アウディは、生産環境全般にわたりEdge Cloud 4 Production(EC4P)の運用を開始している。これにより、完全にネットワーク化された工場の自動化における生産現場でのAIの活用に向けた基盤が形成されている。EC4Pは、従来の自動化技術に、クラウドが持つ柔軟性および計算能力を組み合わせることができ、プロセスの簡素化、現場に必要なハードウェアの削減、新しい機能の迅速な導入を実現する。これにより、プロセスの安定性が向上し、メンテナンスコストの削減や、ITセキュリティの強化につながる。

例えばドイツ国内の工場では、車両組立での現場の作業指示がクラウドによる中央制御へと着実に移行している。生産ラインの従業員は、車両仕様や地域別仕様などの情報を、中央システムからリアルタイムで受け取る。クラウドへの移行により、すでに1,000台以上の産業用PCが削減された。

現在、縦型乾燥炉において温度および風量を制御する複数のコントローラーが、AIシステムに接続されている。これにより、生産ライン速度のごくわずかな変化にも迅速に対応することができ、乾燥プロセスの資源効率を最大限に高めることが可能となる。アウディは2026年夏まで、この取り組みによるエネルギー削減効果を検証する。このAI支援型システムは、アウディとappliedAI initiative、そしてCVET GmbHによる共同開発プロジェクトである。