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今日は何の日?

■シビックフェリオにLEV(低排ガス車)を設定

1997年にデビューしたホンダ「シビックフェリオLEV」

1997年(平成9)年2月17日、ホンダは環境に優しいクルマ“ホンダクリーンエアビークル”の第1弾「シビックフォリオLEV」を発売した。LEV規制は、米国カリフォルニアで始まった低排ガス規制だが、日本では1978年に制定された排出ガス規制値に対し、有害成分を10分の1以下に抑えた車をLEVと呼んだ。

5代目シビックからセダンにフェリオのサブネームを付加

1991年に登場したホンダ5代目「シビック(ハッチバック)」

1991年9月に、シビックは5代目にモデルチェンジした。“スポーツシビック”の愛称で、先代同様3ドアハッチバックと4ドアセダンがラインアップ。若者に好まれる流麗なデザイン、乗り心地とハンドリング性能の両立、安全装備の充実などが図られ、スポーティさをアピールした。

1991年に登場したホンダ5代目「シビックフェリオ(セダン)」

またセダンは、ハッチバッグの影に隠れていたシビックセダンのイメージアップを図るという重要な役割を担って、“フェリオ”というサブネームが付けられた。フェリオのボディサイズは、ハッチバックよりやや大きく、ハッチバックより高級な雰囲気があった。

1991年に登場したホンダ5代目「シビック(ハッチバック)」

エンジンは、最高出力91s/最大トルク11.6kgmを発揮する1.3L 直4 SOHCキャブ、1.5L 直4 SOHC(キャブ、VTEC-E、EFI、VTEC EFI)、1.6L 直4 SOHCキャブ、1.6L 直4 DOHC EFI、トップグレード用の170ps/16.0kgmの1.6L 直4 DOHC VTEC EFIの7種が用意された。

1991年に登場したホンダ5代目「シビックフェリオ(セダン)」

シビックフェリオは堅調な販売を続け、シビックシリーズの中でも5代目シビックはセダン比率が高い人気モデルとなった。

高出力と低燃費を両立させたミラクルシビック登場

1995年にデビューしたホンダ6代目「シビック(ハッチバック)」

1995年9月、ホンダのシビックは、6代目にモデルチェンジした。3ステージVTECエンジンやホンダマチックCVTなど、ホンダの先進技術によって高出力と低燃費を両立させ、“ミラクルシビック”と呼ばれた。先代に引き続き、ハッチバックとセダンのフェリオが用意された。

1995年にデビューしたホンダ6代目「シビックフェリオ(セダン)」

ミラクルシビックは、キープコンセプトながら走りと低燃費の高次元の両立を目指してホンダの先進技術を積極的に投入。スタイリングは、Cピラーを傾斜させた伸びやかなショルダーラインとシャープなヘッドライトを装備することで、曲線基調のスポーティなフォルムに変貌した。

1995年にデビューしたホンダ6代目「シビック」に搭載されたエンジン

パワートレーンは、主要グレードには新開発の3ステージVTECを搭載した105ps/13.6kgm(1.5L)、155ps/15.6kgm(1.6L)の直4 DOHCエンジンと、トランスミッションとしてホンダマルチマチックCVTの組み合わせ。3ステージVTECとは、低回転/中回転/高回転の3つのステージで適切なバルブタイミングとバルブリフトを実現する可変動弁機構で、高出力とともにクラストップの燃費も達成された。

ホンダ6代目「シビック」のボディサイズ

当時のシビックは世界累計台数が1000万台を超え、トヨタ「カローラ」と肩を並べるベストセラーカーだった。

ミラクルシビックにLEV設定

ホンダ「シビックフェリオLEV」のリアビュー

そして1997年2月のこの日、フェリオにホンダが進める“ホンダエアビークル”第1弾「シビックフェリオLEV」が設定された。LEV(Low Emission Vehicle:低公害車)は、1994年に米国カリフォルニア州で適用され、一般的な連邦規制に比べて、NOxと非メタン系HCの排出量がそれぞれ1/2、1/3になるクルマとして規定された。一方、日本のLEVは、従来の有害物質規制の1/10レベルまで低減したクルマを指し、ガソリンエンジンによる世界最高水準の低公害車である。

ホンダ「シビックフェリオLEV」のコクピット

当時の排ガス試験は、暖気運転のないコールドスタートによる走行を模擬した“11モード”と、暖気後の都市走行を模擬した“10-15モード”で行なわれた。LEVを達成するためには、エンジンと触媒が十分暖気されていない11モードのCO、HC、NOxを大幅に低減することが必要である。

フェリオでは、次の4つの技術で大幅な排ガス低減を実現した。

ホンダ「シビックフェリオLEV」のLEVシステム図

・始動直後から安定した急速燃焼を実現するために、シリンダー内に強いタンブル流(縦渦)を発生させる吸気ポートの採用。
・走行中の空燃比を高精度にマネジメントする付着燃料補正空燃比制御。
・始動直後から効率よく触媒の浄化性能を発揮させる直下型触媒一体薄肉エキゾーストマニホールドの採用。
・400セルタイプ触媒の採用。セルとは、ハニカム構造の触媒の目の細かさを表し、目が細かい(数値が大きい)ほど排ガスと触媒の接触面積が大きくなるので浄化効率が高くなる。

これらによって、フェリオの排ガスは11モード、10-15モードの規制値の約1/10に低減したのだ。

ホンダ「シビックフェリオLEV」のフロントシート
ホンダ「シビックフェリオLEV」のリヤシート

シビックフェリオのパワートレーンは、105ps/14.3kgmの1.6L 直4 SOHCエンジンと5速MTの組み合わせ。車両価格は、131.8万円に設定された。

【Honda Collection Hall 収蔵車両走行ビデオ CIVIC FERIO LEV(1997年)】

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その後、LEVはULEV(超低排ガス車)、ZEV(ゼロ排ガス車)と段階的に進められた。これが、世界的にエンジン車からEVへと切り替わるという流れになったのだが、最近になってその勢いもやや停滞気味になってきた。少なくとも2030年に完全EV化という目標は、厳しい状況になった。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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