スズキ アクロス

初代アクロスは、2017年に、トヨタとの間で締結された業務提携ににおける「トヨタの電動化技術や電動車のスズキへの供給」により誕生した。

スズキ アクロス

欧州で発表された新型アクロスは、RAV4のDNAに300馬力のPHEVシステム、力強いスタイリング、そしてトヨタ製アクセサリーとの完全な互換性を融合させている。

スズキは、この新型アクロスをOEMのレベルを超えた「最高傑作」として自信をもっているようだ。

先代アクロスは、中国市場向けトヨタ・ワイルドランダーのフロントマスクを流用することでRAV4との差別化を図っていたが、改良新型では、RAV4アドベンチャー(米国名: ウッドランド・エディション)と実質的に同一のデザインとなっている。

RAVのコアグレード「GR」こそないが、代わりに力強いアドベンチャーのスタイリングを採用し、グリル形状を変更したことで、デザインの大幅な変更を必要とせずに、より力強いスズキエンブレムがみごとにマッチしている。

キャビン内には、12.3インチデジタルインストルメントクラスター、およ及び12.9インチのインフォテインメントディスプレイ、ヘッドアップディスプレイを搭載、スズキ「S」バッジがなければ、ほぼRAV4という感じだ。さらに、ワイヤレス充電、5つのUSB-Cポート、そして充実した先進運転支援システムも搭載されている。

注目はパワートレインで、RAV4に設定されているセルフチャージングハイブリッドを採用せず、PHEVのみに絞ったことだ。
そのスペックは、2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジン+デュアルモーターを搭載、最高出力は304psを発揮、パワーはE-CVTギアボックスとE-Fourシステムを介して四輪に伝達される。
さらに、ノーマルエコ、スポーツ、E-Fourトレイルの各モードから選択できる。

22.7kWhのバッテリーを積み、EV航続は100kmだ。
また、RAV4 PHEVの0-100km/h加速は5.8秒だが、アクロスは6.1秒とわずかに遅い数値となっている。
これがセッティングによる意図したものかどうかは不明だ。

アクロス新型はオランダでデビューし、2026年後半には他の欧州市場にも展開される予定だ。
価格はまだ発表されていないが、RAV4より若干安く設定されると思われる。

市場では、ホンダCR-V、スバルフォレスター、三菱アウトランダー、日産エクストレイルなどの国産強豪をはじめ、プジョー5008、シュコダ・コディアック、フォルクスワーゲン・タイロンなどの輸入車と対峙していくだろう。

なお、スズキがセイシェルで全く異なるアクロスを発売したが、これはマルチ・スズキ・ビクトリスのリバッジモデルで、小型で全くの別物であり、欧州のRAV4ベースモデルとはバッジ以外はほとんど共通点はない。

欧州で復活したアクロスは、2026年中に欧州各国で順次発売現時点では日本市場への導入予定はない。
しかし両社の関係は良好であり、将来日本導入される可能性はゼロとは言い切れないだろう。