伝統的ミニバイクの復活と進化

ホンダが2026年モデルとして欧州で発表した2026年型「ST125ダックス」は、往年のミニバイク文化を今に伝えるべく作られた一台だ。独特のT字型プレススチールフレームやコンパクトな12インチホイール、太いタイヤなど、時代を超えて愛されるデザイン要素が存分に盛り込まれている。ST125ダックスは、そのルックスと走行感覚がもたらす独自の魅力によって、都市部の移動からレジャー用途まで幅広いライダーの心をつかんでいる。2026年モデルでも基本設計は維持されつつ、新色のペイントが加わり、オリジナルモデルの精神を尊重しながら新たな魅力を放つ存在となった。
アイコニックなスタイリングと装備

ST125ダックスの最大の特徴は、シンプルでありながらも強烈な個性を放つスタイルだ。T字型フレームがボディ全体の骨格となり、その上に灯される丸型LEDヘッドライト、クローム仕上げのハンドルバーやアップスイープマフラーといったクラシックなディテールが配されることで、1970年代のアイコン的な雰囲気が色濃く表現されている。LCDインストルメントやフルLED照明といった現代的な機能も装備され、視認性と操作性を高めている。シート高は775mmと低めに設定され、足つき性と取り回しの良さが日常使いの快適さにつながっている。
軽快な走りを支えるパワートレインとシャシー

ST125ダックスに搭載されるパワーユニットは、空冷SOHC2バルブの124ccエンジンだ。最大出力6.9kW、最大トルク10.8Nmという扱いやすいフィーリングは、街中での軽快な加速やクルージングを可能にしている。4速ギアボックスは遠心クラッチ式で、クラッチ操作を必要とせず左足でシフト操作をする独特のスタイルを採用することで、クラシックなライディング感覚を味わわせると同時に、簡便な操作性も備えている。31mm径のUSDフォークとツインリアショック、12インチホイールの組み合わせは、軽快なハンドリングとしなやかな乗り心地を両立し、ABS付きの前後油圧ディスクブレーキが安全な制動力を提供する。
新色と充実のアクセサリー、そして日常性

2026年モデルで大きな変化として挙げられるのがカラーリングの刷新だ。新色としてパールホライゾンホワイトとキャンディエナジーオレンジが追加され、伝統的なパールシャイニングブラックと合わせて計3色のラインナップとなる。こうしたビジュアルの更新は、ST125 Daxのコンパクトで遊び心あふれるキャラクターをいっそう際立たせる。また、USBソケット、ヒーテッドグリップ、リアキャリアやサイドバッグサポートなどの純正アクセサリーも用意され、日常の利便性を高めつつ、ユーザーのライフスタイルに応じたカスタマイズが可能となる。
ST125ダックスはそのレトロな装いと現代的な性能を併せ持つことで、幅広い世代のライダーに訴求力を持つモデルだ。日常の足としてだけでなく、個性を表現するパートナーとしても魅力的な一台として存在感を放つ。2026年モデルでは、デザインの魅力が新色と相まってさらに輝き、新たなユーザー層の獲得につながるだろう。
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