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今日は何の日?

■三菱が日産と共同開発した軽第2弾eKスペース

三菱「eKスペース」

2014年(平成26)年2月13日、三菱自動車は日産自動車との協業によって2013年6月に誕生した第1弾「eKワゴン」に続いて、第2弾となる「eKスペース」を発売した。eKワゴンはハイトワゴンだが、eKスペースはさらの背の高いスーパーハイトワゴンである。

日産と三菱が軽を共同開発する合弁会社NMKV設立

2000年代に入って日本市場では、軽自動車のシェアが急伸していた。長い景気低迷の中で安価で維持費が安く、しかも扱いやすい軽、特にスズキ「ワゴンR」とダイハツ「ムーヴ」に代表される背が高く居住性に優れたハイトワゴンが市場を席巻していた。

このような状況下で2011年6月1日、日産自動車と三菱自動車は、50:50の共同出資による合弁会社NMKV(日産・三菱・軽・ビークル)を設立した。これまで軽自動車の自社開発を行なわなかった日産が、OEM供給でなく自社での開発・生産を目指すため、パートナーとして実績のある三菱を選んだのだ。

役割分担は、企画や部品調達を共同で、ベースデザインを日産が担当し、三菱が開発や生産を担当した。

第1弾は、ハイトワゴンのeKワゴン

2001年にデビューした三菱初代「eKワゴン」

三菱と日産のコラボによる最初の成果は、2013年6月に発売された三菱3代目「eKワゴン」/日産初代「デイズ」だ。基本的には、両モデルの違いは外観だけである。ちなみに、初代eKワゴンは2001年10月に誕生し、2006年9月にモデルチェンジして2代目がデビューしており、共同開発第1弾eKワゴンは3代目となる。

2013年にデビューした日産と共同開発したハイトワゴン、三菱3代目「eKワゴン」

ラインナップは、標準モデルの「eKワゴン」とスポーティな「eKカスタム」の2シリーズで構成。eKワゴンは、“軽自動車の枠を超える上質感、快適空間、優れた燃費”をアピールした。

2013年にデビューした三菱と共同開発したハイトワゴン、日産初代「デイズ」、画像はハイウェイスター

スタイリングは、ボディサイドのダイナミックな 3 本のキャラクターライン“トリプルアローズライン”と流れるような ルーフラインを特徴とした、伸びやかで躍動感あるデザインを採用。eK カスタムは、フロント全体を存在感ある大型クロムメッキグリルとディスチャージランプを組み込んだ緻密なヘッドランプにより、精悍なイメージとした。

パワートレインは、三菱が開発した最高出力49psを発揮する660cc 直3 DOHC MIVEC NA(自然吸気)エンジンと64psのインタークーラー付ターボ(カスタムのみ)の2種エンジンと副変速付CVTの組み合わせ。駆動方式はFFと4WDが用意された。

車両価格は、105.0万~133.5万円(eKワゴン)/126.9万~154.6万円(eKカスタム)に設定され好調なスタートを切った。

第2弾は、スーパーハイトワゴンのeKスペース

2014年にデビューしたスーパーハイトワゴン、三菱「eKスペース」

ハイトワゴンが大人気の状況下で、2003年にダイハツからさらに車高を高めてクラス最大級の室内空間を実現したスーパーハイトワゴン「タント」が登場すると、スズキ「スペーシア」やホンダ「N-BOX」が続いてスーパーハイトワゴン人気に火が付いた。

三菱「eKスペース」
三菱「eKスペース」

そこで、三菱はeKワゴンと同様にNMKV主導で開発した全高がeKワゴンよりも155mm高いスーパーハイトワゴン「eKスペース(日産はデイズルークス)」を翌2014年2月のこの日に投入したのだ。eKワゴンも、標準グレードとカスタムグレードが用意された。

三菱「eKスペース」に搭載された3B20型エンジン

eKスペースはメインターゲット層を子育て世代として、女性や子育て世代に優しいクルマを目指した。スタイリングは、フロントからリヤへの連続した大きなガラスエリア、視界を広げる低いベルトライン、これらと調和する 上下2本の特徴のあるキャラクターラインにより、モダンでダイナミックさを追求した。

三菱「eKスペース」
三菱「eKスペース」

インテリアについては、クラストップレベルの広さを誇る室内空間に乗降しやすいリモコンオートスライドドア、快適なドライブを演出するリヤシーリングファン、UVカット断熱グリーンガラスなどを採用。さらに、駐車時に便利なアラウンドビューモニターや緊急ブレーキシステムなど、安全面も充実させた。

三菱スーパーハイトワゴン「eKスペース・カスタム」の居住性、ラゲッジスペース

パワートレーンは、eKワゴンと同じだが、燃費向上のためにアイドルストップに加えてニッケル水素バッテリーを搭載して、減速エネルギーを積極的に回収するシステムが採用された。

車両価格は、2WDの標準グレードで122.4万~149.4万円(標準)/152.145万~177.555万円(カスタム)に設定された。

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順調に滑り出したeKスペースだったが、2016年に三菱の燃費不正問題が発覚し、三菱は日産の傘下となり、両社の関係は激変した。しかし、合弁会社NMKVはそのまま活動を続け、2019年の4代目eKスペースでは、日産が企画・開発、三菱が生産するというように初代とは役割分担が変わり、エンジンも三菱製からルノー製に換装された。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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