海外仕様の4機種を出展

ホンダは、2026年3月に開催される 大阪モーターサイクルショー(第42回/インテックス大阪 3月20日〜22日) および 東京モーターサイクルショー(第53回/東京ビッグサイト 3月27日〜29日) の両イベントに出展する車両ラインアップを正式に発表した。今年のホンダブースでは、グローバルで注目を集める最新モデルを含む4車種が展示される予定だ。展示車両は新たな方向性を示すニューモデルから、ホンダ独自の電子制御技術を積極採用した仕様車まで多岐にわたる。
両ショーは国内最大規模の二輪イベントとしてバイクファンのみならず幅広い来場者を集める注目の祭典であり、各メーカーの新車やコンセプトモデルの発表、体験型コンテンツ、ステージイベント、用品販売など多彩なプログラムが用意されている。大阪会場は関西最大級のバイクイベントとして、屋内外を使った展示やステージ企画も盛りだくさんだ。
ここからはホンダが出展を予告した次の4車種の概要と特徴を紹介する。
CB1000GT|新たなスポーツツアラーとしての挑戦

「CB1000GT」は、スポーツツアラーとして新たなコンセプトを掲げる大型モデルだ。欧州の国際モーターサイクルショー「EICMA 2025」でワールドプレミアされ、今回日本国内でも正式展示が予定されている。
CB1000GTは、既存の「CB1000ホーネット」由来の水冷4ストローク・DOHC 999cc並列4気筒エンジンをベースに、専用セッティングを施した力強いパワーユニットを搭載。スポーツ性とロングツーリングでの快適性を両立することを狙いとして設計されている。フレームはホーネット譲りながら専用設計のシートレールが採用され、タンデムや荷物積載に配慮した構造だ。
長距離走行での快適性を高める電子制御サスペンション「EERA」や、アジャスタブルスクリーン、高い保護性能を発揮するフロントカウル、ライディングモード切替機構などを装備し、スポーツツアラーとしての総合性能の高さが魅力だ。アップライトなポジションに加え、USB電源やTFTディスプレイ、コネクティビティ機能を搭載し、現代的な快適装備も充実している。
ショーでの展示は、性能・装備・デザインの進化方向を示す象徴として注目される。国内発売時期・仕様についての詳細は今後公式アナウンスされる見込みだ。





























CB750 HORNET E-Clutch|エレクトロニッククラッチ搭載の弟分

「HORNET」シリーズを構成する1台である「CB750 HORNET」のE-Clutch搭載仕様車(海外仕様) もショーに出展される。ホンダの E-Clutch は従来のマニュアルクラッチ操作を電子制御でアシストする技術で、クラッチレバー操作が不要になる電子制御クラッチシステムだ。
E-Clutchは、従来のギア操作の感覚を保ちつつ、スタート・シフト・ストップ時のクラッチ操作を自動化することで、より滑らかでストレスの少ない走りを実現する技術であり、初心者から経験者まで幅広いライダーにとって利便性を高める。CB750 HORNETはスポーティなパフォーマンスと操作性の高さが魅力だが、E-Clutchの採用によりツーリング時の疲労軽減や都市部でのストップ&ゴーの快適性が向上する。
また、電子制御スロットルとの連携やTBW(Throttle By Wire)による精密な制御も特徴で、より統合されたライディングフィールが期待される。欧州を中心に展開される仕様で、日本国内仕様との装備差や導入時期にも注目が集まる。








XL750 TRANSALP E-Clutch|アドベンチャー性能と新操作系の融合

「XL750 TRANSALP E-Clutch」は、ホンダの名車「トランザルプ」シリーズの最新モデルであり、アドベンチャー/ツアラーの性格を備えたモデルにE-Clutchを搭載した仕様だ。従来のユニック構造の2気筒エンジンを搭載し、ツーリングからオンロード・オフロードまで幅広い走行シーンに対応するパフォーマンスを持つ。
E-Clutchの導入により、オフロードや市街地などクラッチ操作が多い場面でも容易にギアチェンジが可能となり、ライダーの負担を軽減する。特にトランザルプは長距離ツーリングや不整地走行など多様なシーンで使われるモデルであり、この新制御はその用途領域をさらに広げる。
足回りやフレーム設計は従来の軽快さと安定性を両立し、アップライトなポジションや十分なサスペンショントラベルも特徴だ。E-Clutchとの相性は高く、操作性・快適性両面での向上が期待される。







CBR400R E-Clutch Concept |次世代スポーツモデルへの布石

ショーにコンセプトモデルとして登場する「CBR400R E-Clutch Concept」は、中排気量スポーツ「CBR400R」をベースにE-Clutchを搭載したコンセプト車両だ。CBR400R自体は軽快なパフォーマンスと取り回しの良さで人気のあるスポーツモデルであるが、このコンセプトはE-Clutch技術との組み合わせによる新たなスポーツライディング像を提示する。
E-Clutchを採用することで、クラッチ操作を省略したスポーティな走りが可能となり、シフトチェンジのリズムやライダーの集中度が高まる。スポーツモデルでのE-Clutch採用は、技術的な進化と新しい操作感覚の発信として評価され、将来的な市販モデルへの導入可能性も示唆されている。










