合わせ:KWオートモーティブジャパン TEL:075-771-7351
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KWオートモーティブジャパン
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