レガシィ WRC 1993

オーナー:@BOXER_GrA_GC8さん

グループA規定で争われた1993年のアクロポリス・ラリーで、アリ・バタネンがドライブ。SS1~2では速さを見せつけたものの、その後トラブルに見舞われリタイアとなった。また、同年は非WRC戦/APRC戦の香港北京ラリーで優勝、APRCタイランドではリチャード・バーンズが2位を獲得している。

本来はおなじみの“555カラー”だが、前オーナーの意向により、1992年にポッサム・ボーンがニュージーランドラリーで走らせた仕様のカラーリングへ変更されている。

エアクリーナーは見直され、オイルキャッチタンクも追加されるなど競技仕様の装備が施されるが、エンジンルームの眺め自体は市販モデルと大きくは変わらない。インタークーラーには水冷式を採用する。

メーターまわりは非常にシンプル。8000rpmフルスケールのスタック製タコメーターと、最大2.0キロまで刻まれたブースト計が並ぶのみだ。

フェイントからカウンターを当てつつコーナーへ進入。ウェット路面でも絵になる姿は、まさにWRCマシンならではである。

インプレッサ WRC 1994

オーナー:@BOXER_GrA_GC8さん

前年にWRCで初優勝を遂げ、念願のシリーズタイトル獲得に向けて1戦ごとにスバルワールドラリーチームが力をつけていった1994年。そのシーズンを戦ったグループAマシン。C.サインツがニュージーランドラリーでドライブしたが、惜しくもリタイヤを喫した。また、プロドライブにおけるこの個体のシャシーナンバーは“94014”。

冒頭の2桁は生産年を表し、下3桁は1993年から数えて何番目に作られたマシンであるかを示す。つまり、1994年生産の14号車ということ。

それまでのグループBに対して、パワー競争の激化を避けるため改造範囲が大きく制限されることになったグループA。エアクリーナーこそ交換されているが、エンジンルームには市販モデルの面影が色濃く残る。

ロールケージのフロントアーチはAピラーへ溶接留め。メインアーチはガゼットを介してBピラーと一体化され、サイドもクロスタイプとすることで安全性とボディ剛性を徹底的に高めている。高めに設定されたドライビングポジションも特徴だ。性が徹底的に高められる。ポジションが高い運転席にも注目。

インプレッサ WRC 1995

オーナー:@BOXER_GrA_GC8さん

スバルがドライバーズ&マニュファクチャラーズタイトルの2冠に輝いた記念すべき1995年に、C.マクレーがスウェディッシュラリーを戦ったマシン。エンジントラブルに見舞われ、好成績を残せなかった。ヘッドライトの上に構えるポッドライトはスナップリング固定で簡単に脱着できるなど、現場での作業性を考慮した設計がWRCマシンらしい。

「555カラーが2台あっても…」というオーナーの意向で、カラーリングはツール・ド・コルス参戦時のものへと変更されている。

グループAマシンと言えば、メタリック系のスバルブルーではなくソリッドのスポーツブルー。シリーズタイトル獲得を記念して、市販モデルでも同じボディ色を採用した限定モデルが発売された。

インプレッサ WRC 2000

オーナー:@GC8kaiさん

12台が生産されたWRカー2000年モデルのうちの1台。同年のグレートブリテンラリーでJ.カンクネンがドライブし、5位入賞という戦績を残した。

元々は右ハンドル仕様だったが、2019年に日本に持ち込まれた後、左ハンドル仕様へとリメイク。また、エンジン関係では初めて電子制御スロットル化が図られた他、1999年モデルと比べるとインタークーラーのコアサイズやレイアウトが大幅な変更を受けたことで、エンジンルームの眺めも大きく異なっている。

インタークーラーの前置き化に伴って、いわゆる逆転インマニを採用。インタークーラーコアはフロントグリル開口部の形状に合わせて逆台形とし、冷却性能を追求する。また、コア後方にはカーボン製シュラウドが設けられ、コア通過後のエアを左右のアウトレットダクトからボンネット上へと抜く。

メインメーターは各種情報を一括、あるいは切り替え表示可能な液晶式オールインワンタイプを採用。ステアリングコラム右側にはパドルが設けられ、手前に引いてアップ、奥に押してダウンのシフト操作が可能だ。

インプレッサ WRC 2004

オーナー:松下さん

今回の参加車両で唯一となるGDB。2004年のモンテカルロラリーでM.ヒルボネンがドライブしたマシンだ。エンジンブローした状態だったが、修理してもらった後の2019年に日本上陸を果たした。

ベースはプロドライブ呼称での『S9』だが、パワートレインはS11、メーターはS14という仕様。オーナーの松本さんいわく、「同じWRCマシンでも圧倒的に人気が高いのはGC8。なのでGDBは比較的購入しやすかったです」とのこと。

空力性能と冷却性能の向上を狙い、インタークーラーがカーボン製カバーで覆われたエンジンルーム。エアクリーナーもバルクヘッド側に設置される。インマニ上には多くのセンサー類やソレノイドが確認でき、エンジン制御の複雑化もうかがい知れる。

スペアタイヤの脇は増設された容量9.0Lのアルミ製燃料タンク。本来、燃料タンクはスポンジ内蔵タイプのラバー製だが、それを劣化させたくないことから取られた措置だ。

Part.2へ続く

「見よ、このWRCフォルムを!」GDB型インプレッサの世界ラリー選手権レプリカ仕様が凄すぎる…

1997年のWRC制覇を彷彿とさせる2005年仕様インプレッサを忠実に再現。ワイドボディやカーボンパーツの細部まで拘り抜き、街乗り可能な範囲でWRカーの熱量を保ったラ・アンスポーツ渾身の一台だ。