
現代のバイクほどバッテリー依存度が高い
バイクに搭載されているバッテリーは乗らない間も放電してしまうので、いつの間にか弱っていることも多い。特に冬の間は乗らない期間も長くなり、いざ乗ろうと思ったときにセルモーターが回らず、キック始動を試みてもなかなか掛からないなんてこともよくあるハナシ。
ひと昔前のバイクであれば、燃料の供給はキャブレター。バッテリーがなくてもキックや押し掛けでエンジンを掛けることができたのだが、現代のバイクはほとんどがインジェクション(FI)を採用しておりバッテリー点火式を採用している。エンジンだけでなくトータルで電子制御されている車両も多く、スマートキーを採用するモデルもある。バッテリーが弱っているとロックの解除すら困難になってしまう場合もあるのだ。さらに言えば近年のモデルはスクーターでもキックペダル(キックアーム)の無いモデルの方が多い。ツーリング先などで困らないようバッテリーの状態は気にするクセをつけておきたい。
乗り方やメンテナンスでバッテリーの寿命を伸ばすこともできるので、これを機にバッテリーのメンテナンスにも注目してみよう。
●まずはバッテリーの状態をCHECK!
しばらく乗っていなかったバイクはすぐに長距離を走り出してしまうのは危険。
まずはバッテリーがどんな状態なのかをチェックしよう。バッテリーの交換推奨寿命は3年
程度。前回交換した記録が残っているのであれば確認しよう。
状態チェックその1 セルは回る?

セルモーターは元気に回ってる?
いつもより回り方が遅い時やエンジンが掛かりにくい場合にはバッテリーが弱っている可能性大。
状態チェックその2 灯火類は?

スイッチONで点灯するヘッドライトやテールランプ、メーター灯が暗く感じる、もしくは点灯しないのであればバッテリーに問題ありかも。
状態チェックその3 バッテリーの見た目も大事!

バッテリーケースのカバーを外して、バッテリー自体の状態をチェック。端子部分のサビや汚れがひどいときにはトラブルが起きている可能性も。
状態チェックその4 ヒューズも確認すればベター

数週間程度の放置では完全に放電することは少ないので、キーをON にしても全く反応がない場合には、バッテリーではなくヒューズが切れている可能性も。ヒューズはバッテリーの近くにあることが多いので、どこにあるか知っておくと安心だ。
●そもそもバッテリーが弱ってしまう原因ってナンダ?
バッテリーはエンジンを動かすことで充電を行っているので、乗らなければどんどん放電してしまう。乗っていても短距離の走行が多い場合にはバッテリーが十分に充電できずにだんだんと弱ってしまうことも。他にもバッテリーに負担をかける行為は控えよう。
原因その1 長期間乗らない

乗らない間にバッテリーは放電を続けてしまう。定期的にエンジンを掛けるようにしていても、アイドリングだけではバッテリーは十分な充電はできない。
原因その2 端子のサビ、ゆるみ

バッテリーの端子部分にサビや腐食、端子のネジに緩みがあると、それが抵抗になってしまい、十分に充電ができなくなることも。
原因その3 後付けの電装品が多すぎる

USB 電源やグリップヒーター、後付けメーターなど多くの電装アクセサリーを取り付けるとそのぶんバッテリーに負担がかかる。特に小排気量車はバッテリーも小さいので注意しよう。
●エンジンを始動させるには?
バッテリーが弱ってしまったバイクのエンジンを掛けるには、バッテリーを充電するのが最良の方法だが、「充電器がない!」「そんなに時間もない!」 なんて場合も。エンジンをなんとか動かす方法を考えてみた。
始動法その1 キックスターターで掛ける

キックアームが付いていれば始動できる可能性は非常に高い。ただ、バッテリーが完全に放電してしまった場合には、エンジンが掛からないことも。
始動法その2 バッテリーを温めてみる

バッテリーは低温時に電圧が下がる性質を持っている。バッテリーを取り外して手や使い捨てカイロで温めればワンチャン始動できる可能性あり。
始動法その3 他車からブースターケーブルで

ブースターケーブルがあれば、他のバイクや車に接続してエンジンを掛けられる。この場合、電気をもらってくる車両は自分のバイクより大きいバッテリーが搭載されている車両を選ぶこと。
始動法その4 バッテリーを外してガソリンスタンドへ

ガソリンスタンドやバイクショップで充電してくれる場合もあるので、バッテリーを取り外して持っていく。ただ他の移動手段が必要だが……。
●充電器を持っていると安心だ

充電器を使ってバッテリーを充電するのが確実な方法。あまり乗らない、または短距離移動が多いのであれば、1台持っておいて損はない。写真のデイトナ製バッテリーチャージャーは、サルフェーション除去機能付きでバッテリーを長持ちさせてくれる効果も。
●持ち運べるモバイルスターターも便利!


もしもの時に持っておくと便利なのがジャンンプスターター。モバイルバッテリーとほぼ同じサイズなのに、バイクやクルマのエンジンでも始動できるスグレモノ。ラゲッジスペースに入れておくと安心だ。価格は5000円から1万円程度。容量も色々あるが、バイク用ならコンパクトなものでも十分使える。
_後編へ続く
※この記事は月刊モトチャンプ2024年3月号のものです。
