防災訓練で市民の方々に利用方法を体験
地域の運用参加を通じて課題を検証

YCWはこれまで水道設備の行き届かない国や地域における水へのアクセス向上のため、主にアジア、アフリカの村落地域に導入されてきたが、災害時の活用を見据えた導入は今回が初めて。
YCWは市内の指定避難所および指定緊急避難場所である磐田市総合体育館が立地する「かぶと塚公園(磐田市見付)」に設置し、今後2年間、2028年まで実証実験を行う。これまで国内で発生した大規模災害では、断水により洗濯や入浴、清掃などに使用する生活用水が長期間にわたり確保できなくなり、被災者は不便な生活を余儀なくされてきた。
磐田市でも市民へ無償で生活用水を提供する「災害時協力井戸」を募集するなど、大規模災害発生時における生活用水の確保に取り組んでおり、このたびYCWを設置することで、災害時給水体制のさらなる強化を目指す。実証実験では、防災訓練で市民の方々に利用方法を体験してもらうなど、地域の方の運用参加を通じ、その声をもとに課題検証を行う。
そのほか、市内の学校教育での活用も予定しており、YCWを市内の小中学校の総合学習の授業に取り入れ、国連の掲げるSDGs「安全な水と衛生」、「住み続けられるまちづくり」を学ぶプログラムも計画されている。実際の浄水装置を教材に、安心して利用できる水の重要性や浄水技術、地域防災の仕組みを学ぶことで、子どもたちの防災意識や社会課題解決などの理解を深める機会につなげる考えだ。

なお、今回の設置にあたり、YCWでは景観と市のモチーフを意識した特別デザインを採用。濃淡の異なる青色を基調に、生物浄化プロセスを象徴した砂利や微生物のイラストを配し、さらに、市のシンボルである昆虫「ベッコウトンボ」をイメージした、べっこう色をアクセントとして施している。
