外装を外したヤマハXSR125のストリップ。フレームの構造や配線の沿わせ方などを確認して、今後のカスタムプランを練る。




シンプルな構成でカスタムベースとしてのポテンシャル十分なヤマハXSR125。極太のスチール製フレームに水冷4スト125ccエンジンを搭載する原付二種カテゴリーだ。足周りは前後17インチホイールを採用しフロントは倒立タイプと本格派。そんなXSR125をベースにして、普段はストリートで。そして休日はちょっとした林道も楽しめるような「スクランブラースタイル」を目指そうとプロジェクトがスタート。まずはカスタムの可能性を探るために外装を外してみた。オーナーはもちろん、バイクに興味のある人も「カウルの中ってどうなってるの?」と、興味本位で見てもらえればと思う。

★ 外装を外すのに特殊工具は不要!プラパーツは数珠つなぎ





最新のバイクの外装はほぼプラパーツで構成されている。XSR125も例外ではなく、タンクカバーやフェンダー周りも樹脂パーツだ。そのため、金属部との接合部のみHEXレンチ(6角レンチ)が必要なくらいで工具もシンプル。1時間弱で全バラは終了した。しかし、分割式とはいえ、複雑に組み合わされたパーツは、一つ外したくても周辺のカウルを2〜3パーツを外さなければいけない場合が多い。プラリベットは中央を押して外すタイプだから割らないようにね。

●フロントフェンダーの外しかた

フロントフェンダーを取り外すには5mmと6mmのHEXレンチが必要。左右それぞれに前側2カ所、後ろ側2カ所が六角穴のボルトで固定されている。

後ろ側はブレーキホースのステーと共締め。裏側の10mmナットをスパナで押さえてボルトを緩める。

6カ所のネジを外して上に持ち上げればフロントフェンダーが取り外せる。フェンダーはさらに分割可能。

●シートは工具不要で外せます

シートの取外しは、サイドカバー左にある穴にキーを差し込んで回すだけで外せる。カンタンだね。

●サイドカバー類の外しかた

サイドカバー一式を外す際は、まず逆三角形をしたカウルを外す(写真は右側)。ボルト2本を外し手前に引いてグロメット(写真中央やや左)に差し込まれた爪を外す。





サイドカバーの後ろ部分はクリップで固定されている。中央を押し込んで全体を引き抜くと外れる。

逆三角形のプレートを外したその下にある2本のボルトを取り外す。10mmのレンチを使用。

タンクカバー後ろ側のネジを外したら、センターカバーとの爪を外しながら手前に引いて取り外す。燃料タンクに見えていた部分もサイドカバーと一緒に外れる。

左側の逆三角形カバーにはシート開閉用のキーがあるので、ワイヤーを取り外す。あとは右と同じ。

●タンクカバーの外しかた





XSR125の燃料タンクは、実は中に隠れており外側から見えるのはただのカバー。そんなタンクカバーを外す際は、前側に10mmのボルトが左右にあるのでこれを取り外しておく。

ステムに近い部分はプラクリップで固定されている。センター部分をポチっと押し込んでプラクリップを引き抜く。

上に持ち上げるだけでタンクセンターのカバーは外れる。スクーターみたいな金属タンクが出てきた。

●テールカウルの外しかた

フェンダーは上下分割式。裏側にあるボルトを取り外してフェンダーを分割しておく。
前側にある10mmのボルト2本、後ろ側の2本を取り外し、テールランプ配線コネクターを外す。

ウインカーとナンバー灯の配線コネクターを外し、フェンダーを固定するボルトを取り外す。

フルストリップ状態でXSR125の構造をチェックしてみた

エンジン周辺にABSやFIの装置が密集し、ラジエタータンクもエンジン下部に! ケーブルもメインフレーム外側からの取り回しだ。シートフレームを切ったり、フレームをむき出しにするようなカスタムの場合は、配線の収め方や隠す部品が多く結構難易度は上がりそう。できるだけお手軽にイメチェンしたいところ……。次回以降は具体的なカスタムメニューを決定して実践していくのでお楽しみに。

※この記事は月刊モトチャンプ2024年8月号を基に加筆修正をしています

XSR125諸元

XSR125
認定型式/原動機打刻型式8BJ-RE46J/E34LE
全長/全幅/全高2,030mm/ 805mm/1,075mm
シート高810mm
軸間距離1,325mm
最低地上高170mm
車両重量137kg
燃料消費率*1国土交通省届出値
定地燃費値*2
60.3km/L(60km/h) 2名乗車時
WMTCモード値 *349.4km/L(クラス2 サブクラス2-2)1名乗車時
原動機種類水冷・4ストローク・SOHC・4バルブ
気筒数配列単気筒
総排気量124cm3
内径×行程52.0mm×58.7mm
圧縮比11.2:1
最高出力11kW(15PS)/10,000r/min
最大トルク12N・m(1.2kgf・m)/8,000r/min
始動方式セルフ式
潤滑方式ウェットサンプ
エンジンオイル容量1.05L
燃料タンク容量10L(無鉛レギュラーガソリン指定)
吸気・燃料装置/燃料供給方式フューエルインジェクション
点火方式TCI(トランジスタ式)
バッテリー容量/型式12V, 3.0Ah(10HR)/YTZ4V
1次減速比/2次減速比3.041(73/24)/3.714(52/14)
クラッチ形式湿式, 多板
変速装置/変速方式常時噛合式6速/リターン式
変速比1速:2.833 2速:1.875 3速:1.363 4速:1.142 5速:0.956 6速:0.840
フレーム形式ダイヤモンド
キャスター/トレール25°30′/88mm
タイヤサイズ(前/後)110/70-17M/C(54S)(チューブレス)/140/70-17M/C(66S)(チューブレス)
制動装置形式(前/後)油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ
懸架方式(前/後)テレスコピック/スイングアーム(リンク式)
ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプLED
乗車定員2名