あえてノーマルルックのままローダウンするという痛快な発想。この“違和感”を楽しむセンスこそが、この車両の真骨頂だ。

ノーマル尊重派”が思わず振り返る!

カブカスタムの醍醐味は自由度の高さにある。大きく分ければ、ノーマルフォルムを重視するか、大胆にモディファイするか。そのさじ加減こそが個性だ。カスタムを重ねた末、再びノーマルへ回帰するユーザーも少なくない。

そんな“ノーマル尊重派”が思わず振り返るのが、このリトルカブ。外装はほぼ純正ルックながら、極限まで落とし込まれた車高で自走する姿はインパクト抜群。二度見必至の存在感を放つ。

前後ホイールは前後1.85Jでさりげない太足化

この車高を実現するため、フロントフォークはインナースプリング加工に加え、ボトムリンクのストロークアップ加工で限界までローダウン。リヤはスイングアーム根元のフレームを加工してストローク量を確保し、全長230mmのOKD製ショックを装着する。約20mmはストロークするというが、体感はほぼリジッドだ。

一方で車体側はあえて純正ルックを貫く。マフラーも地上高確保のためノーマルを維持し、変更はリヤキャリア、ショートミラー、ブラウンのステップラバー程度にとどめる。ただし前後ホイールはユニオンサイクル製1.85Jへ変更し、さり気なく太足化。ローフォルムを際立たせる細部の作り込みが、単なるノーマル仕様とは異なるオーラを生み出している。

樽型グリップはブラウンで統一。自然に低さを強調するため、ショートミラーを組み合わせる。
フロントフォークはスプリング短縮加工+ボトムリンク加工で限界までローダウン。バンプは5mm厚のゴムで受け止める。
純正加工のサイドスタンドは、ほぼ“存在を感じさせない”仕上がり。ギリギリで掛かるスプリングも変更し、実用性も確保している。
エンジンはノーマルをキープしつつ、キャブレターはPZ19へ変更。キックペダルやステップラバーはブラウンで統一し、さり気ないコーディネートを施す。
リヤキャリアはキタコ製を装着し、スリムなシルエットを演出。リヤサスのピボット部など、目立つボルト類は化粧ボルトに変更し、細部まで抜かりない。
OKD製230mmショックで限界までローダウン。純正ルックを崩さず、ほぼリジッドの低車高スタイルを実現している。

撮影したのはこのEVENT!

「奈良カブミーティングVol.16」
■日時:2024年5月4日(土・祝)
■開催地:唐子・鑓遺跡史跡公園(奈良県)

こちらの車両は日本一参加者が集うカブイベント「奈良カブミーティング」で撮影されたもの。次回は2026年5月10日(日)開催(場所は同じ)。詳細はこちらのSNS(奈良カブ)をチェック!


※こちらの記事はモトチャンプ2024年7月号に掲載されたものです。