No.102 DHL 配送車 (サスペンション可動・希望小売価格550円・税込)
No.102 DHL 配送車 リヤビュー

2026年3月の第3土曜日に、それまでの『No.102 トヨタ ヤリスクロス GR SPORT』に代わって『トミカ』にラインアップされたのが、『No.102 DHL 配送車』です。

DHL 配送車(トヨタ ハイエース) 実車フロントビュー(画像は編集部で加工したものです)
DHL 配送車(トヨタ ハイエース) 実車リヤビュー(画像は編集部で加工したものです)

DHLは1969年にアメリカで創立された宅配便会社です。社名の「DHL」とは、創設者であるエイドリアン・ダルシー、ラリー・ヒルブロン、ロバート・リンの3人の頭文字から名付けられました。DHLは当初、アメリカ本土とハワイのホノルルを結ぶ宅配便サービスから事業を開始しましたが、その後アジアやオーストラリアへと事業を拡大して成功を収め、さらにアメリカとヨーロッパへと展開することで国際宅配便の大手企業へと成長しました。なお、世界で初めて国際宅配便サービスを行った企業はDHLであり、この分野の先駆者として知られています。

DHLでは世界中で様々な車両を配送車に使用している。環境に配慮した電気自動車だけでもこれだけの車種が採用されている。(Photo:DHL)

1998年には、かつてドイツの国営企業であったドイツ連邦郵便を前身とする郵便・物流企業、ドイツポスト(ドイチェポスト)社の傘下となりました。2026年3月現在、DHLはドイツのボンに本社を置く企業となっており、ドイツ国内および国外の宅配輸送やロジスティクスサービスなどを複数の事業会社体制で提供する、世界最大級の国際輸送物流会社となっています。

さて、現在、DHLは日本国内でもいくつかの商用バンを配送車として使用していますが、その中の一つがトヨタのハイエースです。今回、『トミカ』に加わった『No.102 DHL 配送車』は、明らかにハイエースの配送車をモデルとしています。

商用バンでありながら乗用車のような上質感を備えたH200系ハイエースのインパネまわり(バン 2WD 2800ディーゼル標準ボディ スーパーGLオプション装着車)

ハイエースはトヨタが製造するキャブオーバー型の商用車および乗用車で、1967年に初代モデルが登場しました。もともとはトヨタの小型トラックであるトヨエースの小型版としてトラック型の車両が開発され、その約8か月後にワンボックスボディのワゴン型が追加されました。現在ではトラック型は生産されておらず、ワンボックスボディのモデルのみがラインアップされています。ハイエースは初代モデルから貨物車としての性能の高さが評価され、多くの企業で配送車や営業車として使用されてきました。また送迎バスとしての利用や、キャンピングカーのベース車としても人気が高く、幅広い用途に対応できる車両として知られています。さらにハイエースは日本国内だけでなく、アジア、中近東、オセアニア、アフリカ、中南米など世界各地で使用されており、国際的にも高い評価を受けている商用車です。

広い室内空間と高い衝突安全性能の確保、環境性能の向上がはかられたH200系ハイエース。

ハイエースは好評のうちに世代を重ね、2026年3月現在、海外市場では6代目となるH300系が最新の現行モデルとなっています。しかしながら日本国内では様々な事情から、2004年に登場した5代目にあたるH200系が現行モデルとして販売されています。このH200系は広い室内空間と高い衝突安全性能の確保、環境性能の向上を図るとともに、機能と美しさの融合を追求したデザインや豊富なボディバリエーション、快適性と利便性を高める各種機能や装備を採用することで、次世代の商用車の基準を目指して開発されました。

室内空間と衝突安全性能の面では、小型商用車4ナンバー枠のキャブオーバーバンとして荷室長をクラストップレベルの3000mmとし、スクエアなボディ形状によって広い荷室空間を確保しています。またフロントノーズのクラッシャブルゾーンの拡大やボディ構造の見直し、新開発のステアリングおよびブレーキペダル後退低減機構の採用などにより、高い衝突安全性能を追求しています。

1GD-FTV型 2.8L ディーゼルエンジン
1TR-FE型 2.0L ガソリンエンジン

環境性能の面では、ディーゼル車には自動車NOx・PM法に適合した高性能エンジンを搭載し、ガソリン車にも環境性能をさらに高めたエンジンを採用しています。これらのエンジンはフレックスロックアップ付き4速オートマチックトランスミッションと組み合わせることで優れた燃費性能を実現し、商用車として初めて平成17年基準排出ガス50%低減レベルを達成しました。

