モンキーが産声を上げたのが1961年。遊園地の遊具からスタートしたその歴史は、1967年に公道走行可能なモデル「Z50M」が登場し、翌年の1968年には北米モデル、1969年にはホイール径が5インチ→8インチとなり走破性が向上「Z50A」。そして1974年にテレスコピックフォークとリヤサスペンション付きのスイングアームが奢られた「Z50J」が登場する。その後、FIエンジンの最終モデルまでこのスタイルは継承されていくのである。歴代モンキーの中でも「Z50J」シリーズは、台数や期間限定、販売地域限定の特別仕様車。そこから派生した姉妹モデル数多く誕生している。それらユニークなモンキーの仲間たちを見てみよう。
かわいさ+αの個性派ぞろい!姉妹モデルいろいろ 91年【モンキーバハ】

●モンキーバハ MONKEY BAJA[A-Z50J]
アソビゴコロのカタマリ! 1991年
1987年に登場したオフロード車「XLR250BAJA」のイメージを取り入れ1991年に登場。楕円パイプで囲われた15W×2灯のデュアルヘッドライトや飛び石から手を守るナックルガード、フロン トフォークへの傷を低減するフロントフォーク・プロテクター、ド派手なグラフィックの専用タンク、シート、カウルなど、ラリーテイストがいっぱい。バッテリーレスの電装を備えている。
主要諸元
型式A-Z50 J
全長×全幅×全高(mm):1330×735×875mm
軸距(mm):895mm
最低地上高(mm):150mm
シート高(mm):575mm
車両重量(kg):59kg
燃費(km/L)30km/h定地走行テスト値:92
エンジン型式:Z 50 JE(空冷・4サイクル・OHC・単気筒)
総排気量(cm3):49cc
内径×行程(mm):39×41.4
圧縮比:10.0
最高出力(PS/rpm):3.1/7500
最大トルク(kgm/rpm):0.32/6000
始動方式:キック式
点火装置形式:CDI式マグネット点火
潤滑油容量(L):0.8
燃料タンク容量(L):4.0
クラッチ形式:湿式単板コイルスプリング
変速機形式:常時噛合式4段リターン
キャスター(度)/トレール(mm):25°00′/42
タイヤサイズ前/後:3.50-8 35J
ブレーキ形式 前/後:機械式ドラム
懸架方式 前:テレスコピック式・後:スイングアーム式
フレーム形式:バックボーン
87年/88年 本格ツインチューブフレームを採用!【モンキーR】【モンキーRT】

●モンキーアール MONKEY R[A-AB22]
レーシーな異端モデル 1987年
モンキーの名を受け継ぐものの、フレームはNSR50に似たツインチューブのバックボーン、エンジンもベースは共通ながら最高出力は3.1ps→4.5psにアップ! ホイール径も10インチに大径化され、本格的なテレスコピックフォークにフロントディスクブレーキを装備し、リヤは1本ショックとするなど、スポーツ性能全振り!

●モンキーアールティー MONKEY RT[A-AB22]
アップハンドルのオフ寄りモデル 1988年
スワローハンドルを採用したモンキーRとは対照的にアップハンドルを装備したオフ寄りのモデル。丸目ヘッドライトにアップフェンダーやリヤキャリアなど専用パーツも充実。エンジンはモンキーRと同様に4.5psの4速リターンのクラッチ付きとなっている。
主要諸元 ※(カッコ)内はモンキーRT
型式A-AB22
全長×全幅×全高(mm):1510×610(710)×800(900)mm
軸距(mm):1055mm
シート高(mm):650(670)mm
車両重量(kg):73(75)kg
燃料消費率(km/L):100.2(30km/h)(100.0)
エンジン型式:空冷・4サイクル単気筒
総排気量(cm3):49cc
内径×行程(mm):39.0×41.4
圧縮比:9.8
最高出力(PS/rpm):4.5/8500
最大トルク(kg-m/rpm):0.42/6500
キャブレター型式:PB92
始動方式:キック式
点火方式:CDIマグネット点火
燃料タンク容量(L):7.0
潤滑油容量(L):0.8
変速機型式:常時噛合式4段リターン
キャスター(度)/トレール(mm):25°00′/64(NO DATA)
タイヤサイズ:前3.50-10・後3.50-10
サスペンション 前/後:テレスコピック/スイングアーム
ブレーキ型式 前/後:油圧ディスク/機械式リーディングトレーリング
92年 キッズ向けのオフロード走行専用車も!【Z50R】

