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■V35スカイラインに最高級グレード「350GT-8」登場

2002年にデビューした日産V35「スカイライン350GT-8」

2002年(平成14)年2月19日、日産自動車はV35型「スカイライン」に3.5L V6エンジンと日産独自のエクストロイドCVTを組み合わせた最上級グレード「350GT-8」を設定して発売した。ハイパワーエンジンによる力強い加速とスムーズな変速の両立が最大のアピールポイントだ。

ベースとなった11代目V35スカイライン

2001年にデビューした日産11代目V35型「スカイライン」

11代目となるV35「スカイライン」は、2001年6月にデビューした。従来のスカイラインのイメージを大きく変え、“21世紀の理想のプレミアムスポーツセダン”を目指して、また世界戦略車として海外向け高級車ブランド、インフィニティでは「G35」として販売された。

V35スカイラインの特徴は、フロントミッドシップ(FM)レイアウトの採用と、従来の直6エンジンを止めて小型軽量なV6エンジンに換装したこと。また、FMレイアウトによりスポーティな走りと高級サルーンの乗り心地と、ロングホイールベースと優れた取り回し性の両立が達成されたことである。

2001年にデビューした日産11代目V35型「スカイライン」のリヤビュー

スタイリングは、ショートオーバーハングと大径タイヤによるスポーティでFR車らしい上品なフォルムと、ロングホイールベースによる広くて快適な室内空間を実現。インテリアについても、ブラック/エクリュ(生成り)の2トーンで統一し、大人4人がくつろげる上質なパーソナル空間が演出された。

エンジンは、最高出力250ps/最大トルク27.5kgmを発揮する2.5L V6 DOHC、260ps/33.0kgmの3.0L V6 DOHCの2種エンジンと、5速MTおよび4速ATの組み合わせ。両エンジンともeVTC(電子制御式連続可変バルブタイミング)を世界で初めて採用して、高出力と低燃費を両立。なお、駆動方式はFRのみである。

車両価格は、265万~291万円(2.5L車)/325万~333万円(3.0L車)に設定された。

フラッグシップグレード350GT-8追加

2002年にデビューした日産V35「スカイライン350GT-8」(画像:web option)

V35スカイラインデビューの半年後、2002年2月のこの日、3.5L V6エンジンと日産独自のエクストロイドCVTを組み合わせた最上級グレード「360GT-8」が追加された。

日産「スカイライン350GT-8」のリアビュー

スタイリングについては、専用のフロントグリルとヘッドランプインナーパネルなどで上質かつスポーティなイメージを強調。インテリアについても、高級なエクセーヌ合皮シートを標準装備し、ドアアームレスト、シフトノブに加え、センタークラスターをチタンカラーとしてスポーティな室内を演出した。

日産「スカイライン350GT-8」のコクピット
日産「スカイライン350GT-8」のシートアレンジ
日産「スカイライン350GT-8」のシフト部

パワートレインは、最高出力272ps/最大トルク36.0kgmを発揮する3.5L V6 DOHCと、エクストロイドCVTの組み合わせ。ハイパワーエンジンによる力強い加速と、常に最適なギヤ比を無段階に自動的に選択するエクストロイドCVTによる滑らかな走りが両立された。

日産「スカイライン350GT-8」搭載の3.5L V6 エンジン

さらに、足回りはスポーティな走りを追求するためにチューニングした新開発のユーロチューンドサスペンションを採用し、専用のダンロップ製タイヤとの組み合わせによって乗り心地とグリップ力の向上も図った。

車両価格は、365万円に設定。ちなみに、ベースとなったV35スカイライン3.0L 300GTは、333万円である。

日産独自のエクストロイドCVTだが、市場からは短期で消えることに

999年にセドリック/グロリアに初採用されたエクストロイドCVT
1999年にセドリック/グロリアに初採用された、ディスクとパワーローラーにより動力を伝達するCVエクストロイドCVT

スチールベルト式CVTが急速に増える中で、日産は独自に開発したエクストロイドCVTを1999年11月に10代目「セドリック」/11代目「グロリア」に初めて採用し大きな注目を集めた。

日産独自のエクストロイドCVTは、入力・出力ディスクとパワーローラーで構成、ローラーの軸の傾きで変速比を変更

エクストロイドCVTは、入力と出力の2つのディスク(向かい合った富士山のような形)と、2つのディスクを繋ぐパワーローラーで構成。エンジン出力を受けた入力ディスクの回転をパワーローラーに伝え、パワーローラーから出力ディスクに動力を伝える。パワーローラーの傾きが連続的に変わることで、出入力ディスクのそれぞれの回転速度を変化させ、無段変速を実現させるのだ。

当時比較的小型の低出力モデルにしか対応できなかったCVTだったが、エクストロイドCVTは高出力モデルのハイパワーにも対応できてパワフルな加速が実現され、さらに燃費についてもAT仕様に対して約10%の向上が得られたとしていた。

日産独自のエクストロイドCVT

しかし、V35スカイラインの採用以降、エクストロイドCVTは展開されることなく市場から消えた。その理由は、ディスクとローラーには高い加工精度が求められるため、非常に高コストであったこと。さらに、伝達効率は高かったが、変速比幅が4.33と狭く、これは4速AT並みだった。燃費向上のために変速段数が増え続けている時代に、変速幅に制限があることは致命的だった。

結局、コストと変速比幅の2つの課題は解消できる見込みが立たたず、市場から消え去ったのだ。

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V35スカイラインは、グローバルモデルとして開発されたことから、従来のスカイラインのスポーティらしさが消えたと批判的な意見が多く、人気が得られなかった。高性能モデル350GT-8の投入も、不人気の理由がデザインだったので、人気復活にはならなかったようだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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