写真はドライブチェーン専用のケミカル(チェーンルブ)

お便り 最近のチェーンはメンテが不要って本当? の件

投稿者:千葉県/元ヤン大基さん

チェンの回答

近年まことしやかに囁かれているウワサのことだね。じつはこれ、かなり限定されたドライブチェーン(以下、チェーン)についてのことなんだ。中型車以上のバイクに採用されているシールチェーンで、さらにチェーンのプレートなどに高品質なメッキや塗装がされているものに限っての話だ。


そんなチェーンの消耗と言えば、「伸び」を思い浮かべると思うんだけど、これは度重なる加減速でチェーンのプレートが伸びているわけではなく、ローラー内部の摩耗が原因でクリアランス(可動部分の隙間)が広がってしまったため。このガタがチェーンの伸び=消耗となる。じつはこのローラー内部がチェーンで一番負荷がかかる部分。ここにグリスを注入して漏れないようにゴムのシールリングで蓋をしているのがシールチェーンと呼ばれるモノ。このゴムシールが肝心で、長持ちさせることができるかどうかがチェーンの寿命を左右させる。

とはいってもゴムなので金属ほどの強さはない。こいつの大敵となるのは、プレート部に発生するザラザラのサビ。新車時についているグレーっぽい金属色のチェーンはそこまでの防錆能力はなく、対してアフターマーケット 製のチェーンは金のメッキや塗装がされていて綺麗なモノが多い。チ ェーン は 金 のメッキ や 塗 装 がされ て い てキレイなも の が 多い。これは足下のオシャレを演出するだけでなく、強力な防錆能力を備える意味も。つまりメッキのシールチェーンはメンテナンスフリーと言っても過言ではないのかも。

だけど! 「チェンのアンサー」は、メンテ不要ではなく清掃給油はする!かな。走っていれば外的要因でメッキが剥がれることもあるし、サビ以外にも砂利なんかが噛みこむし、ゴムシールは熱や紫外線で劣化もするしね。そして、市販のパーツクリーナーや潤滑剤はゴムを劣化させる成分が入っていたりするから(全てではないけれど)、チェーン専用のクリーナーを使うほうが間違いない。そして注油後はしっかりふき取ること(周りが汚れるし新たな汚れを呼ぶから)を忘れずに!

まとめ

● チェンはメンテする派!

● ケミカルは専用品を使おう

著者紹介 チェン

元レースメカニックで、カスタムビルダーや二輪誌編集部員のキャリアを持つ。現在はスーパーモトのレースに参戦し、ハイエースで全国を飛び回っている。

※この記事は月刊モトチャンプ2024年6月号を基に加筆修正を行っています