●セットゴジュウアール Z50R [AB02]
キッズ向けのわんぱくバイク 1992年
モンキーBAJAをベースとして保安部品を省き、キッズの入門用オフロードバイクとして発売。エンジンはキッズが扱いやすいよう、3速遠心クラッチを採用。そのためクラッチレバーは付いていない。オフロード走行専用車として開発されたものであり公道走行不可。
主要諸元
型式AB02
全長×全幅×全高(mm)1285×605×810
軸距(mm)895mm
シート高(mm)575mm
車両重量(kg)53.0kg
エンジン型式Z50JE(空冷・4サイクル・OHC・単気筒)
総排気量(cm3)49
内径×行程(mm)39.0×41.4
圧縮比10.0
最高出力(PS/rpm)3.1/8500
最大トルク(kgm/rpm)0.34/4000
キャブレター型式PA03
始動方式キック式
点火装置形式CDI式マグネット点火
潤滑油容量(L)0.8
燃料タンク容量(L)4.0
クラッチ形式(操作方式)湿式多板コイル・スプリング(自動遠心式)
変速機形式常時噛合式3段リターン
キャスター(度)/トレール(mm)25°00′/42
タイヤサイズ 前3.50-8・後3.50-8 35J
ブレーキ形式 前:機械式リーディング・トレーリング・後:機械式リーディング・トレーリング
懸架方式 前:テレスコピック式・後:スイング・アーム式
フレーム形式バックボーン
78年 レジャーのお供から旅の相棒に!【ゴリラ】

●ゴリラ GORILLA [Z50J-Ⅲ]
ロングツーリングにも対応 1978年
モンキーをベースに、9ℓの大容量の燃料タンクを備えた兄貴分として登場。ゆったりとしたライディングポジションや4速マニュアルクラッチを装備。自動車に積んで出かけるレジャー用途や日常のアシとしてのモンキーから、ゴリラはツーリングへ出かける相棒として昇華。前後キャリアも装備している(ハンドルは折り畳めない)。特別仕様車も登場した。
主要諸元
全長 (mm)1365mm
全幅 (mm)625mm
全高 (mm)875mm
軸距 (mm)895mm
車輌重量 (kg)67kg
燃料タンク容量(L)9.0
燃料消費率(km/L)
(30km/h定地走行テスト値)70
エンジン形式空冷4サイクルC・H・C単気筒
総排気量(cm3)49cc
内径×行程(mm)39.0×41.4
圧縮比8.8
最高出力(PS/rpm)2.6/7000
最大トルク(kg-m/rpm)0.3/5000
始動方式キック
変速機形式常時噛合式4速
フレーム形式バックボーン式
タイアサイズ(前・後とも)3.50-8
ブレーキ形式(前)ワイヤ式リーディングトレーリング・(後)ロッド式リーディングトレーリング
97年~ 10年ごとに登場する「周年記念モデル」
1997年の生誕30周年記念車以降、10年ごとにアニバーサリーモデルを発売。いずれも「Z50M」をモチーフにしたデザインを採用しているのが特徴だ。
81年~ モンキーだからこそ許されるレプリカカラーも!「特別カラーモデル」
特別なカラーリングを施したスペシャルモデルが期間限定や台数限定で販売されていた。2000年代には過去の名車をモチーフにしたモデルがいくつか登場し、見るだけでも楽しい。カラーリングだけでここまで雰囲気が変わるなんて、ほんとモンキーって遊べますよね。
BORN 2002
当時最速だったイレブンR!
CB1100R 風
74年~ 中古車市場ではプレ値必至!「限定モデル」
1979年のメッキモンキー以降、受注生産だったり台数限定などの「特別仕様」が販売された。特にゴールドやシルバーのメッキ仕様はコレクターズアイテムになっていて、現在は高額で取引されるほど。とくに玩具の“ゴールドライタン”よろしく、金や銀などのメッキを各部に施した通称「メッキモンキー」は有名で、仕上げの違う仕様が何度か登場している。今後も値落ちの可能性は低いのでモンキーフリークなら見つけたら即買いするか、カスタムでレプリカを仕上げるのもアリかも。
2014年 生産工場のある熊本県とタッグを組んだ「コラボモデル」
多くの特別仕様が存在しながらも、企業や団体とコラボしたのはこの1台のみ。熊本県のPRマスコットキャラクターである「くまモン」をイメージした専用モデル。くまモンのイメージカラーであるブラックとレッドを車体各部に表現して、ブラックとレッドのツートーンカラーのシート/レッドの結晶塗装を施したシリンダーヘッドカバー/ブラックのクランクケースカバー/「くまもとサプライズ」ステッカーを貼付したサイドカバー/くまモンのイラストを施したメインキー/メッキを施したエキゾーストパイプカバーとリヤショックスプリング/ブラックのリアキャリアなどを専用装備。ちなみに熊本県には1976年から二輪車の生産拠点がありスーパーカブなどを生産している。
※この記事は月刊モトチャンプ2024年3月号を基に加筆修正を行っています























