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今日は何の日?

■クロスオーバーSUVのCX-5にSKYACTIVを全面採用

マツダ「CX-5」

2012年(平成24)年2月16日、マツダはクロスオーバーSUV「CX-5」を発売した。CX-5はエンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーにマツダが独自開発したSKYACTIV技術を初めて全面採用し、さらに新デザインテーマ“魂動”を採用した最初のクルマでもあった。

7つの先進技術で構成されるSKYACTIV技術

マツダ「CX-5」のSKYACTIV技術

SKYACTIV技術の最大の特徴は、エンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーそれぞれの基本技術をすべてゼロから見直し、車両全体を包括的に刷新することであり、基本的には以下の7つの要素から成る。

・SKYACTIV-G:世界一の高圧縮比14.0を実現した高効率直噴ガソリンエンジン

SKYACTIV-G(直4ガソリン)エンジン
SKYACTIV-G(直4ガソリン)エンジン

・SKYACTIV-D:世界一の低圧縮比14.0を実現したクリーンディーセル

SKYACTIV-D(直4ディーゼルターボ)
SKYACTIV-D(直4ディーゼルターボ)

・SKYACTIV-DRIVE:スムーズな変速と高い伝達効率を達成した自動変速機

・SKYACTIV-MT:軽快なシフトフィールと大幅な軽量、小型化を実現した

SKYACTIV-DRIVE(6速AT)
SKYACTIV-DRIVE(6速AT)とSKYACTIV-MT(5速MT)
SKYACTIV-MT(5速MT)

・SKYACTIV-BODY:高い剛性と衝突安全性を確保した軽量車体

マツダ「CX-5」のSKYACTIV-BODY

・SKYACTIV-CHASSIS:正確なハンドリングと快適な乗り心地を両立した軽量シャシー

マツダ「CX-5」のSKYACTIV-CHASSIS

・SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS:エンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーなどの個々のユニットを統合制御することで、「人馬一体」の走行性能を実現

マツダ「CX-5」

初めてSKYACTIV技術を採用したのは3代目デミオ

1996年にデビューしたマツダ初代「デミオ」
2002年にデビューしたマツダ2代目「デミオ」

1996年にデビューしたコンパクトカーの初代「デミオ」は小型ワゴンとしてヒット、経営悪化のマツダの救世主となった。2002年8月にモデルチェンジした2代目は、マツダが提唱したブランドメッセージ“Zoom-Zoom(走る歓びを追求)”を具現化するモデルとして大ヒットし、初代のキープコンセプトで堅調な販売を続けた。

2011年6月にマイナーチェンジした3代目「デミオ」にSKYACTIV-Gが初めて搭載された

その後、デミオは2007年7月に3代目へとモデルチェンして、2代目までのボクシーなスタイルから流線形ボディに変貌。そして2011年6月のマイナーチェンジで、ガソリンエンジンにSKYACTIV技術「SKYACTIV-G」を初めて搭載して大きな注目を集めた。

3代目「デミオ」に搭載されたSKYACTIV-Gのエンジンブロック

SKYACTIV-Gは、ガソリンエンジンが目指す高圧縮比エンジンの課題であったノッキングの発生を抑制し、世界一の高圧縮比14.0を実現。SKYACTIV-Gは、最高出力84ps/最大トルク11.4kgmを発揮する1.3L 直4 DOHC直噴エンジンで、トランスミッションCVTと組み合わされた。SKYACTIV-Gの採用によって、従来比で燃費とトルクがともに15%向上した。

2011年6月にマイナーチェンジした3代目「デミオ」にSKYACTIV-Gが初めて搭載された

その他にも91ps/12.6kgmの1.3L 直4 DOHCエンジンと、113ps/14.2kgmの1.5L 直4 DOHCも用意され、トランスミッションはCVTの他に5速MTおよび4速ATが選べた。

SKYACTIV技術をフル採用したCX-5

2012年にデビューしたマツダ「CX-5」

2012年2月のこの日、マツダは当時世界中で成長を続けていたクロスオーバーSUV市場に参入するため、「CX-5」を投入した。最大の特徴は、SKYACTIV技術を初めてガソリンエンジン、ディーゼルエンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーのすべてに採用したこと。

2012年にデビューしたマツダ「CX-5」のサイドビュー

スタイリングについても、マツダの新デザインテーマ“魂動(こどう)”を初めて採用し、躍動感を研ぎ澄ませたスタイリッシュなデザインを採用。また、上質な乗り心地を同時に実現した新世代高性能軽量SKYACTIVシャシー、操縦安定性、衝突安全性能を飛躍的に向上させた新世代軽量高剛性SKYACTIVボディが適用された。

マツダ「CX-5」の居住性&乗降性

パワートレーンは、SKYACTIV-G 2.0(ガソリン)とSKYACTIV-D 2.2(ディーゼル)の2種エンジンと6速AT(SKYACTIV-DRIVE)の組み合わせ。駆動方式は、FFと4WDが用意された。

2012年にデビューしたマツダ「CX-5」
2012年にデビューしたマツダ「CX-5」

SKYACTIV-G 2.2は、最高出力155ps/最大トルク20.0kgmを発揮する2.0L 直4 DOHC(圧縮比13.0)であり、高効率4-2-1排気システムを初採用し、優れた燃費性能でありながらクルマとの一体感が味わえる気持ちの走りが実現。SKYACTIV-D 2.2は、175ps/42.8kgmの2.2L 直4 DOHCインタークーラーターボ(圧縮比14.0)で、高価なNOx後処理装置なしでポスト新長期規制に適合しながら、すべてのSUVの中でトップとなる優れた燃費性能と、4.0L V8ガソリンエンジン車並みの力強い走りを両立した。

マツダ「CX-5」のコクピット
マツダ「CX-5」のシートアレンジ

車両価格は、205万~241万円(SKYACTIV-G車)/258万円~319万円(SKYACTIV-D車)に設定。CX-5発売当時はSUV市場が盛り上がりを見せ始めた時期で、躍動感のあるスタイルと高い走行性能と優れた燃費性能が評価され、SUVの販売トップを記録するなどマツダの基幹モデルへと成長した。

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マツダ「CX-30」の新世代ガソリンエンジン、SKYACTIV-X 2.0

その後も、SKYACTIV技術はマツダの中核技術としてモデル展開され、2019年発売の「MAZDA3」では、“SPCCI(火花点火制御圧縮着火)”を採用した次世代ガソリンエンジン「SKYACTIV-X」が大きな話題を集めた。マツダは、基本的にSKYACTIV技術で内燃機関に磨きをかけて、当面は“内燃機関+電動化技術”で環境対応を進める方針である。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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