ハイエースの荷室空間はスクエアなボディ形状によって申し分のない広さが確保されている。
小型商用車4ナンバー枠のキャブオーバーバンとしてクラストップレベルの荷室長を誇る。

デザイン面では、スクエアなフォルムを基調としながら張りのある面構成や大きなサイドウインドウ、塊感のあるフロントデザイン、シャープなキャラクターラインやホイールアーチによって力強さを表現しています。インテリアは見やすいメーターや使いやすいスイッチ類を配置したシンプルでワイド感のあるインストルメントパネルを採用し、インパネシフトやステッキ式パーキングブレーキによって車内を移動しやすいウォークスルー性を確保しています。さらにフロントシートにはフラットマット構造を採用し、腰と背骨を面で支えることで長時間の運転でも疲れにくい設計となっています。また、車内にはビジネスツールなどを効率よく収納できるスペースも多く設けられています。

豊富なボディバリエーションがハイエースの魅力と利便性を高めている。

もちろんボディバリエーションも豊富で、小型商用車4ナンバーサイズのロング・標準幅・標準ルーフの標準ボディのほか、ウェルキャブ用途や背の高い荷物の積載に適したロング・標準幅・ハイルーフ、10人乗りワゴンとして利用できるロング・ワイド・ミドルルーフ、さらに大型の荷物を積載できるバンから10人乗りワゴンや15人乗りコミューターまで対応するスーパーロング・ワイド・ハイルーフまで、多様な用途に対応したモデルが用意されています。

H200系ハイエースは発売以来長い歴史を持ち、その間にさまざまな改良が重ねられてきました。ハイエース愛好家の間ではその進化の段階に応じて型式が呼び分けられており、2004年に登場した初期型を1型として、2026年3月現在では9型まで進化しています。

さて、『トミカ』の『No.102 DHL配送車』は、このH200系ハイエースをモデル化したものです。外観の特徴から2013年12月のマイナーチェンジ以降の4型以後をベースとしていることは確実ですが、フロントガラスの形状がプリクラッシュセーフティ用カメラを備えたものとなっていることから、2017年11月のマイナーチェンジで登場した5型(あるいは4型後期)にあたる標準ルーフ仕様車を再現しているものと考えられます。実は『トミカ』には、すでに『No.113 トヨタ ハイエース』というノーマルのハイエースのモデルが存在しており、そのバリエーション・モデルであるため、基本的には同一仕様と考えられます。

鮮やかな黄色い車体に赤いロゴが映えるDHLの配送車は実車でも、世界中で「可愛い」と高い人気を誇っています。ぜひ1台、コレクションに加えられてはいかがでしょう?

■トヨタ ハイエース バン 2WD スーパーGL ロング 標準幅 標準ルーフ 主要諸元(『トミカ』のモデル車両と同一規格ではありません)

全長×全幅×全高(mm):4695×1695×1980

ホイールベース(mm):2570

トレッド(前/後・mm) :1470/1465

車両重量(kg):1930

エンジン:1GD-FTV型直列4気筒ディーゼル

排気量(cc):2754

最高出力: 111kW(151ps)/3600rpm

最大トルク:300Nm(30.6kgm)/1000-3400rpm

トランスミッション:6速AT

サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/リーフリジッド

ブレーキ(前/後) :ベンチレーテッドディスク/ドラム

タイヤ:(前後):195/80R15 107/105NLT

■毎月第3土曜日はトミカの日!

No.64 ホンダ CB1000F (スタンド付き・希望小売価格594円・税込)

毎月第3土曜日は新しいトミカの発売日です。2026年3月の第3土曜日には、上でお伝えしているように、それまでの『No.102 トヨタ ヤリスクロス GR SPORT』に代わって『No.102 DHL 配送車』が登場します。また、それまでの『No.64 トヨタ ヴォクシー』に代わって『No.64 ホンダ CB1000F』が登場します。なお、『No.64 ホンダ CB1000F』には初回のみの特別仕様(特別色)もあります。

No.64 ホンダ CB1000F (初回特別仕様)(スタンド付き・希望小売価格594円・税込)*初回のみの特別仕様(特別色)です。