元々がレッドボディなので目星をつけ、赤・白・青のカッティングシートを追加。チェーンカバーも大胆に変更し、ウインカーも黄色レンズにするなど徹底している。

カッティングシートで往年の名車を再現!

オーナー憧れのCB1100R(RD)をイメージして製作したのがこの車両だ。

ここで触れておきたいのが、このモデルのルーツともいえる「CB1100R」の存在だ。

1980年代初頭、ホンダはプロダクションレースで勝つためにCB1100Rを投入した。
それは単なるフラッグシップではなく、“勝つために売る”という思想で生まれたホモロゲーションモデル。ベースとなったCB900Fから大幅な改良が施され、専用フレームにアルミタンク、FRPカウル、シングルシートを採用。
当時の市販車としては異例ともいえる装備を惜しみなく投入し、“レーサーを公道に降ろした存在”として登場した。その実力はデビュー直後から証明される。耐久レースでいきなり結果を残し、各国のプロダクションレースでも勝利を重ね、“最速CB”の名を確立していった。

さらに生産台数も限定的で、性能だけでなく存在そのものが特別なモデルだったのもポイントだ。

さて、このスーパーカブC125に話を戻そう。カッティングシートを駆使してC125の滑らかなボディをトリコロールに仕上げた。オリジナルに沿ってフォークやリアショック(エンデュランス製)は赤に、ホイールやスプロケカバーなどもエンジンの金に見立てており、とくに青ラインの入り方が絶妙なのだ。シートは社外のツートンカバーをあんこ抜きして装着し、マフラーはヨシムラ製サイクロン、タイヤはオンロードバイアスのダンロップ(Q-LITE)を組むなど抜かりがない。

過去にMotoGPライダーがレプソルカラーのカブでファンレースに参加したこともあるが、スポーツとは対極のカブにレーシーなグラフィックを与える発想が新鮮だ。

レッグシールドの立体エンブレムをウイングマークに置き換え、こちらもカッティングシートでトリコロール化。オーナーの根気が感じられる。
クランクケース側はアルミ削り出しカバー+ゴールドリングでドレスアップ。
ミラーはナポレオンのバレンクラシック、レバーは6段調整の可倒タイプに変更している。

■撮影EVENT:第27回カフェカブミーティングin青山(開催日:2024年10月19日・10月20日)
※こちらの記事はモトチャンプ2024年12月号に掲載されたものです。